関東・甲信越エリアのゼミ・研究室検索結果
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小林正子研究室
赤ちゃんが誕生し、家族が増えることはとても喜ばしいことです。しかし、妊娠や出産、子育てには不安や心配があります。さらに、近年社会の変化と共に女性がたどるライフコースが多様化し、母親と子どもを取り巻く状況が大きく変化し、貧困・虐待・メンタルヘルスの不調など、社会的・心理的な問題を抱えている妊婦や母親、家族が増えています。妊婦や母親が、体と心が健康で安心した生活をするためには、専門職によるサポートが必要です。そして、そのサポートは妊婦や母親たちの生活やニーズに沿ったものであることが重要です。健康で安心した生活は、子どもの健やかな成長を促すことにもなります。今、助産師によるサポートへの期待が高まっています。また、助産師と色々な専門職の人達が連携した、より幅広く手厚いサポートが求められています。そのようなことから、妊婦・母親へのよりよいサポートを目指して、新潟県内の自治体の助産師、保健師と共同研究しています。妊婦や母親がどのようなサポートを求めているか調査したり、それをもとにどのようなサポートをしたらよいか検討し、実施しています。
多文化共生論
ゼミの進め方は、専門演習では、「平和」「人権」「自由」「寛容」「格差」「教育」などをテーマに講義を行い、履修者による発表を通じて共に学び、諸課題の背後にある思想とその諸類型を読み解いていきます。卒業研究では、履修者が各自の関心に沿ってテーマや人物を取り上げて定期的に発表を行い、最終的にゼミレポートを作成します。4学期を通じて、テキストとじっくり向き合いその思想を自分の言葉で表現する力を段階的に養っていきます。最近のゼミ生の研究テーマは、食文化、中東問題、死刑廃止、武器の撤廃、英語教育、性教育、日本アニメ、HIPHOP、トランプ元大統領、楽天とスポーツetc.,
政治経済学部政治経済学科八木ゼミ
日本では、労働力不足の解消や企業にイノベーションをもたらす切り札として、人材の多様化が注目を集めています。一口に多様な人材といっても切り口は様々です。八木ゼミでは、日本人学生と外国人留学生が共に学ぶという環境を活かして、異なる文化環境で育った人たちがイキイキと働き、成果を上げる働き方について学んでいます。基盤とするのは「組織行動論」という学問です。組織の中で人びとが働くありようには、さまざまな規則性があります。そうした規則性はすべての状況に当てはまるのかというと、そうではなく、状況によって当てはまる規則は変わりうるという考え方(コンティンジェンシー理論)が組織行動論では主力となっています。たとえば、自分と似ているひと、似ていない多様な人びとと働くとき、人間の働き方はどのように変わるのか?変わらないのか?こうした理論的基盤をふまえつつ、ゼミでは、地元・上尾市の地域活性化や上尾市に住む外国人住民の人たちの暮らしやすさの向上について調べる、といったプロジェクトに取り組みます。具体的なプロジェクトに取り組む過程で、ゼミ生同士のチームワーク、また、プロジェクトでお世話になる地域の人びととの関わり合いが生まれます。このような実践を通して、多様な人びとと共に働き、成果を上げるために、「組織行動論」で学んだ理論を活かし、発展させる方法を探っていきます。
ショートフィルム・VFX研究ゼミ
千葉工業大学 工学部電気工学科卒業、デジタルハリウッド研究所研究生 として、eAT KANAZAWAにて特別賞を受賞し退所後、フリーのCGデザイナー として活躍。映画「劇場版銀河鉄道999」「ハッピーフライト」、ゲームソフト「デッド オアアライブ」ライブビデオ・DVD「ウラスマ」(スマップ)、TV番組「たけしとひとし」、iPadアプリ「中田英寿2010南アW杯」、などのCG担当やその他CMのCGなど多数手掛けている。また、1999年からデジタルハリウッド講師として人材の育成にも注力している。
ホームエレクトロニクス開発学科・IoTスマートライフ研究室
本研究は、現在普及しているIoT(Internet of Things)やAI(人工知能)技術を用いた、ストレスのないキッチン環境の実現を目的としています。キッチンにおける具体的なストレスとして、料理の失敗や、それに伴う不安など、料理中のストレスや、「調理中の待ち時間がもったいない」「片付けが面倒」「毎日の献立を考えることが面倒」等のストレスなどが挙げられます。それらのストレスを軽減するために対話型ロボットを活用したプロトタイプを開発し、ストレスフリーなキッチンの実現を目指しています。
