ゼミ・研究室検索結果
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美術分野 絵画ゼミ
美術分野では、学⽣たちの興味関⼼に基づいて、「絵画」「彫刻」「グラフィックデザイン」「マンガアニメーション」の研究領域に分かれます。それぞれの研究領域に共通した⽬標は、描写⼒・造形⼒などを中⼼とした多彩な表現スキルを学び、現代の多様なアートシーンで活躍できる⼈材を育成することです。少⼈数教育による内容の濃い学びと広い制作スペースなど充実した施設環境の中で制作活動を⾏うことができます。さらに、美術の教員養成にも⼒を⼊れています。 絵画ゼミは、1・2年次でドローイングや美術表現演習、美術概論や構想法など絵画表現の基礎的な技能や知識を学習するほか、油彩画を中心に技法研究を行います。また、作品を見る力やコミュニケーション力を養うことを目的に、作品鑑賞や合評会を実施します。3年次からは大作制作や連作制作にも取り組み、制作スキルを高める一方、自分自身を見つめながら表現したいテーマを追求します。また、油彩画以外の様々な絵画素材・技法にも⽬を向けその基礎知識を学びます。さらに、様々なコンクールや美術展に挑戦したり、展覧会の企画運営をしたりして、より濃密に社会と関わり、それに携わる⼈達と触れ合いながら⾃らの創造性と人間性を磨いていきます。卒業後は、美術作家やデザイナーとして、また、デザイン関連を始めとする企業人として、免許・資格を活かして、アートスペースなどの学芸員として、そして中学校・⾼校で美術教諭として幅広い場で活躍しています。多様なアート表現の中でも絵画の歴史は⻑く、その素材や技術、コンセプトに関わる内容は深く広いものです。学⽣たちは、それらに深い興味を持ち、⾃ら⼯夫して、独⾃な表現を模索する意欲を持って学んでいます。
スポーツ心理学研究室
スポーツ・運動を実践することは「心」や「脳」に良い影響を与え、また「心」や「脳」を整えることでスポーツ・運動の実践にプラスの効果を生み出します。しかしながら、スポーツや運動に真剣に取り組むからこそ、もっと向上させたいと感じたり、心の課題に遭遇したりする場面が出てきます。そんなときに役立つ知識をスポーツ心理学から学びます。 私たちの大学では競技スポーツの部活が多く、日々高いレベルを目指して競争心を持って競技に取り組んでいます。そうした中で、競技に対するモチベーションが上がらない、技術の獲得が上手くいかない、状況判断に難がある、集中力が持続できない、どのように教えるのが良いかわからない、チームメイトとの関係が微妙…などなど、競技に真剣に取り組んでいるからこそ出てくる問題や解決すべき課題があります。しかも、それらは競技者・指導者によって千差万別です。このような問題や課題に対し、スポーツ心理学の観点から解決方法を導くことを目標に、ゼミ活動で知識を学んで、実践の場面へと移していきます。 具体的なゼミ活動としては、①教科書の内容などのプレゼン発表、②スポーツ心理学で実施される質問紙および実験を行う演習、③関⼼のあるテーマについての実験/調査、④学会参加や他大学研究室との交流、⑤卒業論⽂/修⼠論⽂の作成などを⾏っています。ゼミ活動内外で話し合いを通じてお互いのことを知っていき、協力して活動できる学習環境を目指しています。
生涯スポーツ学部 健康福祉学科 小坂井ゼミ
年をとったら体力が落ちるのは当たり前…ですませていませんか? どの身体機能が、いつ頃から・どのようなペースで変化するのか?何が変化の違いに関わるのか?誰もが知っているようで、まだわかっていないことがあります。人生100年の時代、これまであまり多くの人は達していなかった90歳代・100歳代という年齢になって、私達はどのように暮らすのでしょうか?新たなチャレンジがいっぱいです。 本ゼミでは、スポーツ・運動を軸に高齢社会の諸課題や心身機能の加齢変化について考えます。運動をすれば健康になると簡単に捉えるのではなく、運動や健康に関わる情報を正しく読み取ろうとする姿勢や、自分で実際に調査する力を身につけます。そして大切にしているのは、様々な年代や異なる分野の方々に、敬意を持って笑顔で接すること。これらを心がけて地域でのスポーツ活動や健康・生活調査の支援に参加しています。 生涯を通じて、一人ひとりが豊かな毎日を過ごせる社会を目指していきましょう。
