関東・甲信越エリアのゼミ・研究室検索結果
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澤田(匡)ゼミ
心理学は、占いや魔術の類いではなく、調査や実験で得られた行動を数量化し、統計的な手法を駆使して「心」の謎に迫る科学の一分野です。例えば、身近な人の成功を妬むあまり、その人が失敗すると思わず心を弾ませるような経験に心当たりはありませんか。「シャーデンフロイデ」と呼ばれるこの感情は、すぐにでも消し去るべき邪なものだと考えてしまうかもしれません。しかし、こうした喜びにも、自分の価値を回復させるといった機能があることがわかっています。このように、決して良し悪しだけでは語り尽くせない人間の「心」について、調査や実験を用いて解明しようとする学問が心理学なのです。 澤田ゼミでは、学会への参加やオンライン調査の実施などを通じて、さまざまな感情や性格を研究対象として捉える視点を養います。4年次に執筆する卒業論文では、ゼミ生が拘りをもって向き合えるテーマを設定できるように心がけています。オンラインゲームの課金傾向尺度の作成、愛着スタイルとファン行動の関係、アイドルグループのメンバー編成変化の受容過程など、そのテーマは極めて多岐にわたっています。科学が描き出す「心」の有り様に目を向けながら、人生の糧となる教養を培ってもらえたらと願っています。
宇都宮ゼミ
食文化は、地域の風土により形成され、異文化との交流、科学技術の進展によって変化していきます。 例えば『すし』は、多く獲れた魚を長期保存するため、塩と米で漬けた「なれずし」が最初といわれ、それが「押しずし」となり、江戸時代に「握りずし」が誕生します。当時のネタは、冷蔵技術がないため、酢〆たものや醤油漬け、煮アナゴなど下処理されたものでした。新鮮な生魚を使った現代の「すし」が食べられるようになったのは冷蔵技術が発達したおかげです。すしは、郷土料理の一つとして日本各地域でさまざまな食べ方があります。また世界各国には、チーズやチョコを使った新しいSUSHIが生まれています。世界ではなぜその食材が用られたのか? 郷土料理のスシの種類は?それが継承される要因は? 宇都宮ゼミでは、自分が関心を持ったテーマに、まずは食が生まれた背景を文献調査します。次に聞き書きやアンケート、フィールド調査、官能評価などの方法を用いて分析し、卒業論文を書きます。これまで乳製品を使った乳和食や、持続可能な社会に向けた昆虫食、鶏肉禁忌から廃鶏の利用まで、関東と関西の納豆摂取1992・2020年比較などがあります。 過去から現在を知ることで、現在から未来を創造する、変わりゆく食文化を一緒に研究してみませんか。
石澤ゼミ
石澤ゼミは、国際関係をメディア・情報・世論から分析して理解を深めていくゼミです。そのためには国際関係についての理論的な枠組みを理解すること、メディアコミュニケーションについての基本的な枠組みを理解すること、国際問題についての理解と歴史的な変遷を理解することがベースになります。その上でこの種の問題の中心になるのはアメリカなので、アメリカの外交関係と同国のメディア・情報・世論との関係をまず学びます。次に日本を中心とした国際関係をみていきますが、その際には最も関係の深いアメリカ、次いで中国、韓国、台湾など東アジアとの関係を取扱います。 なお、このように「国際関係とメディア」という形で、学生が理解を深めた上で、その後学生の関心が国際関係だけの問題、あるいはメディアだけの問題という形に分かれて研究を進めていくことも可能としています。
澤田(知)ゼミ
澤田ゼミでは、イギリスの近現代小説を中心に、英語のフィクションを読み、英語圏文学・文化について学びます。「語る」という行為や、わたしたち自身と社会に関わる多種多様な問題を考えます。 読むという行為は、作家、そして自分との対話です。難しくて、とても面白い。授業では大好きなファンタジーをよく取り上げます。文学は、楽しく学ぶ以上に、学ぶということの本当の楽しさを知るのにうってつけの学問です。
伊藤ゼミ