情報工学科・先進太陽エネルギー利用研究所
近年、測位衛星からの信号を受ける基準局*からの補正情報を受信して、高精度に位置を検出するRTK-GPSと呼ばれるシステムが実現されています。我々が取得したサイクリングロードを歩行したときのRTKとスマートフォンによる移動の軌跡の例を示します。RTK-GPSの高精度な位置検出性能が確認できます。また、振動を小型な加速度センサを用いて検出することも可能になっています。 *本学ロボット・メカトロニクス学科の吉留准教授が学内に設置した基準局を用いています。
分子機能科学研究室・ 立体映像メディア研究室
タンパク質などの生体分子をバーチャル空間で表示できる技術を開発しています。ミクロの世界を3次元のライフサイズで可視化することにより、分子設計プロセスを加速・向上し、薬のデザインへの応用が期待されます。
有機材料研究室
植物等が産生した生物資源に、有機化学の手を加えて別のものに作り替えています。その一つとして、プラスチックを生み出す研究を行っています。リモネンやその関連物質を化学原料として、有用な有機化合物やプラスチックを合成しようとしています。リモネンは、ミカンやレモンなどの柑橘類の加工処理後に廃棄される皮に含まれており、有効利用が望まれています。また、その特徴は、「環状の形をしており、丈夫になる」「非可食資源である(捨てられるゴミ)」であり、天然資源由来のプラスチックの原料として理想的要件を備えています。我々は合成化学者の立場から、環境問題と相反するような新材料創製にいかにしてアプローチできるかを考え、日々研究し、私たちの社会を支える材料開発に取り組んでいます。
応用音響工学研究室
eスポーツの音や音楽を気にしたことはありますか? いわゆる音ゲーは、音楽のリズムに合わせて擬似的に楽器を演奏したり、ボタンを押したりして楽しむゲームの総称ですが、音ゲーのみならず、ゲームにおいて「音」の存在は大きく、人間工学的や音響工学的視点からeスポーツへの新たな展開と可能性が期待されています。 例えば、eスポーツに音がまったくなかったら!? 例えば、レーシング・ゲームで流れるロック音楽が演歌やクラシックだったら? そしてゲームから流れる音がもっとリアルだったら? などなど、音・聴覚の視点からeスポーツを徹底解明し、より強くなれる神奈川工科大学独自の戦法の取得をめざします。
食品衛生学研究室
貝殻は海の成分が濃縮したものです。従来その多くは産業廃棄物として処理されてきました。ところが、この貝殻を高温で処理すると、抗菌作用を有する資源へと変化することが分かったのです。さらに、これらの貝殻は食品や環境に使用され抗菌作用がなくなると、河川等を通って再び海に戻る循環型材料という特徴を持っています。 いま、この抗菌作用を利用した食品の保存や環境の殺菌はもちろん、脱臭やアレルギーの低減など、その用途と可能性が注目され、世界格国で研究が進められています。
知能モビリティ研究室
自ら考えて行動するロポットたちが学内を動き回り、皆さんの生活や学びを豊かで楽しい物にする。そんな未来への実験が「KAITモビリティリサーチキャンパス」です。 通信技術や情報技術など高度なインフラを備えたキャンパスの中で、さまざまな役割を持ったロボットたちが日々考え、行動します。学生たちはロボットを使い、触れ合い、見守られると同時に、自ら新たなロポット作りに挑戦し、キャンパスにおいて実験することができます。 さらに、研究成果は広く情報発信すると同時に社会実装も行っていきます。
人間機械共生研究室
人間と機械が共生する社会が現実のものになりつつあります。本研究では、ロボット、人工知能、インターフェースを基盤技術として、介護、医療、福祉分野を支えるロボット「ルチア」と「くるみ」を研究開発しています。大学、企業、施設、行政が連携して、巡回見守りやバイタルチェック、リハビリ支援や障害者支援などの機能を実装し、その一部はすでに製品として実用化されています。 人間機械共生研究室では、人間と機械の共生により創造される新しい価値を見出し、人類が知的に進化する方法を探っていきます。
照明工学研究室
熱くない炎って素晴らしいと思いませんか?日本の様式美は行燈に照らされた障子や、絶妙な「暗さ」にあると私は確信しています。重要文化財の古来の姿を再現できるのはろうそくの灯りだけですが、ろうそくでは火災の危険があります。日本人が開発した青色LEDの影響により誕生するLEDキャンドル。風を感知して炎のようにLEDが揺らぐ技術。自然界に揺らぎを表現できそうなものは数多く存在しています。私と一緒に照明工学研究室で「燃えない」炎を生み出しましょう!