健康福祉学科 久野研究室
人生100年の長寿社会。これは、とても嬉しいことです。 そんな私たちのライフステージは、自分でバリバリ勉強したり、遊んだり、働ける時期もあれば、病気や障がい、あるいは年齢を重ねて、誰かのケアが必要になる時期もあります。もちろん赤ちゃんの頃は、誰もが、全面的にケアを受けていたはずです。私たちがどんな状態にあっても、社会の中で、何らかのケアの中で、尊重されて生きていくことはとても重要です。そして今、私たちの社会が直面している少子化、高齢化という課題は、「ケアは家族(特に女性)が担うべきだ」という考えでは乗り越えられません。 本ゼミでは、「ケア」「支援」「家族」といったキーワードを手掛かりに、社会の中にある「こうあるべき」という価値観にも目を向けながらディスカッションを重ねています。特に、常に何らかの「ケア」を必要とする障がいのある人の経験を通して、「ケア」は人と人をつなぐ力や可能性を秘めていることに気づかされます。社会福祉の専門職を目指す一人として、社会の一員として、多様な人と出会う機会を大切にし、その経験を通して、社会をとらえる目、考える力を一緒に鍛えあいましょう。きっと、社会福祉の意義や魅力もみえてくるはずです!
音楽表現・音楽療育 伏見研究室
幼児期の教育は、幼児一人ひとりの特性や発達段階に応じた多様な体験を通して、幼児の主体的な活動を促し、幼児期にふさわしい生活が展開される必要があります。表現(音楽)に関する領域では、元気よく歌おうとして叫ぶような大きな声で歌ったり楽譜どおり正確に演奏したりすることではなく、音楽に親しみ、その楽しさを十分に味わうことから音・音楽の美しさや面白さを感じ取り、豊かな感性を育てることが重要です。音楽表現というと、音を出すことに意識が向けられがちですが、幼児の音楽活動は、聴く、動く、歌う、奏する、つくるなどが挙げられます。大学の講義や、保育者への研修会は、音・音楽と身体の動きを融合したエミール・ジャック=ダルクローズの音楽教育法を中心に、体験を重視した内容にしています。伝統文化である「わらべうた」をはじめ、さまざまな音や音楽を使った遊びを体験しながら、音楽の魅力を感じ取ったり、「音楽を通して何を育てるのか」を考えたりすることを大切にしています。 ■地域との連携・実践 幼児や障がいのある子どもとの音楽活動をライフワークにしてきました。本学の学生も、幼稚園教育要領をはじめ、保育や音楽教育、療育に関する文献から学ぶとともに、実際に保育現場に赴いて保育者の指導を観察したり、体験学習を通して子ども理解を深めたりしています。より質の高い保育者養成を目指す具体的実践例として、ゼミ生を中心にボランティア学生も参加し、近隣の児童デイサービス事業所の利用児童・スタッフや卒業生と音楽療育活動を行ってきました。この活動は、江別市の大学連携学生地域活動支援事業にも採択されました。他には、パラスポーツの団体や、保育施設などと連携し、地域との関わりを深めています。学生たちが個々の得意分野で能力を発揮し、活動を計画・実行する中で達成感を得ています。 ■保育者養成 担当科目である「保育内容(表現)」「保育内容(言葉)」「教育実習事前指導(幼・小)」などでは、演習や実技、グループワーク、プレゼンテーションによる実践的な授業を心がけています。学生の多くは、幼稚園教諭一種免許状や特別支援学校教諭一種免許状、保育士資格などの取得を目指し、幼稚園や特別支援学校での教育実習や、児童福祉施設での保育実習を控えています。子どもたちの前で話をしたり、絵本や紙芝居、パネルシアターやペープサートなどの児童文化財を用いて演じたり、保育環境を整えたりします。そのため、作成した教材を持参して、近隣の幼稚園・保育所・認定こども園などを訪問し、実践する機会をより多く得られるように配慮しています。授業やゼミナールで訪問する保育施設には卒業生が活躍していることも多く、それが学生の安心感や学習意欲を高めています。学生時代の見学や体験学習がきっかけとなり、ボランティアや保育補助のアルバイト、就職に繋がるケースも多く見られます。北海道幼児教育連絡協議会委員として、様々な情報を共有し教育実習や就職、研修などの課題解決に向けて協議したり、札幌市私立幼稚園連合会や北海道私立幼稚園協会とも連携することによって質の高い保育者の養成に努めています。