開発途上国は実はとても「豊か」です。その豊かさを知ることなしに、国の開発に携わることはできません。伊藤ゼミでは、外部者がどのように開発途上国の人々と関わっていけるかを考えていきます。 市民社会を構成するアクターとしての非営利組織(NPO・NGO)の研究は比較的新しい分野であり、かつ、政治、経済、社会、文化等、多岐にわたる学問です。市民社会を活性化させる、つまり、human change agentとしてNPO・NGOが果たせる役割を、理論的根拠を精査しながら、しかし、潮流に流されずに、そのあるべき姿を追究していきます。その研究過程においては、『百聞は一見に如かず』ということわざの通り、NPO/NGOコミュニティにおける実践が必要不可欠です。実際の体験を通じて、これからの日本、国際社会の発展においてNPO・NGOが果たすべき役割を一緒に考えましょう。
大桃ゼミ
これまで受けてきた教育。当たり前と思っていたことが、世界的にみるとそうでないことも多くあります。その一方で、グローバル化の進展のなかで、日本の教育は国際機関や諸外国の影響を強く受けるようになりました。それでは、日本の教育にはどのような特徴があり、どのような変化や課題がみられるのでしょうか。 大桃ゼミでは国際比較を含めて教育の改革について検討を行っています。教育は個々人の成長や発達、社会の存続や発展、文化の継承や創造にとって重要な営みであり、そのためにまた多くの課題があります。教育の意味やそれを支える仕組み、教育のこれまでとこれからについて、国際的視点を交えて学生の皆さんと一緒に考えていきます。
クレイゼミ
大学で英語のスキルを伸ばす機会はとても多くありますが、特にお勧めできるのは翻訳、通訳の授業を受講することです。言葉を上手に訳するのは簡単なことではありません。しかし、そのプロセスを通して文法力、単語力、そして創造的に英語を使う力を身につけることができます。 クレイゼミでは文学作品の翻訳について学びます。若者向けのさまざまな作品(小説、戯曲)を実際に翻訳し、その内容について議論し、お互いの翻訳スキルの向上を目指していきます。また、翻訳を通して、語学の習得に必要な文化的背景も学んでいきます。
高橋ゼミ
今日、英語は世界のさまざまな場面で、英語を母語とする人々(ネイティブ・スピーカー)のみならず、英語を母語としない人々(ノンネイティブ・スピーカー)の間でも使われています。高橋ゼミでは、ノンネイティブ・スピーカーの数がネイティブ・スピーカーの数を上回る現状と英語が世界に広まった背景に注目します。なぜ他の言語ではなく英語なのか、英語の広がりによって生じうる「不平等」等、影の側面にも注目します。 また、英語の多様性についても理解を深めます。イギリス英語やアメリカ英語をはじめとする英語圏の英語にも、広がった先で新たに生まれた英語(インドの英語、シンガポールの英語、ナイジェリアの英語や中国の英語)にも、発音、語彙、表現、文法に特徴が見られます。例えば、皆さんはHow are you going?やHave you eaten?という表現や、journoやteacheressという言葉を耳にしたことはありますか。 このように、高橋ゼミでは世界における英語使用の現状や英語の多様性について理解を深め、母語が異なる人々をつなぐ『国際共通語』としての英語の役割と特徴について学びを深めていきます。
平等に関する研究
大学院時代から、合衆国のAffirmative Action(AA)の正当性に関する判例と学説の理論を参照して、日本でアファーマティブ・アクションが如何なる理由から正当化されるのかを研究してきました。 この研究によって2010年9月に東北大学大学院法学研究科で博士号を取得し、2015年11月には単著(『Affirmative Action正当化の法理論-アメリカ合衆国の判例と学説の検討を中心に』(商事法務))を公刊しました。その後、この研究をさらに進展させ、2017年4月から2021年3月までに進めた研究を基に、2冊の単著(『アファーマティブ・アクションの正当化と批判の憲法理論』(尚学社, 2022年9月公刊予定);『アファーマティブ・アクション正当化の法理論の再構築』(尚学社, 2023年2月公刊予定))を公刊予定です。