栄養生化学研究室
日本では、糖尿病などの生活習慣病の罹患率が年々右肩上がりに上昇しています。日本人の現在の食生活は欧米化が進んでおり、高エネルギー、高脂肪摂取に偏っています。日本における肥満者の割合は、ここ10年で大きな変化はないものの、男性の場合は3人に一人が肥満です。肥満とは脂肪組織に過剰に中性脂肪が蓄積した状態を示しています。肥満自体は病気ではありませんが、その状態が長く続くと肥大化した脂肪細胞から炎症を誘導するさまざまな物質(炎症性サイトカイン)が産生されて、周りの脂肪細胞の炎症が進んだり、また血中を介して各組織に輸送され、他の組織の炎症が拡大していきます。これが生活習慣病の発症のきっかけの1つであると考えられています。このような生活習慣病の発症を抑制できる食品成分を見出し、それを摂取する事で日本人の健康をより増進させる事を目標に研究しています。
二宮研究室
知能を持ったコンピュータ「AI=人工知能」およびAIの学習アルゴリズム(深層学習、ディープラーニング)に関する研究を行っています。具体的にはAIにいかに早く複雑な多くの知識を教えることができるか、そしてどのようにしたらAIがより簡単な方法で学習できるかを考えています。基本的には数式をこねくり回すことで学習アルゴリズムを作り出し、それをプログラムで実装し実験しています。未来社会は確実に今よりもAIが賢くなっています。簡単なアルゴリズムが実装されれば、IoTではなくAIoTの時代がやってくることが想定されます。それは、すべてのモノがインターネットにつながるだけではなく、すべてのモノにAIが実装され、モノが自分で考え判断するようになる、ということです。そしてもし本当にそうなれば、より便利で快適で住み続けられる社会へと発展していく可能性があります。社会を、そして未来をより良いものにするために、学生と一緒に楽しみながら日々切磋琢磨し研究に励んでいます。
浅野研究室
大規模災害が発生すると、大勢の人々が避難行動をとります。各自治体にはハザードマップに基づいた避難所が設置されていますが、災害に強い街づくりを実現するためには、現実の災害発生時に数万人もの群衆がどのように行動するかを把握しておく必要があります。研究テーマである「マルチエージェント社会シミュレーション」とは、そのような災害発生時などの群衆の行動をシミュレーションするものです。 災害発生時の群衆避難シミュレーションでは、多くのパラメータを入力した上で、膨大な量のシナリオについて計算することになります。例えば津波の場合、地震の発生源や津波が発生する場所、速度、高さ、到達時間といった津波についての情報があります。群衆の動きは、エリアや環境によって変わります。東京23区内と湘南とでは、人口も街の構造も標高も違いますから、まずはその街とそこに暮らしている人の特徴を把握するのです。 そこまでが分かった上で初めて、避難所、道幅、子どもや高齢者などの数を考慮したシミュレーションへと進みます。津波が来たからといってみんなが一斉に避難するわけではないので、さらにいろいろなシナリオを想定。災害発生から何分後に避難指示を出して、その避難指示に対して何%の人が避難活動を開始するかなど、各方面からパラメータを入れていき、多種多様なシナリオに対してシミュレーションしていくのです。
本多研究室
理学系の宇宙物理学が私の研究の出発点でした。X線を使って宇宙を探るというテーマのもと、コンピュータ(PC)を用いて宇宙の果ての銀河の集まりについてデータを解析したり、シミュレーション計算を行うといった取り組みを続けてきたのです。 PCによる画像・データ解析およびプログラミングの経験を重ねる一方、視覚障がい者のための支援システムを開発する業務に誘われたことが転機となり、情報工学系へシフトして現在に至ります。対象が「宇宙」から「人」へと変わったということですね。音を頼りにPCを利用するため、視覚障がい者が音声合成を使ってどのようにやり取りするか、その仕組みを作るのが当初のテーマでした。 現在は、視覚や聴覚、手足の機能に障がいを持つ方、あるいは情報のやり取りが困難な情報弱者の方を支援する研究が中心です。本学の教育にはマルチメディアを取り入れて研究に生かすという特徴がありますが、私たちの研究ではセンサー技術を活用して人の動きや音声を素材とし、表現へと転用しています。
井上研究室