音楽教育研究
音楽は世界をつなげる共通言語です。皆さんが持っている感性と音楽の多様性を活かして未来を生きる教育者や音楽関連企業・演奏家を目指しませんか。もし音楽に興味・関心はあるけれども、音楽経験がないからと学ぶことを諦めている人がいても大丈夫です!大学では声楽、ピアノ、器楽それぞれの分野について「基礎演習」「表現演習」でしっかりと学ぶことができます。また実際に発表する場でアンサンブルを学ぶ「音楽フィールド演習」や最先端の音楽を学ぶ「コンピュータミュージック」、各自楽器を選択し本格的な実技レッスンを受けることができる「専門演習」や「卒業研究」、そして「合唱」や「合奏」では、コミュニケーションを通して音楽を幅広く学ぶことができます。「音楽教育研究」では音楽教員になるために各分野の専門楽器に分かれて”可能性の空間”を育む授業です。多くの講師に囲まれて音楽を学びながら、幅広い教養を身につけ、未来を担う人間形成に役に立てるよう、北翔の音楽コースで共に学びましょう。
インテリア建築分野 千里研究室
インテリアデザインと建築の両方を幅広く学べるゼミです。その中心にはユニバーサルデザインを取り入れ、赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使える居住環境を探求しています。ゼミでは社会貢献や防災活動にも力を入れ、地域住民・役所・企業と連携しダンボール間仕切りや空き箱を再利用したダンボールベッドを開発し避難所運営に携わり、社会に貢献できるリーダー養成に力を入れています。その他にも、建築士試験に備えた手描き製図や、コンピュータを使って設計する複数のCADや、3次元モデルで建物を設計し様々な情報を活用するBIMなどについて学びます。私自身の建設会社経営の経験を活かし、社会で役立つ実践的な教育を行い高い就職内定率を誇っています。さらに建築士試験やインテリアプランナー、コーディネーターなどの受験対策にも力を入れ、卒業生達は一級・二級建築士・デザイナーなど幅広く活躍しています。ゼミの自慢は「仲のよいゼミ生たち」です。色々な学生がいますが、どの学生も分け隔てなく学び、とても居心地の良いゼミです。
舞台芸術分野 村松研究室
舞台芸術分野の学⽣たちは、興味関⼼に基づいて「役者・声優」、「バックステージ」、「舞台⾐裳」、「動画・映画」の研究領域に分かれます。それぞれの研究領域には共通する⼟台があります。その⼟台とは、舞台芸術創造の過程が常に多くの⼈たちの関わりの中で行われるということです。別の言い方をすると、関わった人々が、常にコミュニケーションを⾏い常に協働しているのです。それが舞台芸術創造の土台であり特徴です。このことは、最新の舞台芸術創造であろうと伝統⽂化とも⾔える「芸能」の世界であろうと変わることはありません。 また、創造されたモノに関しても、表現する側と観る側がともに楽しみ互いに交感し合うことによって、⼀義的な価値・評価だけではなく、様々な価値・評価となり得るという特徴があります。そしてそのことが多くの⼈たちとの交流となっていくのです。このような特徴を有する舞台芸術創造が、⼈材育成、地域の活性化に役⽴たないわけがないと考え、またそれが少しでもより良い教育⽅法論となり「教育改⾰」に繋がっていくのでは・・・と信じて研究・実践を⾏っています。
専門演習(飯田昭人ゼミ)