以上の単著3冊によって、アメリカ合衆国のAAの内容を明らかにしました。日本の学説は、マジョリティ(負担者)とマイノリティ(受益者)という枠組でAAを捉え、その理解を前提として構造的差別の是正策としてアファーマティブ・アクションの導入を提唱するための理論的基礎としてAAを参照しています。しかし、AAはマジョリティが社会的資源を維持するためにマイノリティに対してその獲得を高めることもあります。また、社会的資源の獲得(AAの対象者となること)を求めて、マイノリティ同士で争いが生じており、合衆国のAAの内実は平等の視点だけでは理解できません。多様なグループから構成される合衆国は分断の火種を抱えており、各グループに社会的資源を分配することで統合を促進する必要があり、AAはそのための道具(人種統合促進策)であることを明らかにしました。
竹村刑事法ゼミ
現代社会に見られる犯罪や事件とその対策について、法律学、心理学、経済学など多角的な視点から研究することで原因を解明し、総合的な対策を考える力を養います。犯罪・事件といったネガティブな現象の考察から、社会の問題が明らかになることがこの研究の醍醐味です。また、現場を見ることも重要視しており、網走刑務所、横浜刑務所、美祢社会復帰促進センター(PFI刑務所)、久里浜少年院、愛光学園(女子少年院)、沼田町就業支援センター(自立更生促進センター)などの関係施設を訪問することで、理論と実践が結びつく学習をしています。 授業では、発表者の問題提起から始まって活発な意見交換が行われ、また次の発表でその議論が活かされるようなスパイラル学習を実践しています。学生たちには、社会現象を批判的に分析することで本質を見抜き、根本にある問題を解決する力を身に付けてほしいと思います。
清水ゼミ
ヒトのカラダは外部からの様々なストレスや環境に対して調節機能が働き、恒常性を保とうと働きます。 清水ゼミでは、ヒトの生体機能について幅広い視点から研究します。自律神経機能測定では、交感神経と副交感神経の活動状態を、何らかの負荷をかける前後に測定し、値やグラフから検討します。酸化ストレス・抗酸化力の測定は、運動選手の大会や試合に向けた自己管理(コンディショニング)に有用であり、運動群と非運動群を比較したところ有用性が明らかとなりました。呼吸機能検査からは、運動誘発性喘息について調査・研究します。精神的疲労度とは何か、また嗅覚や味覚など感覚機能について学びます。体内の糖質、脂質を測定し、生活習慣病予防との関連を探ります。20歳以上の学生に対して、適正飲酒の啓発を目的としたアルコール体質検査の実施と結果の提供を行っています。市民マラソンランナー健康チェックボランティアにより、コミュニケーション力の向上を目指します。学生の卒業研究は、キーワードを提示し、それらを組み合わせて各自が計画した研究内容に沿って実施します。
柴山研究室
持続可能社会を実現するための取り組みが世界中で行われており、この社会の実現のためには再生可能なエネルギー源の開発が重要な取り組みになります。中でも太陽光発電は大きな期待を集めていますが、現在普及している太陽電池は曲がらない・重いといった問題があり、さらなる普及の妨げになっています。 研究室で取り組んでいるペロブスカイト太陽電池は、フレキシブル化ができ、軽く、半透明にもできるといったいままでの太陽電池にはない特徴があります。そのため、壁面や窓など今まで利用できなかった場所にも太陽電池を設置できるといったメリットがあります。
井口研究室
得手不得手がはっきり出てしまう実技教科の代表は、保健体育。体育実技の基となるスポーツの起源を調べてみると、「あそび」や「冒険」から誕生していることがわかります。日常の生活から離れ、あそびや冒険に没頭する。そこから生きがいや希望を見つけ、今日までのスポーツ文化を繫栄させてこれたのは、ただただ「楽しかった」から。この研究室では、小さな冒険やスポーツの魅力を生徒に伝え、生涯にわたって健康で充実した明るい人生を創造させることのできる指導者の育成を目的にしています。ゼミ生が初めに体験するのは、野外チャレンジ。田んぼでの泥んこあそびや沢登りチャレンジ。身体まるごとぶつかることで日常にない爽快感、達成感を体感できると思います。そこから中学・高等学校の体育授業を創造していきます。