地上と宇宙を結び、⼈やモノを運ぶ「宇宙エレベーター構想」。夢物語だと思う⼈も多いかもしれませんが、近年の科学技術の発達によって、実現に向けての開発が進められています。井上教授は、宇宙技術に関わる可動構造や移動機構、宇宙建築や宇宙空間で活躍する検査・作業ロボットといった、宇宙空間で使⽤することを想定した機械システムやロボットについて研究しています。宇宙エレベーターはこうした研究のひとつとして、研究室の学⽣と共に取り組んでいます。実は、⽇本で宇宙エレベーターに携わる研究者は数えるほどしかいません。マイナーだからこそ、逆にチャンスがある分野ともいえるでしょう。構想の実現にはまだまだ途⽅もない時間がかかりますが、宇宙⼯学の研究を通して他分野に応⽤できる技術⾰新が⽣まれていくことも⼤きな魅⼒です。
加藤研究室
工場など機械加工の生産ラインで用いられる切削工具、金型、歯車類は、絶えず故障や異常に遭遇するリスクにさらされています。加藤研究室の取り組みは、こうしたリスクを軽減し、電気代などのコスト削減につながる技術の開発です。具体的には、切削工具などの運動する機械にセンサーを取り付け、無線(汎用Wi-Fiモジュール)を使って送信された振動や温度変化、ひずみなどをPCで監視する仕組みを低コストで実現しています。例えば、機械部品に「ひずみ」や「割れ」が生じて異常な振動が検出されると、ただちに現場スタッフに通報され、生産ラインの稼働がストップします。 こうした仕組みは「ワイヤレスセンシング技術」と呼ばれていて、余分な不良品を抑制し、生産ラインを効率的に保守することを可能にします。
成田研究室
社会インフラの基盤となる送電、変電、配電設備などの電力系統にとって最大の脅威は雷です。落雷による停電で不便を強いられた方も少なくないでしょう。雷の脅威から私たちの暮らしを守るため、落雷の位置情報をキャッチしてデータ活用する取り組みを2017年から進めています。 もともと電力会社で研究と保守業務に携わってきた経験から、落雷による設備の故障や損失という問題および、落雷位置情報の重要性は認識していました。 本学に着任後、手作りした装置で落雷の位置情報を受信するシステム開発に取り組めば、学生たちと研究の面白さを共有できるのではないかと考え、研究をスタートしました。システムは、落雷時に発生する電磁波を受信し、位置情報を計算するというのが基本的な仕組みです。学生が作った観測装置を大学の屋上に設置して装置の特性を測定し、改良を重ね、全国の大学などに受信局を設置していきました。
尾﨑研究室
超高齢化社会である日本では、介護は重要な社会課題の一つです。特に認知症の患者さんがいる場合は目を離すことができず、介護する側の負担はかなり大きいものになります。そうした現状に貢献したいという思いから、尾﨑研究室では高齢者生活支援ロボットを研究しています。 その一つとして取り組んでいるのが、人間を見つけると一定の距離を保ちながらその人物についていくロボット「SITTER(付き添い人という英語と湘南工科大学のSITから)」です。画像認識技術により人物の動きを検知するだけでなく、周辺の状況も認識するので、障害物などを避けて動くことができます。想定しているのは、認知症の患者さんの見守り役。対象となる人がお風呂やトイレに行くのについていき、なかなか出てこられなければ声を掛けて、応答がなければ家族やスタッフに知らせます。ロボットが見守り役を担うことで、家族やスタッフの負担を少しでも軽減できればと思っています。 介護の現場での開発はすぐには行えないので、現在は人間と共存する技術の研究として大学案内ロボットとしての利用を目指しています。大学案内も見守りに必要な人と共存し、人を認識し、人とのインタラクションを通して人をサポートしていくことが必要な作業です。そのため人の顔を認識する技術、コロナ禍において必要なマスクの着用の有無を検出する技術、必要な場所へ障害物を回避しながら移動できる技術、多くの人がいる中でロボットに話しかけている人を見つける技術などの研究を行っています。これらの技術を実装し、実際に大学案内作業を行わせる中で人との共存に必要なさまざまな技術が洗い出されると期待しています。
松岡研究室
