東京女子体育短期大学のセンパイ紹介

私が本学入学を目標にした決め手は、オープンキャンパスに訪れた際の学生の雰囲気です。母親が本学の児童教育学科を卒業し、幼稚園教諭になった経緯もあり、短大を中心にオープンキャンパスに参加しました。本学はキャンパス等を紹介してくださる方はもちろん、部活動をしている人やすれ違って挨拶をしてくださる人、そのすべての人が明るく活発に感じ、この学校に入学したら充実した学校生活を送れるのではないかと夢が膨らみました。実際入学してみると予想は的中し、活発で負けず嫌いな仲間たちに出逢うことができました。 この学校の強みは｢体育短期大学｣であることだと思います。保育士や幼稚園教諭を目指す学生ではあるものの、何かスポーツに本気で打ち込んできた人や太陽のように明るい子が多く集まります。だからこそ、切磋琢磨し常に高めあえる学校生活を送ることができました。学生生活の中では、子どもたちが楽しめるような運動遊びを企画し、実践したり既存の運動遊びをみんなで楽しんだり、運動遊びの模擬保育を行ったりしました。もちろん運動遊びだけではなく、ピアノや造形、身体表現の授業も先生方が手厚くサポートしてくださるため、2年間で様々な学びを得ることができました。

私が大変お世話になっている先生で、｢学生を理解するために、学生の流行や好きなものについて勉強したり取り入れたりしている｣という方がいました。私はその考え方に共感し、自分も同じように意識してみようと思うようになりました。その先生は普段から私たち学生とたわいもない会話をしたり、一緒に食事をしたりしてくれます。また若年層が主なユーザーである、InstagramやTikTokを始めていました。その姿を見て驚いていると、前述の通りの考え方を教えてくれました。授業をする先生と授業を受ける生徒というだけの関係にとどまらず、その学生を理解しようという姿勢に大変感銘を受けました。
私は今まで自分と考え方や価値観が異なる人とはあまり関わらないようにしていたこともありました。しかし、これから様々な子どもや保護者と関わっていく上で相手を理解することが非常に大切だと考え、学生生活の中から意識するようになりました。本学では2年間の集大成ということで1から作る｢創作オペレッタ｣を行います。劇をつくりあげたり練習をしたりする中で、それぞれの考えがぶつかり合います。2年間の学生生活での学びを通じて、相手を否定的に見るのではなく、その考え方を受け止め、自分の考え方との寄り合えるところを探せるようになったのではないかと思います。

私が目指す先生像は、「身近にある自然を最大限に活かし、子どもとたくさん遊ぶ先生」です。就職予定先である幼稚園で実習をさせていただいた際、外遊びの時間にダンゴムシを夢中になって探していた子どもの姿が印象に残りました。そして先生方はダンゴムシが多く生息していそうなところを一緒に探したり、虫かごを用意したりと、子どもがより楽しく遊べるような援助をしていました。幼児期に自然に触れる経験を積むことは非常に重要であり、自身も子どもと同じ目線に立ち、自然に触れる機会を共に存分に楽しみたいと考えています。また、私は常に子どもと成長し続けるような保育者になりたいです。様々な実習を通して、子どもたちは自分の好きな遊びを主体的に取り組み、そこから新たな気づきや発見、学びが生まれるのだと知りました。それと同時に保育者も子どもと遊ぶ中で日々多くの学びを得るのだと知りました。学生生活の中で学んできた運動遊びなどを活かして子どもたちとたくさん遊び、常に学びを深めていけるような先生を目指します。