宮津ゼミ
地域から積極的に学ぼうとするゼミです。地域貢献をしている個人、団体、会社に協力し、一緒に活動する過程で様々な学びをしています。
成田研究室
桐蔭横浜大学成田研究室は、社会に必要とされる「研究」を行うためのスキルの獲得、社会に必要とされる「人」になるための人間力の向上を目指しています。 医療現場やスポーツ現場の経験を活かした臨床研究を行っており、定量的に物事を捉え、科学的根拠に基づいた医療提供や選手のサポートを行えるように日々様々な研究に取り組んでいます。研究成果は学会や論文で発表を行い、世の中へ情報発信をしています。 学部生と院生が協力して研究を行っているのも研究室の特徴の一つであり、院生には社会人の学生も多く在籍しています。また、国内・海外の研究機関や、企業、病院、介護施設といった学外との共同研究も活発に行っています。 成田研究室は、授業や部活動では経験のできない様々な経験を積むことができます。桐蔭横浜大学にご入学された際には成田研究室にぜひお越しください。お待ちしています。
溝上研究室
チームや選手個人の競技力を発揮・向上させるには、コーチング活動にスポーツパフォーマンス分析を有効活用することが重要だとされています。競技スポーツでは近年のテクノロジーの急速な発展も相まって、実際のパフォーマンスに関する情報を収集・分析し、効果的に伝達することの重要性が高まりを見せています。 そうした状況の中で本研究室は、ゲームパフォーマンス(試合)分析を中心に、選手またはコーチの思考やスポーツ現場の実態調査など、競技力向上に資する研究に取り組んでいます。特にゲームパフォーマンス分析では、本学の施設「TOIN Sports Analytics Lab」でナショナルチームやプロスポーツチームでも使用される分析ソフトウェア等を扱うことができるため、非常に充実した環境で実践的な活動を展開することができます。学生たちはゼミ活動をとおして情報のより効果的な扱い方を探究し、スポーツアナリストなどの専門的な職業に限らず、実社会で活かすことができる知識とスキルの習得を目指しています。
林田研究室
林田ゼミでは「より多くの子どもたちが運動あそびをできる機会を増やそう」と子どもの体力測定会や、オンデマンド・オンラインでの遠隔運動指導をしたり、幼稚園や小学校のアフタースクールで運動あそび指導を行なったりしています。 皆さんは体力に自信がありますか?活動的な生活を送るためには体力が必要ですが、体力は20歳頃をピークに低下します。そのため、子どものうちに体力を高めておくことが必要です。 中でも、10歳頃のゴールデンエイジの時期に運動を行うことは、子どもたちの将来のために重要です。しかしながら現在、日本の子どもたちの体力は低下し過去最低と言われています。さらには、横浜市の子どもの体力は全国平均よりも低いようです。このことから、地域の子どもたちの運動機会を確保し、運動習慣の確立に向けての取組みが必要です。 桐蔭横浜大学にはスポーツが得意な大学生がたくさんいます。このような大学生と地域の子どものスポーツの場を「うまく」つなげることが私たちのミッションと考えています。
並木研究室
現代教養学環では、将来の見通しが明確ではない学生たちが、4年間をかけて様々なことに挑戦をし「なりたい自分」を探していきます。将来の希望が見えてきたら、それに向かって何を学べばいいのかを考え、その道筋を作り、進む。並木ゼミはただ学ぶのではなく、大学を出たその先の将来を研究する場所です。 並木ゼミでは特にビジネスやマスコミ、映像、文化を領域として研究します。ビジネス系の出版社であるダイヤモンド社の出身の並木は、現在でもプロダクト評論(腕時計)の雑誌連載を担当しています。ビジネス界全般に向けた視点で学生を指導しますが、特に旅行・航空、映画・映像、出版、芸能・文化、日本語教育を得意としています。
