静岡理工科大学のゼミ・研究室

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【機械工学分野】イノベーションを起こし、よりよい未来を実現するための一歩をここから

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ヴィークル工学研究室

担当教員 野﨑 孝志 教授
学部/学科/コース 理工学部 /機械工学科
所在地 静岡県袋井市豊沢2200-2

このゼミ・研究室の研究テーマ

技術の革新
  • イノベーション
関連キーワード
  • ロケット
  • 共同研究
  • メカ
  • 成長

ボール減速機の研究がもたらす未来の可能性

「ヴィークル工学研究室」では、次世代国産ロケットに搭載されるボール減速機の研究・開発を行っています。この減速機は、扇風機やロボット掃除機などの家電製品にも幅広く使用されており、モータに接続された複数の歯車を用いて回転速度を減少させ、減速に伴うトルク(回転する力)を出力します。ボール減速機は、摩擦を抑制することでトルクの伝達効率を向上させりため、ロケットのエンジン部品としての搭載も期待されています。ロケットの性能向上や信頼性の確保が図られ、将来的にはより高性能なロケットの実現に寄与することになるでしょう。
本研究室では、JAXAの研究開発部門と連携し、試験サンプルを用いた解析を通じてさらなる性能向上を目指しており、学生たちは最先端の技術に触れながら、実践的な研究を行っています。このような取り組みは、学生たちにとって貴重な経験となり、将来のキャリアにおいても大いに役立つはずです。

ロケット開発の重要性と技術の進化

日本のロケット打ち上げ成功率は高水準で、1970年に人工衛星「おおすみ」の打ち上げが成功して以来、これまでに301機(※)の人工衛星が宇宙へ飛び立っています。国産ロケットも1994年の大型ロケット「H-Ⅱ」をはじめとし、2020年3月には41号機を数えるようにまでなっています。ロケット開発には10~20年の準備期間が必要とされており、この長い準備期間の中で、最先端技術が結集され、さまざまな分野での技術革新が進められています。ここで培われた技術は、私たちの生活を便利にするために活用され、天気予報やカーナビ、地図アプリ、さらには飛行機内でのWi-Fiサービスなど、現代社会に欠かせない要素となっています。
ロケット開発は遠い世界の話のように思えるかもしれませんが、実は私たちの生活に密接に関わっており、日常生活の中でその恩恵を受けていることを実感することができます。これらの技術は、私たちの生活をより豊かにし、未来の社会を支える重要な基盤となるでしょう。

※出典:経済産業省HP「国別 人工衛星の打ち上げ数」(2022.07.22)

共同研究を通じてさらなる成長を遂げる

学生がJAXAや企業の研究者と協力しながら、主体的に研究を進めている「ヴィークル工学研究室」。この共同研究は、学生が周囲のさまざまな人々から刺激を受け、成長する機会となっています。研究活動を通じて、学生たちは専門的な知識を深めるだけでなく、コミュニケーション能力やチームワークも磨いています。特に、JAXAや企業の方々との交流を通じて、大学内では得られないような貴重な話を聞けたときの学生たちの目の輝きには、心が揺さぶられます。
共同研究の中で、学生たちは自らのアイデアを発表し、フィードバックを受けることで、より良い研究成果を目指す姿勢を培っています。このような環境が、学生たちの人間的成長を促進し、未来の技術者としての道を切り開くことを期待しています。本研究室での経験は、学生たちにとって単なる学びの場ではなく、将来のキャリアに向けた大きな一歩となることでしょう。

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ロマンあふれる海藻探しの旅に、ぜひ参加してみませんか!?

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天然物化学研究室

担当教員 鎌田 昂 准教授
学部/学科/コース 理工学部 /物質生命科学科
所在地 静岡県袋井市豊沢2200-2

このゼミ・研究室の研究テーマ

持続可能な社会の実現
  • 環境破壊
関連キーワード
  • 天然物化学
  • SDGs
  • 海藻
  • 防汚網

SDGs対応型の防汚網開発に向けた挑戦

本学の「天然物化学研究室」では、海藻を利用した新しい防汚網の開発に取り組んでいます。この研究室の名にある「天然物化学」とは、生物がつくり出す有用な物質を発見し、その作用を明らかにする研究分野であり、中でも天然物の探索研究は「モノとり」と呼ばれ、宝探しに例えられています。本学では、未利用生物資源からまだ誰も知らない化学物質を見つけるという、まさに「宝探し」ともいえるロマンを追い求め、課題解決の可能性を探る研究が展開されています。
生物はさまざまな化学物質を生産しながら生活しており、これらの物質は生命活動に必須な「一次代謝物」と、必須ではないが独特の性質を持つ「二次代謝物」に分類されます。人類は古くからこの二次代謝物の中に含まれる有用成分を見つけ出し、医薬品や香料、染料などに利用してきました。この「二次代謝物」に着目して研究しているのが、本研究室です。

海洋生物の二次代謝物と防汚剤の課題

海洋生物は種に応じて多くの二次代謝物を生産しており、特に「紅藻ソゾ」は外敵から身を守るためにハロゲン原子を含む低分子有機化合物を蓄積することが知られています。天然物化学研究室では、この防御機構に着目し、海藻由来の生物活性物質を利用した防汚性を備えた毒性の少ない安全な薬剤の開発を目指しています。水産養殖場で使用される網類は、海中に長く浸しているとフジツボやイガイなどの汚損生物が付着し、網の目が塞がれたり、網の重量が増えたりすることで漁業関係者に多大な被害を与えます。これまでの対策として、農薬系化合物を含む防汚剤が塗布されてきましたが、これらは環境問題を引き起こす原因となっています。そこで、本研究室では「海産の含ハロゲン化合物は、防汚性を備えた環境対応型の養殖網となり得るか」というテーマのもと、持続可能な解決策を模索しています。

研究を楽しむ仲間をお待ちしています!

本研究室では、利用価値を見出せていない雑海藻から「新しい機能性を持つ新規化合物の発見」を研究テーマにしています。これまで未確認であった化学物質を発見することも夢ではなく、実際に当研究室からは多くの「新規物質発見者」が生まれています。実際、所属しているゼミ生の中には、そうした新規化合物の探索から一歩踏み込んで、高分子素材と天然由来の化合物を混ぜ合わせた環境にやさしい製品開発に取り組んでいる学生もいます。
この研究室では、主体的に「このテーマでやりたい」というアイデアがあれば、どんどんチャレンジすることを奨励しています。研究は時に困難を伴いますが、それを乗り越えることで得られる喜びや達成感は格別です。ぜひ私たちと一緒に、研究を楽しみながら新しい発見を目指しませんか?
みなさまのご入学、そして本研究室へのご参加を心よりお待ちしています!

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