芸術系や材料計画やシステムデザインなどの工学まで、幅広く専門領域の学問を修め、工業デザインを担う企業で実務経験を積んできました。 現在は「感性デザイン」「バーチャルリアリティ(VR)」「インタラクティブデザイン」などのテーマを研究の柱としています。モノの持つ色や柄をテクスチャといい、人がそれらを見たり、触れたりすることで「温かみがある」「無機質に感じる」等の感じ方を感性といいます。その感性を実際に設計する際にどのように設計するかを考えるのが感性デザインです。 VRでは、ユーザーの現実の容姿や外観をVRに投影するビデオアバター技術の研究に取り組んでいます。インタラクティブデザインは、時間の変化に応じて外観が変わるデザインです。一例として、メールの送受信の頻度によって連絡先のアイコンの見た目が変化するメールソフトをイメージしてください。連絡が密な相手のアイコンは大きく、逆に疎遠になった相手のアイコンは小さく変化する———こうした楽しいデザインについて研究を進めています。
眞岩研究室
ブザーやソナーなどに用いられている、電気的な振動を機械的な振動に変換するのが「圧電素子」です。私はセラミックを用いた圧電素子によって、電気エネルギーを機械エネルギーに変える研究に取り組んできました。 一方、圧電素子には機械の振動を電気に変える特性もあります。この点に注目して、これまでとは逆に振動から発電をする研究・開発に取り組むようになりました。セラミックや水晶などの圧電体に圧力を加え振動させることで、電荷が発生します。この「圧電効果」が電力を生み出す源となる仕組みです。発電に必要なのは「振動」のみというクリーンエネルギーでもあります。 これまでになかった視点で電力を生み出すことができるのが、この研究の魅力とやりがいです。身の周りにある振動を効率的に利用する装置を考えることが、電源供給の可能性を広げることに繋がります。
森井研究室
森井研究室は、「FRPの簡便な成形法と物性評価」をテーマに、複合材料の研究に取り組んでいます。 身近なところでは、テニスラケットやゴルフクラブなどに用いられている繊維強化プラスチック(FRP)も複合材料の一つです。 この材料の面白いところは、目的に応じて性質を設計できる点です。例えば、材料が鉄であれば、剛性や強度(しなり具合)や強度など、その性質はおのずと決まってしまいます。一方FRPの場合、剛性、強度を自在に設計することが可能です。成形技術も向上しており、従来よりも複雑な形状にも対応可能となっています。これまで人間の勘に頼ってきた要素の強い材料系のモノづくりですが、緻密な設計技術によって、データをもとに高精度で効率よく実現されるようになってきました。
山田ゼミ
本ゼミでは、領域「表現」の造形や図画工作に関する研究を行っています。表現活動(描いたり作ったり)は子どもたちの「自分なりの表現」が大切です。テクニックではなく、自分が感じたままに表現できる保障するための環境や指導法について体験を通して学んでいます。「絵が苦手」というゼミ生もいます。「下手って具体的にどういうこと?」「なぜ嫌い?」という視点から表現について考えてみます。そして学生自身が表現を楽しみ、自分なりの表現とは何か?について考えます。他者に評価される「上手な表現」ではなく、自分のための表現を体験しながら掴むことができるはずです。学外学習では、子育て支援の場で造形ワークショップを行うなど、体験を通して学び研究を深める機会を設けて、遊びの理解、環境について学びを深めていきます。遊び、表現、鑑賞、アート、保育・教育のデザイン、玩具などをキーワードにゼミを進めていきます。
教育福祉・社会デザインコース 多文化共生プログラム コミュニケーション障害研究室
ことばやコミュニケーションは、普段の生活で、それができることが当たり前として認識されがちです。しかし、言語理解が難しい知的障害のある方や、日本語がわからないまま日本に暮らすことになった外国人の方など、個別具体的で多様な状況を考えるとどうでしょうか。 打浪ゼミでは、日本に暮らしていると普段なかなか意識することが少ない、身の回りに存在している「ことば・情報のバリア」の存在を意識し、その解決策の一つとしての「わかりやすい情報提供」のあり方を検討しています。学外の非営利団体とゼミ生が協働しながら、実際に知的障害や外国人住民の人たちにとって「わかりやすい情報」を作り、そして情報を発信する実践を行っています。実践を通じて、これからの社会に向けた情報保障・コミュニケーションのあり方について考えを深めていきます。
藤高ゼミ