パロマ・トレナド・ゼミ(ゼミナール1)
トレナド・ゼミでは、現代スペインの社会問題に映画を通じてアプローチします。 1978年にそれまでの長期独裁政権が終了し、急速な民主化と社会の変革を経験したスペインでは、EUへの加盟、経済発展、女性の社会進出、科学技術や芸術の活性化を実現した一方で、過疎化、高齢化、移民問題などの社会課題に直面しています。 そうした社会問題が描かれた映画を題材として選び、テーマへの導入、映画の視聴、ワークシートの記入、小グループでの意見交換、クラス全体での討議、スペイン語でのレポートの提出、という一連の手順を踏んで、スペイン社会に対する理解を深めると同時に、スペイン語コミュニケーション能力を高めていきます。意見を述べ、他者の意見に耳を傾けることを通じて、映画を入り口とした言語文化研究の方法が見えてきます。
ササキ・アンナ研究室
ゼミでは文学・文章が旅人になって世界を巡っていることに思いを馳せて研究しています。著名な書籍は様々な言語に翻訳され、異国の地で作者の母国を代表するものとして読まれます。学生は児童文学、いろいろな時代の小説、著名人のスピーチ、ブログやSNS投稿等、様々な媒体の中から訳してみたい文章を選択し、翻訳作業を通じて世界に旅立つには何が必要かについて考えていきます。多くの初学者は翻訳イコール単語のマッチングという認識で翻訳ゼミに参加しますが、世界中の人々に読まれる翻訳文はより複雑な工程を経ていることを学んでいきます。 また、ゼミと並行して履修できる翻訳演習の授業では、地域連携のプロジェクトも行っていて、品川区の観光Mapなどの翻訳にも協力しています。 幅広い翻訳の経験を積んで、ゼミ生は、身近な題材、例えば、メイクアップ用語の翻訳などに着目したり、歌の歌詞の翻訳、ウエブサイト投稿の翻訳の比較、映画字幕や吹き替えの翻訳比較、絵本や文学の翻訳などについて卒業論文・レポートを書き進めています。
安斎 徹ゼミ
企画力・行動力・協働力を身につけながら、これからの社会やビジネスを如何にデザインするかを探求しています。日本一「ワクワクドキドキ」するゼミを目指して、企業や地域など広く社会と連携しています。 安斎ゼミの運営にあたっては、「企画1000本ノック」(企画力の向上を目指し、何か新しいアイデアを毎日3つ以上考え、1年間で1000個のアイデアで「企画ノート」を書き尽くすのが目標)や「リーダー輪番制」(案件ごとにリーダーを輪番で務め、全員が必ずリーダーを体験する仕組み。複数案件を同時多発的に進めることで、組織運営や業務遂行の醍醐味や難しさを体得)などユニークな仕掛けが施されています。 これまでに、博報堂キャリジョ研と連携した女子大生の人生観・価値観調査(2020)・女子大生のSNS実態調査(2021)・メディア企画の提案(2023)、「震災10年」から「未来」への懸け橋となる『陸前高田SDGs物語』の作成支援とクラウドファンディング実施(2021)、ホテル日航つくばと連携した「つくばSDGsツアーの企画」(2022~継続中)、ウエディングパーク・八芳園と連携した「Z世代と考えるジェンダーバイアスとこれからの結婚式を考えるプロジェクト」(2022)、沼田市観光協会と連携した「沼田魅力発信プロジェクト」(2022~継続中)、日本製紙パピリアと連携した商品開発(2022)など様々な案件に関わっています。「挑戦無くして成長なし」が合言葉です。
坂田 奈々絵ゼミ
洋の東西を問わず、宗教と文化には深い関係があります。歴史の中で、人々の宗教的思考や観念は文化のうちに具体化され、また様々な文化が宗教思想や実践に強い影響を与えることもしばしばありました。このゼミでは東西ヨーロッパの古代末期から中世を中心に、建築をはじめとした文化や歴史的事象とキリスト教思想がどのような関係にあるかを探ります。 歴史の中で展開されてきたキリスト教をめぐる文化的営みは、目に見えず言葉で語りつくせないキリスト教の思想を、個々の状況の中でどのように理解するのかを問うことでもありました。