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木版画彫師
デザイン・芸術・写真系の仕事

どんな
職種?彫刻刀を巧みに駆使し下絵の線を忠実に再現する
浮世絵に代表される木版画の版下絵を木板に彫るのが仕事。木版画は完成するまでに、下絵を描く、下絵を版木に彫る、版木に色を付けて摺るという3つの工程があり、彫師はその一翼を担う専門職。彫刻刀を使って下絵の線を忠実に彫る作業は、根気と集中力が必要だ。優れた技術が要求されるが、特に難しいといわれるのは髪の毛の繊細な線で、名人と呼ばれる域に達すれば、1ミリ間隔に6~7本もの髪の毛を彫ることができるといわれる。色数に応じた数の版木が必要なことから、数人の彫師が分担して作業を行うことが多い。
こんな人に
おすすめ!手先の器用さに加え、美的センスも必要
自身の彫刻で他人に感動を与えるような、美的センスやデッサン力が必須となる。彫刻刀を自在に操る手先の器用さも求められる。学歴は関係なく、必要な資格もないものの、一人前になるまでは彫刻に関する知識や技術を学ぶ大学や専門学校へ通うことや、修業して経験を積むことが必要だ。作品作りだけでなく、大学で教えることもあるため彫刻の技術を初心者にも分かりやすく伝えるスキルが必要な職種だ。
木版画彫師を目指すなら
- 高校
- 大学・短大・専門学校 必要な学び:デザイン、美術、工芸学など
- 採用試験 就職先:個人事務所、彫刻教室の講師など
- 木版画彫師
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Point1
彫刻師に求められる美的センスやデッサン力を養うためには、早い時期から、なるべく多くのものをデッサンしておくといい。
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Point2
彫刻展などに作品を出展し、受賞すると、彫刻の依頼が増える可能性がある。