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高齢者の転倒予防と健康増進の研究

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越智 亮研究室

担当教員 越智 亮
学部/学科/コース リハビリテーション学部 /リハビリテーション学科 /理学療法学専攻
所在地 <本部東海キャンパス> 愛知県東海市富貴ノ台2-172

このゼミ・研究室の研究テーマ

健康な生活の実現
  • 高齢化
  • 長寿社会
関連キーワード
  • 高齢者
  • 転倒回避
  • トレーニング
  • バイオメカニクス
  • 筋機能

スリッパや靴下の着用が転倒回避ステップ動作に与える影響

本研究の目的は、スリッパや靴下の着用が転倒回避ステップ動作に与える影響について、動作解析装置と表面筋電図を用いて明らかにする事です。健常若年者18名を対象としスリッパ着用有無、靴下・裸足の4通りの組み合わせで、身体前傾姿勢から牽引解放による転倒回避ステップの運動学的データと足関節底背屈筋の筋活動量を記録しました。その結果、靴下の着用は一歩長を減少させて体幹前傾角度と下肢開脚角度の比率からなる着地姿勢の安定性の指標を減少させました。また、スリッパの着用はステップの踏み出し時に前脛骨筋の活動を増加させ、遊脚中や足接地時にヒラメ筋の筋活動量を増加させました。特に、靴下とスリッパの同時着用は転倒回避ステップにおける一歩長を短くしたり、着地姿勢の安定性を低下させたり、足関節底背屈筋の負担を増やすなど、転倒回避動作に負の影響を与える可能性が示唆されました。

歩行やバランスに関する動作分析やリハビリテーションの運動療法についての研究

本ゼミでは、起立や歩行などの基本動作や高齢者の転倒予防に興味を持った学生が集まり、動作解析装置、表面筋電図、その他等速性トルク測定器などの様々な機器を用いて研究を行っています。これらのモーションキャプチャー技術を使うことで、脚の踏み出しや歩行などの動作について、関節がどのくらい曲がったか、どのくらいの速さで動いているか、動作中の筋肉の負担度などを客観的に分析することができます。様々な観点で動作を分析できると、その動作が効率的で滑らかなものか、ギクシャクした硬いものか、といったことが分かります。患者さんの起立や歩行などの動作をうまく評価できる能力は、身体機能の回復や日常生活動作能力の改善を図る効果的な運動プログラムを立案する理学療法士にとって重要な能力の一つです。本ゼミの学生には研究を通じてヒトの動きの科学の一端に触れることで、卒業後に他の人よりも一歩進んだ患者さんの動作分析能力を身に着けた理学療法士になってもらいたいと願っています。

高齢者の転倒予防を含めた健康増進に有効で続けることが容易な運動方法の開発

高齢者の転倒は骨折等の重篤なケガを引き起こし、予備力が低下した虚弱な高齢者では骨折が治っても歩くことができなくなってしまう恐れがあります。超高齢社会の日本において転倒予防は重要な課題です。ヒトはつまずいたり、滑ったりした後に手で何かにつかまったり、足を素早く踏み出すことで転倒を回避することができますが、高齢になると筋力や敏捷性が低下し、転倒回避がうまくいかないことがあります。私はこれまで転倒回避動作の足のステップに着目し、高齢者が転んでしまう原因や、どのような体力要素を鍛えると転倒回避がうまく出るようになるのかをバイオメカニクスという分野で研究してきました。年齢と共に進む体力の衰えを防ぐには言うまでもなく運動習慣が大事です。しかし、あまりハードな運動内容だと運動が嫌いな人は特に続けることが辛くなって習慣化できません。運動が苦手な方、あるいは虚弱な高齢者でも簡単かつ気軽に実施できて科学的に根拠のある健康増進に有効な運動内容を考案するために日々研究を進めています。

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