子どもや若者の生きづらさについて、臨床心理学的知見を用いて考えていくのが、3年生飯田ゼミの特徴になります。 例えば、ソーシャルメディアの問題を臨床心理学的視点で考えていった際、ゼミ担任である飯田昭人の論文『大学生におけるSNS使用状況と連帯感,社会関係資本,人生に対する積極的態度との関連(北翔大学短期大学部研究紀要第58号, 1-12, 2020)』および著書『メディアにおける子ども・若者の影響を正しく理解する(さっぽろ子ども・若者白書2020,第5章さっぽろの子ども・若者とメディア)』を輪読し、ゼミ生がそれぞれ自らも利用しているSNSについての心理的影響を考察していきました。 最初は、SNSのもつ否定的影響である「依存」や「執着」などの側面も語られる一方、徐々に肯定的な側面についても話題にするようになりました。特に、LINE、Instagram、X(旧Twitter)の3つのツールによる心理的影響について、前述した論文をもとに、なぜInstagramの使用が「連帯感」を高めることになるのか、なぜInstagramによって連帯感が高まることで人生における積極的態度が形成されるのかについて、熱く議論しました。 Instagramでは「インスタ映え」に代表される、長い文章ではなく、視覚的効果のある画像とその時の素直な短い気持ちの表出された文章を通して、若者は「連帯感(つながり)」を意識し、そういったリアルな場面ではない、ネット上の「つながり」を駆使して、多様な世界を若者なりに生きているということなどを、ゼミの中で議論していきました。 リアルな出会いだけが大切なのではなく、LINEやInstagramなどによる「つながり」が若者の積極的態度を促進することの背景について、ゼミ生全員で考えていき、結果的にSNSは、若者たちにとっての「サードプレイス(家庭や学校とは異なる第3の居場所)」となる可能性があると結論付けました。 このゼミでは、私に質問がある場合を除き、ほとんど学生を信じて見守ることに徹底し、学生たちが自らの力で考え、また仲間たちの発言から学ぶ姿勢を大切にしています。
古川 奨研究室
精神保健福祉に関わる対人支援の仕事というと、どのようなイメージを抱くでしょうか? 少し前までは、精神障害の領域の中で、何か特別な状況にある限られた人だけに対応する業務というような印象を持たれていましたが、誰もが自分のメンタルヘルスについて支援を求めることができる時代を迎えたことに伴い、精神保健福祉領域の支援範囲もだんだんと広がりをみせています。 日々の生活を営む中で、私たちはさまざまな課題と向き合っています。それらの課題解決に向けての取り組みは、その人を取り巻く環境に向けて働きかけていくことにつながります。いろいろな状況に置かれている多くの人の支援に関わるには、ひとりひとりの多様な""あり方""についての深い洞察や、ソーシャルワーク支援の価値や倫理の理解が必要となります。差別や偏見を排して、その人らしい生き方を支援していくために、社会的包摂を目指す取り組みが求められます。 ゼミナールでは、文献精読の傍ら、社会福祉協議会や医療機関、就労継続支援事業所など実践の現場を訪問し、当事者や支援職の方々へのインタビューを通して、支援の実際について学びを深めています。現場のリアルに触れることで、どのような支援が必要とされるのかを考察していきます。他者を支援するというそのプロセスは、自分がどのような人間であるのかを理解していく過程でもあります。いろいろな出会いを通して、対人支援職としての基盤を築いていくことを大切にしています。
牛島ゼミ
子育てを取り巻く社会環境の変化に起因して、子どもの育ち、子育てに困難を抱えている方々がいます。ヤングケアラー、子どもの貧困、子どもの虐体等の課題は近年私たちの普段の暮らしでも見聞きするようになっています。これらの課題について子どもの育ちの面からみてみると、子ども自身が自らの存在を大切にすることや子どもらしい生活を営むこと、さらには将来の希望を持ちづらい状況がうまれています。そして、このような環境下にある子どもたちは、周囲へ自らの思いや考えを伝える事や困っている事を表出することをためらう傾向があります。そのため、周囲の人々、大人は困難を抱えている子どもの存在に気づきにくいということもあります。 このような状況に対し、ソーシャルワーカーが子どもの権利擁護の視点を持って支援に関わることが求められています。ソーシャルワーカーとして、社会福祉の制度やサービスの活用を検討することは大事なことですが、子どもの意思や希望を汲み取るためには子どもの育ちや発達も理解しておかなければなりません。