山口大学工学部循環環境工学科の学部・学科紹介

高度経済成長を経て、先進国における豊かさ追求してきた私たちは、西暦2000年に入って、地球温暖化という問題を知り、はたまた昨今では、異常気象や災害、動植物に起こっている様々な変化などを目の当たりにしています。今からできることを始める、例えば、水を節約する、電気の無駄遣いをなくす、ごみの分別をしっかりする、植林をするなど、家庭やコミュニティーレベルで実践できる環境対策も重要です。しかし、より積極的に環境問題を解決するためには、低エネルギーで飲料水を得る技術を開発する、汚染された大気・水・土壌を浄化する技術を開発する、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を回収する技術を開発するなど、高度な技術を開発する必要があります。さらに、廃棄物から付加価値の高い物質を効率よく取り出す、化石燃料替わる地球にやさしいエネルギーを生み出す、環境に負荷がかからない化学物質を開発するなど、環境問題の解決だけではなく、新しい産業を生み出すことも期待されています。これらを実現するためには、環境に携わる高度な専門知識と技術を体系的に習得することができる場が必要になります。
　循環環境工学科は、「環境化学」、「化学工学」、「衛生工学」をコアとした理系学問を学び、環境に携わる技術者としての根幹を築くためのカリキュラムを用意しています。SDGs（国連が定めた持続可能な開発目標）に関連した持続的社会をつくるための研究・教育・社会貢献活動を行うために、循環環境工学科は、特色ある教育プログラムを設定し、環境に対する意識が高く、グローバルな問題の解決ができる研究者や技術者を輩出します。持続可能な社会づくりに技術で貢献するためには、ぜひ、 キミのチカラが必要です。