少子高齢化が進む現代社会において、子育て支援の重要性が増しています。子どもを生み育てるためには、子育て家族だけの努力だけではなく、社会全体で子育ち・子育てを応援する仕組みの構築が必要です。そして、それぞれの地域で生活する子育て家庭を応援する人々は、地域に多く存在し、日々活躍しています。 本ゼミでは、「子育て支援って何だろう。」という問いから、多様な主体による子育て支援を考えていきます。私たちが生活する地域を見渡すと、今まで気付かなかった色々な社会資源に出会うことができるはずです。
白神研究室
障害のある人と“一緒に”進める研究には、社会を良くするヒントが隠れています。白神研究室では、障害のある人やその家族・支援者と一緒に、災害準備や当事者活動の支援に取り組んでいます。 大災害の時、障害者は避難や避難生活の中で命を落としたり、健康状態や障害が悪化する割合が高いことがわかっています。災害は平等にやってきますが、災害の影響は同じではないのです。災害の影響を小さくするには、当事者や支援者ができる身近な準備、地域や関係機関との顔の見える支え合い、自治体や国のしくみづくりを同時に進めることが必要です。 しかし多くの場合、山積みの課題を前にどこから手を付けて良いかわからず、立ち止まっている現状があります。まずは一緒に始めることから! 研究室では、発達障害、視聴覚障害、医療的ケアなどのさまざまな障害のある人と一緒に、試行錯誤しながら災害準備を進めています。防災の入り口として、障害者団体や親の会と一緒に、簡単に楽しく取り組めるワークショップやイベントを企画・実施しています。また、特別支援学校と連携して、学校防災のレベルアップや、新しい防災教育に取り組んでいます。 研究室では、障害のある人たちがつながりあい、活動するためのワークショップ開発なども行っています。 世界を新しい角度から見る体験、お互いの「強み・良さ」を生かして新しいアイディアを形にする体験は、私たちをワクワクさせてくれます。知ること、発見することの楽しさをベースに、多様な人が生きやすい社会に一歩踏み出すことを目指しています。
教育実践ゼミ
本ゼミでは、教育の現場で、学ぶことや友達と関わることの楽しさを子どもに気付かせるためにはどうしたら良いかみんなで考えていきます。また、未来の教師として、今現在子どもたちが抱える課題や、各教科等の授業づくりに直結するテーマをもとに、子どもへの接し方や授業に関する指導法などを、具体的にディスカッションしていきます。また、教師による教材開発について学ぶため、農村に出向き聞き取り調査や体験を伴うフィールドワークも行っています。
社会福祉学科 白井研究室
特別支援学校の教員をめざす学生を対象にした、私が担当するゼミの特徴的な活動を紹介します。特別支援学校の教員には、障害のある子どもたちとしっかりとコミュニケーションできる力が必要とされ、また、保護者、医療・福祉関係の様々な方たちともコミュニケーションできる力が求められます。さらに、特別支援学校では教員たちがチームで子どもの指導にあたることが多く、協調性のある教員が必要とされています。 ここ1、2年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため活動の自粛を余儀なくされていますが、例年、本ゼミでは、これらの力を身につけるために、机上の学修で補えきれない実際の教育現場を視野に入れた取り組みとして、劇を学生たちが創作し、できあがった作品を、特別支援学校にご協力をいただき子どもたちに見てもらう活動を行っています。子どもたちの発達段階を考慮しどのような劇を選んだらよいか、子どもたちに理解しやすい内容になっているか、背景・小道具・大道具が子どもたちに分かりやすく作製されているか、子どもたちに分かりやすい演技をしているかなど、学生たち自身で話し合い、合意形成をしていく過程を大事にしています。 これらの活動を通じて、学生たちは仲間を広げ、知らず知らずのうちにコミュニケーションを活発にしていきます。その中で、仲間を意識し全体の中での自らの立ち位置に気づき、協調性を磨いていきます。障害のある子どもたちを頭に浮かべ、1つの目標に向かって話し合いを行い、その結果を踏まえ全員が協力して前に進んでいく姿は、まさに特別支援学校の教員の日々の取り組みを縮図にしたものと言えます。前述のコミュニケーション力、協調性以外にも特別支援学校の教員としての自覚を高めるために、実際の教育現場を意識した活動を多く取り入れているのが本ゼミの特徴です。 特別支援教育に興味のある皆さん、ぜひ立正大社会福祉学部においでください。