さらに、子どもを中心として、保護者や地域との関わりも理解することにより子どもの権利擁護につながります。ソーシャルワーカーがよりよい支援を実践することができれば、子どもや保護者が自ら有する力で希望する生活を営み、生活課題の解決、軽減に意欲的に取り組むことができるようになると期待されます。 これらの内容についてより深く学ぶ場がゼミ活動です。子どもの福祉に関するフィールドワーク等を通じて、ソーシャルワーカーとして必要な知識や技術を得ます。また、ゼミ活動は学生が自らに向き合い、人間性を育む大切な時間となります。これら豊かな時間、経験を周囲の仲間、私たち教員と共に積み重ねることにより、ソーシャルワーカーとして成長をすることができます。ソーシャルワーカーは、支援を必要とする個人に加え、地域や社会に貢献できる職業です。子どもの成長や心身の理解に基づいて支援をする保育士、ソーシャルワークを実践する専門職である社会福祉士のダブルライセンスをぜひ周南公立大学で取得しましょう。私たち教員は皆さん自身の自己実現を応援します。
吉田哲朗研究室
SDGsは社会・環境問題を目標として列挙しますが、それらに最も大きく関わる存在が企業です。しかし、企業は自分でSDGsの目標の何を選択し、どのような方法で行うのかを決めなくてはいけません。その活動で「経済的利益」のみを追求すると範囲が狭すぎて失敗し、「社会全体の利益」を追求すると範囲が広すぎて企業自体が存続できなくなります。企業の社会・環境問題への取組みを「企業の立場」と「社会全体の利益」の整合の視点で検討しましょう。言い換えると企業の運営の優劣はSDGsにどう取り組んでいるかを観察すればわかるし、この視点は就職活動でも生きてくると思います。ヒントは 企業価値は金銭的に明確な経済的利益だけではなく、金銭的に明確ではない非財務価値の双方で見なければならないということです。
髙坂ゼミ
会計学や簿記を学ぼうとすると、難しい用語がたくさん出てきて、苦手意識を持ってしまう人は少なくありません。ゼミでは、学生の興味をかきたてながら主体的な姿勢で臨むことができるよう、全員参加型の進行に重点を置いています。積極的な意見発表や活発な議論を促すことで、苦手意識を改善できると思います。中心となるのは財務会計論のテキストの輪読です。メンバーで分担しながら内容を読んで要約したり論点を見出したりしながら、会計にまつわるたくさんのルールに触れることが一つの目的となります。さらに、会計には会社法、金融商品取引法、税法といった法律が関係しているので、テキストだけでなく、法規集も読みこなせるよう練習していきます。3年次は会計の基礎知識と文章読解力、理論構築法を磨きながら興味関心のある研究テーマを見つけ、4年次は卒業論文の作成に取り組みます。会計の応用範囲は広く、農業に興味のある学生には農業会計という領域がありますし、自治体職員を目指すのなら公会計を知ることは大きな意味があります。将来の進路に結びつけて、自分が深めていくべき分野を意識しながら会計のプロを目指すことが、最終的な目標となります。
内城ゼミ
スポーツ文化は人間の「する」・「見る」・「支える」行動によって成り立っています。スポーツ行動を研究対象とする際は、目的を明確にし、方法や規模を適正化することが必要になります。具体的研究テーマは、「各国サッカーリーグの経営戦略分析」や「常勝チームのチームビルディング」、「自治体、企業による健康経営」、「所得格差と健康格差の相関」、「家族のスポーツ志向性が与える影響」等が考えられますが、学生自身が興味関心を持って調べたいことを設定します。 スポーツ行動を学び、社会に役立つ調査研究をするには文献から多様な事象を読み解くことが必要となるため、保健体育の他に社会や理科(特に生物)、国語、数学等の基礎知識が欠かせません。また、3年次は調査研究に必要な方法論や専門知識を学ぶ時間となりますが、4年次では実験やアンケートなどで見えた研究成果を社会に還元できるようにしたいと考えています。スポーツ文化を支えるスポーツマネジメントに通ずる人材として、保健体育教員、公務員や体育協会、関連民間企業等に羽ばたくことを期待しています。スポーツ指導者、健康運動の地域のリーダーを目指すことは身近な目標になると思います。