こうした中で、宗教美術や建築は、思想と切り離せない関係をもつことになります。例えば中世の人々は、教会建築を構成する一つ一つの石を信仰者に、その鐘楼をイエスの教えを説く説教者に、そして建築そのものを聖書に登場する「天上のエルサレム」になぞらえました。このように、宗教芸術という「目に見えるもの」の背後には、様々な意味や解釈が存在しているのです。こうした思想的側面へのアプローチは、一歩踏み込んだ形で様々な文化や事象を理解することを可能にします。また、過去の人々が抱いた様々な問いに触れ、その意義について考えることにもなるでしょう。 そしてこのような問題を扱うためには、文章を読むだけでなく、実物を見たり経験したりすることも重要です。このゼミでは都内や近郊の教会建築等へのフィールドワークを積極的に行っています。
田和 真紀子ゼミ
日本語学は、日本語を「言語の1種」として観察し、その仕組みを明らかにする学問です。ことばを観察するポイントは大きく分けて、①音声(ことばを話す時に発せられる音)、②語(ことばの意味)、③文法(ことばが発せられる時の語順の規則)、④文字(ことばを記録するための媒体)の4つあります。私はこのうち②語と③文法の知識をもとに、いろいろな日本語のデータベースを使って特定の単語や表現を集めて比較・分類し、それらの用法に潜む規則性から、日本語母語話者が無意識のうちに表している意味や表現の傾向を明らかにしています。 田和ゼミでは、2年次の基礎演習ですでに品詞の情報が単語ごとについている「コーパス」というものを利用して用例を集め、用例に共通する単語や構文から意味・用法を明らかにする基礎を学びます。3年次では発展として、単語に分けられていない普通のテキストや新聞記事データベースを使い、自分で単語単位を考え、意味・用法を分析する能力を磨き、卒業論文のテーマを考えます。先輩の卒業論文を例にとると、新聞において「アベック」と「カップル」・「ハンサム」と「イケメン」が使われるようになったのはいつ頃からか、使用数が逆転したのはいつ頃か、そしてそれぞれの言葉の持つ意味はどのように変わり、そこにはどんな背景があったのか…など、何気なく目にする新聞やインターネットの日本語表現に潜む傾向や意味が明らかになりました。日本語の分析を手がかりとして、日本語で表現される世界を一緒に深読みしていきましょう!
福祉開発フィールドワーク(2年次)
フィールドワークを通して「身近な地域にある貧困」に接近し、社会課題としての貧困を理解します。また当事者へのインタビューを行い、貧困や孤立に至るライフヒストリーをつかみます。さらに生活に困窮する子どもたちやシングルマザーの現状を学び、公的支援の役割について理解を深めます。そしてゼミでは地域のNPOや実践家とともに、「居場所づくり」や食料支援の活動を企画・運営し、孤立のないコミュニティを開発する力を身につけます。
福岡ゼミ
見たり、聞いたり、触ったり、食べたり、嗅いだり… みなさんは日々いろいろな経験を積んでいます。そしてその結果、たとえば好きなものや嫌いなものがあるとするならば、産まれてまだ数年しか経っていない子どもでも、好き嫌いをはっきり表現できることに驚きませんか。自分の意思を誰かに伝えたい、このみなさんも子どもも同じように持っているものが意思表現意欲です。意思を表現しようとする意欲には経験が必要です。経験するという事はすなわち〇〇〇ことです。そして〇〇〇ためには〇〇べる環境が必要ではないでしょうか。 福岡ゼミでは〇〇〇ことに真剣に取り組んでいます。画面の中の文字や映像に頼らない生き生きとした交流を大切にしています。(〇はすべてひらがなです)
生物分析検査学研究室
健康状態を維持するために、私たちは絶えず栄養素を摂取しています。生体内では、摂取した栄養素を、消化・吸収・代謝することで、生体反応を恒常的に制御しています。このような生命活動のなかから、からだの異常をいち早く見つけ出すことが臨床検査の使命であり、予防医学に寄与すると考えます。なかでも生化学検査は、血液中の成分を分析することにより、多くの情報を得ることができます。しかし、採取した血液中であっても生体反応は成分に含まれる酵素などのはたらきにより代謝が繰り返すこともあります。本研究室では、こうした生体内の目的成分を正確に分析する研究をしています。血中グルコースは、糖尿病の指標として正確な分析が必要ですが、血液中では血球内の解糖系酵素などにより低下してしまいます。そこで解糖系酵素の反応を抑え、血糖の低下を最小限にとどめることを目指しています。
