京都大学 国立大学
工学部
学理をしっかり体得し、自身の目で確かめて、納得ゆくまで突き詰める。強固な土台の上にこそ独創性は華拓く

京都大学工学部の教育の特徴は、京都大学の伝統である「自由の学風」の下で、「学問の基礎を重視する」ところにあります。「自由の学風」とは、既成概念にとらわれず、物事の本質を自分の目でしっかりと見るということです。そこでは、学問に対する厳しさが要求され、それが「学問の基礎を重視する」ことにつながります。一般的には「工学部は応用を主体とする学部である」と考えられています。「基礎を重視する」と言いますと、やや異質な印象を持たれるかもしれません。しかし、京都大学工学部では、「基礎となる学理をしっかりと学んでおくことが、将来の幅広い応用展開や技術の発展を可能とするための必須条件である」という理念の下に、この教育方針を採っています。
教育内容をもう少し詳しく説明しておきます。京都大学工学部へ入学すると、1~2回生で、一般的な教養教育、外国語教育、理系全般に共通の基礎教育、Face to Faceの少人数教育科目やアントレプレナーシップ科目を通じて問題を見つけて解決する学問のプロセスや既存の枠に縛られない学問の実践について学んでいきます。また、それぞれの学科・コース特有の専門教育も1回生から始まり、しだいにその重みを増していきます。4回生になると、特別研究という科目で学生1人1人が特定のテーマに取り組みます。特別研究では、学生は研究室に配属され、研究の最先端に接しながら、指導教員・大学院生と一緒に研究が出来るようになっています。学部卒業後、大学院へ進学すれば、より高度な専門教育と研究指導をうけられます。
●地球工学科●
地球工学は、我々の生活と先端技術を支える資源・エネルギー、持続的に社会を支えるインフラの発展、そして人類が自然と共生するために必要な環境の維持など、諸技術体系とその融合分野で構成されます。多岐にわたる科学技術を総合的に理解する見識を養う教育をめざし、「Think Globally and Act Locally」を理念に掲げ、地球全体の合理的な開発・保全と人類の持続可能な発展を支える高度な研究や実務を遂行できる能力を養っています。国際的技術者の育成に必要な、すべての講義が英語で行われる「国際コース」も設置されています。
地球工学科HP:https://www.s-ge.t.kyoto-u.ac.jp/ja
●建築学科●
人間の生活環境を構成する建築は、安全で健康にして快適な生活を発展させる基盤であり、多様な技術を総合して創造されます。建築は人間生活のあらゆる面に深く密接にかかわるヒューマンな技術といえます。建築学科では、自然科学だけでなく、人文・社会科学や芸術に深い関心をもつ学生もひとしく歓迎し、その才能を伸ばす教育を行います。卒業後の進路も、建築家、建築技術者、建築行政担当者、大学や企業の研究者、コンサルタント、プランナーなど、実に多様です。
建築学科HP:https://www.s-ar.t.kyoto-u.ac.jp/ja
●物理工学科●
21世紀を起点とする次代に向けて、物理工学分野には新たなシステムや材料、エネルギー源の開発などに加え、宇宙空間の利用といった課題解決への期待が寄せられています。こうしたニーズに応える新技術を創造するには、基礎的学問を十二分に修得する必要があるという観点から「物理工学科」では、基礎重視の教育・研究を進めています。さらに機械システム、材料科学、宇宙基礎工学、原子核工学、エネルギー応用工学の5コースが連携し、高い専門的能力と広い視野を持つ人材を育成します。
物理工学科HP:https://www.s-es.t.kyoto-u.ac.jp/ja
●電気電子工学科●
電気電子工学は、現代社会のあらゆる産業や社会インフラに不可欠な科学技術を支えるだけでなく、21世紀を豊かにするための重要な役割を担っています。そのため電気電子工学科では、幅広い領域におよぶ総合的な知識と高い専門性に加え、複眼的な視野や卓越した独創性、倫理観を備えた人材の育成をめざしています。カリキュラムは基礎学習のあと、各自が志望にあわせて専門科目を履修します。こうした4年の学びを通して最先端の科学技術を理解しながら、電気電子工学の発展が担える知識と技術を身につけます。
電気電子工学科HP:https://www.s-ee.t.kyoto-u.ac.jp/ja
●情報学科●
社会の高度情報化にともない、多様な分野に現れる数理モデルの解析や、複雑な情報システムを通じて収集される膨大なビッグデータの分析や活用が必要とされています。そのためにはシステムの機能はもとより、そこに流れる「情報」の本質を究明し、それに基づいて効率的なデザインを行うための思考力が重要になってきます。「情報学科」では、実世界に現れる複雑なシステムの諸問題を数理的アプローチにより解決するとともに、計算機のハードウェア、システム・ソフトウェア、情報システムを設計・活用できる人材となることをめざして学びます。
情報学科HP:https://www.s-im.t.kyoto-u.ac.jp/ja
●理工化学科●
化学は、さまざまな物質をつくる反応とそのプロセス、物質がもつ機能や物性を対象とする学問であり、人びとの豊かな生活を支えています。「理工化学科」では、このような化学分野で活躍できる人材を育成しています。1年次で語学を含めた基礎科目を幅広く学んだのち、2年次からは理工化学科の専門基礎科目を学びます。2年次後期には「創成化学」、「先端化学」、「化学プロセス工学」の3コースに分かれて、より専門的な学習をスタートし、4年次には研究室に所属して卒業研究を行います。
理工化学科HP:https://www.s-ic.t.kyoto-u.ac.jp/ja
こんな学問が学べます。
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- 機械工学
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- 電子工学
- 材料工学
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- 画像・音響工学
- 応用理学
- 応用化学
- 応用物理学
- 建築学・意匠
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- 環境学
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