関上ゼミ
マーケティングとは、ひと言でいうと「売れる仕組みを作ること」です。この考え方は、時代とともに変化してきました。マーケティングの概念が確立した1950年代は、安価に作ったものを大量に売ることを目的とした「製品中心」でしたが、やがて顧客が求めるものを提供する「消費者志向」にシフトし、現在は社会活動に軸足を置いた「価値主導」に推移しています。ゼミでは環境保全や地域振興を目的としたマーケティングを研究対象とし、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを意識したマーケティングも取り上げていきます。 東北の主要産業である「農業」、岩手県北地域の基幹産業の一つである「アパレル」、地方特有の資源を生かし誘客を考える「観光」の3グループに分かれ、企業調査やボランティア活動を交えながら、それぞれの分野で地域を元気にするマーケティング手法を考えていきます。この活動を進めながら自分の研究テーマを決め、データを収集し、プレゼンテーションを行い、論文を作成します。これは、社会に出て仕事をしていく上で、基本となるやり方です。論文で研究成果をまとめ上げるとともに、今後に生かせるスキルを身につけていきましょう。
小動物外科学研究室
外科手術を成功に導くためには技術的な鍛錬はもちろんのこと、無菌手技や各臓器・全身に関わる生理学、病態に対する知識など総合的な臨床力が求められます。本研究室では獣医外科学を主軸としながら、動物病院で遭遇するさまざまな臨床例を内科・外科の垣根を超えた視点から診察することで、それぞれの疾患の特徴的な問題点を発見し、これを解決するための治療法やその病態について、各教員がそれぞれの専門分野で研究しています。
介在動物学研究室
イヌは最古の家畜で、3万年~5万年程度の間、ヒトと共に暮らしてきました。その過程において、イヌはヒトと類似した認知能力を獲得し、ヒトとスムーズな生活を営むことが可能となりました。また、イヌはヒトとのコミュニケーションにとどまらず、絆のような情緒的関係も結べるようになりました。このようなヒトとイヌの関係は、どのように成り立っているのでしょうか?私達の研究室では、ヒトとイヌの双方の、認知能力や身体生理反応または遺伝的変化を調べ、ヒトとイヌの共生の成り立ちを明らかにします。また、ヒトとヒトをつなぐ促進作用を持つイヌが、ヒト社会に介在することで地域のコミュニケーションを促進し、子どもから高齢者まで、住民が多様性の中で信頼と安心を感じながらウェルビーイング(心身と、社会的な健康を意味する概念)を高めることができる地域コミュニティの形成についての調査研究も実施しています。
生命・環境科学部 臨床検査技術学科 生理学研究室
臨床検査技師は、病院で行われている多くの検査を担当しています。臨床検査は大きく分別すると、血液検査や新型コロナウイルスのPCR検査のように患者さんから採取した成分を分析する「検体検査」と、心電図検査や超音波検査のように実際に患者さんに触れながら直接情報を得ることで病気を発見する「生理検査」があります。 麻布大学の生理学研究室には、大学病院に導入されている最新鋭の生理検査装置が揃っています。学生は、教員の指導を受け、まず心電図検査、超音波検査、脳波検査、筋電図検査及び呼吸機能検査など生理検査全般の検査手技を修得します。その後は、学生同士でお互いに検査を実施し練習することで技術を向上させていきます。最終的には、その技術をもとに、卒業研究として新しい検査手法や解析方法の開発をめざします。また、PCR法を用いて遺伝子を解析し、遺伝子多型(DNA配列の個体差)と心理検査結果との関連やアルコール依存症、カフェイン感受性との関連についても研究しています。
海洋無脊椎動物学研究室