フードマーケティング研究室
食文化栄養学科では、栄養学や調理のみならず、食文化やデザイン、経営学やフードコーディネートまで学修します。研究室でのゼミでは、実在する企業のメニュー開発を学生自身が行ったり、自らカフェ営業をプランするなどを通じて、商品化までの一連の作業を経験します。さらに、企業や店舗の環境と制約を理解することを経て実際の仕事をイメージすることができるとともに、食ビジネスの技術と知識を身につけ、即戦力を目指した指導を行っています。 社会は常に変化しているので、外食などのあり方や人々の意識への洞察力を重視した、価値を高めるための技術と創意工夫が求められます。学問を社会での実践に変換できるチカラを高めることを目指して、実務家教員の経験と企業連携を活用した、独自のプログラムを採用しています。
環境教育研究室
本研究室には、家庭科教諭をめざす学生が多く、家庭科教育の内容と方法について研究しています。小・中・高の「家庭科」の中に「消費生活と環境」という領域があります。そこでは持続可能な生活をするために、資源やエネルギーの使い方や製品サービスの購入方法をどのように変化させればよいのかを学びます。 家庭科を学ぶ生徒が、国連SDGsとも関わらせながら、持続可能なライフスタイルについて主体的に考えられるように工夫した授業案を作成したりしています。 以下、卒業研究のタイトルの一部を紹介します。 ・LCAを踏まえた食育に関する研究 ・地元産農林水産物を積極的に使用している飲食店の「地産地消」に関する意識 ・家庭科における水を大切にするための授業計画 ・エコクッキングの認知度、意識、実行率と今後の課題―女子学生を対象とした調査を基に― ・家庭科におけるごみ問題の教育の検討―ごみ処理施設の調査を通して― ・広がりを見せるフードバンクの成果と課題―事例調査を基に― ・持続可能な社会における古民家再生の在り方 ・子ども食堂の可能性 ・生協におけるSDGsの取り組みとSDGs達成度への貢献可能性について ・CSR報告書からみえるSDGsに対する取り組みと今後の課題
食品栄養学研究室
食品のおいしさは様々な要因で決まっています。食品のおいしさを決める要因の中に「コク」がありますが、その定義は決まっておらず、曖昧に使われてきました。研究室では、「食品のコクは、味、香り、食感のすべての刺激によって生じる総合感覚であり、これらの多くの刺激により、3つの要素である複雑さ(深み)、広がり、持続性を感じる味わいである」と定義しています。 現在、それぞれの要素を、客観的な数値で表すために研究を進めています。コクのある食品には、カレー、シチュー、豚骨ラーメンなどがありますが、これらの味わいの複雑さ、広がり、持続性を数値で表すことができれば、AI(人工知能)での評価が可能となるので、これらの研究を通して、「コクの見える化」の実現を目指しています。また、食品のコクについて世界に発信し、「コクの国際化」も目指しています。
保健養護学研究室
肥満・痩身、生活習慣の乱れ、メンタルヘルス、アレルギー疾患の増加、性に関する問題など、子供たちのかかえる健康課題は多様化・複雑化しています。このように多岐にわたる健康課題の解決に向けて、養護教諭は専門性を発揮しつつ、中核的な役割を果たしながら学校保健活動を推進していきます。より専門性の高い養護教諭を育成するために、本研究室では以下のテーマに取り組んでいます。 ・養護教諭養成課程在学生を対象としたフィジカルアセスメントに関するweb配信教材の検討 ・性別違和を感じている子どもへの対応意欲に関わる教員の個人内要因に関する研究 ・感覚処理感受性の高い子供(HSC)に関する研究 ・1次トリアージ教育についての研究 など