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リハビリテーションを通じ、健康と生活の質的向上を図る
リハビリテーションには、障がいを持った人の運動能力回復のための理学療法と、心身にわたる諸機能を回復するための作業療法がある。理学療法では、立つ・歩くなどの運動療法とマッサージや電気による物理療法を用いるための知識、技術を学び、「理学療法士」をめざす。一方、作業療法は、精神疾患なども含めて用いられるもので、たとえば、園芸や工芸を通じ、患者が生活の自立性を回復するための知識、技術を学び、「作業療法士」をめざす。
作業療法の場合であれば、初年次には概論と基本的な実習、運動学・生理学・解剖学などの医療基礎から始まる、検査や計測の知識や手法を学ぶ。その後、患者の特質に応じたさまざまな療法の理論を習得し、演習などを通じて技術を身に付けていく。
心療内科医は、心身症やパニック障害、摂食障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、主に身体に症状が出る心身症を診療して治療にあたる。病気の要因として社会環境からの外的ストレスも視野に入れ、治療を進めなければならない。カウンセリングとは異なり、医師免許を持つ心療内科医は薬物治療を行うことができる。働くためには、大学の医学部または医科大学で6年間学んだ後、医師国家試験に合格し、医師免許を取得する必要がある。心の病が増えている現代社会において、心療内科医の需要は拡大するといわれている。
医学に対し、深い知識とスキルが必要なのはもちろんだが、患者の心情に寄り添う気持ちが何よりも大切。治療にあたっては患者の内的な部分に触れていく必要がある。患者の心の痛みを理解し、しっかりとした信頼関係を結ぶ必要がある。そのため、対話が得意な人や他人の悩みを聞くことのできる、包容力のある人に向いている。現代社会のストレス問題に対して深い造詣も必要である。