地球上は無脊椎動物に満ちあふれています。普段見ている景色の中にも、名前の付いていない未記載種がひそんでいます。これら生物の名前が分からなければ、その先のどのような研究も成り立ちません。普通に知られている生物においても、まだまだ分からないことだらけで、新たな発見が沢山あります。 当研究室では、陸水から深海まで、研究対象とする生物がいるところにはどこでも行きます、地球すべてがフィールドです。あらゆる水圏に生息する無脊椎動物たちの分類、生活史、行動、生態などを飼育観察はもちろん、形態観察、遺伝子解析、環境DNA解析、生理学的手法など様々な手法を用いて明らかにしていきます。また、国内外の博物館に保管されている標本調査 や水族館との共同研究も行います。これらの研究を通して、無脊椎動物の生物学や海洋環境との関連を明らかにし、それらの多様性の解明や保全を目指します。 ・クラゲ類の分類と生活史 ・深海生物の保全や幼生分散 ・コケムシ類の分類と生活史 ・固着性動物の出現動態と摂餌生態
英語科教育法研究室(アダチゼミ)
アダチゼミは、主として中学校・高等学校の英語教員になりたい学生のためのゼミです。週1回の「卒業ゼミナール」の授業では、英語教育学の文献を読みながらディスカッションを行い、知識や視野を広げています。ゼミ生は共に夢の実現を目指す仲間たちで、教育実習や教員採用試験に向けて励まし合って勉強をしています。 英語教育は、近年大きく変わりました。学習者がどのように第二言語を習得するかについての研究が進み、わかりやすい文法事項の導入、効果的で楽しい言語活動、ペーパーテスト以外の評価方法など、さまざまな実践が提案されています。アダチゼミでは、長年に渡る小中高の先生たちとの連携をもとに、ゼミ生の英語教育学に関する知見を高め、授業実践力を育成します。英語の学習を通して、児童生徒が言葉で真摯に人と関わり、考えや気持ちのやり取りを楽しみ、知識を得たり価値観が広がったりして、自分の可能性が拓かれる…つまり、いろいろな意味で「わくわく」な授業ができる先生のタマゴを育成しています。 卒業生は、主として中学校や高校の英語教諭として活躍していますが、教職大学院に進学してさらに専門性を高めたり、民間の教育施設などで子どもの学びを支える仕事に就く人もいます。
音楽教育・ICT教育研究室(今釜ゼミ)
教育や保育において、中心にいるのは子どもです。子どもが伸びやかに育っていくには、【環境】【理念】が必要です。更には【環境】や【理念】を作り実行していく教師や保育者がいなければ教育や保育は成り立ちません。教師や保育者としてどのようにそれらを通して子どもに関わるか、あるいは社会がどのようにそれらを形作るかを研究し、議論していきます。 今釜ゼミではその中でも音楽を取り扱うことが多くあります。子どもに音楽活動を「させる」のではなく、子どもが自発的に「やりたい」という気持ちになるには、興味をもつ環境づくりや言葉かけは必須です。教育も保育も音楽も答えは1つではなく、教師や保育者に合った、何より子ども一人一人の個性に合わせた考えが必要になります。その考えを育むための議論を大切にしています。 また、教育や保育においてもICT化は著しく進んでいます。環境づくりにどのように役立てていくのかも研究しています。
ソーシャルビジネス研究室(藤原ゼミ)
現代社会の多様な課題をビジネスの手法を用いて解決する「ソーシャルビジネス」。藤原ゼミではソーシャルビジネスの「理論」と「実践」を通して、学生達の実践力を身に付けていきます。 ゼミに所属する学生達は、ソーシャルビジネスに関する文献を用いて「理論」を学ぶとともに、ネパールの子ども達の教育支援と女性の自立支援を目指したソーシャルビジネス(活動名:Smile for Nepal)の「実践」に取り組みます。ゼミ生達は実際にネパールを訪問し、子ども達に文房具を手渡しでプレゼントします。同時に現地で女性達が手作りしたグッズの買い付けを行います。帰国後、買い付けてきたグッズを地域のイベント等に参加して販売。その収益で文房具を購入し、再びネパールを訪問して子ども達にプレゼントします。 このような活動を通じて学生達は地域の人々や企業と交流しながらビジネスを実践しつつ、グローバルな視点で社会の問題解決(途上国の教育改善、女性の地位向上)に取り組みます。ソーシャルビジネスの理論と実践を通じて「社会に貢献できるビジネスモデル」や「社会に貢献しながら働くこと」を実体験として学ぶことは、一人ひとりの「質の高い人生の実現」に役立ちます!
北村喜宣 環境法ゼミ
本ゼミでは、環境法の最新テキストを講読し、具体的な事例をもとに環境法総論と各論(個別法)の理解を深めること、グループに分かれ国、自治体、企業、住民、NPOなどへの調査を実施しゼミ論文を作成することを主な活動としています。テキストについては、グループで報告を行い、それをもとに全員でディスカッションを行います。こうした活発な意見交換を通して、多様な意見を吸収しながら、ゼミ論文作成に向けて各自の考えを膨らませていきます。 また、年に3回程度、ゲストスピーカーをお招きし、あるいは、現場を訪問して、実務の状況を伺う機会を設けています。実施例としては、水産庁、有斐閣編集部、環境省、東京オリパラ組織委員会、東京都庁、クラブツーリズム、川崎汽船のスタッフをお招きしたほか、新日鉄住金環境部、要興業(上智大学のごみ処理を担当する処理業者)を訪問し、貴重な現場の声に耳を傾けました。警察庁担当者から「環境犯罪と警察の活動」の講演をしていただいたこともあります。 ゼミの目標は、「自分の頭で考える」「自分なりのオリジナルな視点を持つ」ことの大切さを知り、それが実践できるようになること。実地調査や現場訪問、ゼミ生同士のディスカッションをふまえ論文を作成する過程で、社会で活躍するうえで欠かすことのできない「考える力」と「他人を思いやる力」を育みます。
神澤研究室
本研究室では、オジギソウの運動に代表されるマメ科植物の傾性運動や就眠運動について、タンパク質や遺伝子といった分子レベルでの解析を行っています。植物の目に見える運動はオーキシンの作用で有名な「屈性」と、オジギソウの運動の様な「傾性」に大別されます。大きな違いは前者が刺激に対して方向性を持った運動を行うのに対して、後者は刺激とは無関係、つまりあらかじめ決められた運動を行うところにあります。 オジギソウの素早い運動の動力源は膨圧の変化です。運動の起点となる葉枕には、運動細胞という特殊な細胞が存在し、一日周期の変化や一過的に加えられた刺激に応じて、細胞の体積を変化させます。私たちは葉枕に特異的に存在し、この膨圧の調節に関与するタンパク質や遺伝子に着目しています。私たちが見つけた因子の一つは、興味深いことに葉枕と孔辺細胞特異的に存在していました。孔辺細胞も膨圧を調節することで気孔を開閉しているため、私たちの見出した因子は植物の膨圧調節に深く関与すると思われます。このように運動の原理を知ることが私たちの重要な研究テーマになっています。植物の研究とは別に骨の代替材料の開発もしています。明治大学の相澤教授と共同で始めた研究です。世界がこれから直面する超高齢社会を楽しく過ごすには、骨の健康は大きな問題の一つです。年齢や疾病などにより代替骨材料のニーズも様々です。他方、骨は運動など様々な外部刺激を受けて形成・維持されています。テーラーメイドの代替骨材料の開発には様々な知識の集積が必要です。ここでも私たちが大切にしているのは原理です。骨再生や代替材料の開発は老齢人口の増加が問題となる近未来において健康な生活を実現するための鍵になると考えています。