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蒔絵の美しさに衝撃を受けて。私が「伝統を創る側」の道を選んだ理由

KEYWORD

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鑑賞する側から、自ら生み出す側へ。デッサンの経験を武器にする

東京国立博物館で『八橋蒔絵螺細硯箱』を初めて拝見した時の衝撃は、今でも忘れることができません。その吸い込まれるような圧倒的な美しさに心を奪われ、どのように作られているのかを夢中で調べました。そこで知ったのは、想像をはるかに超える膨大な工程数と、極めて高度な技術が注ぎ込まれているという職人技の世界でした。その事実に触れた時、私は次第に「ただ鑑賞する側」ではなく「自らの手で制作する側」になりたいと強く願うようになったのです。
技術を専門的に学べる場所を探し、たどり着いたのが京都伝統工芸大学校(TASK)でした。専攻として蒔絵を選んだ理由は、高校時代から継続してきたデッサンの経験を最大限に生かせると考えたからです。蒔絵という分野は、確かな構図力や目を見張るような繊細な表現力が強く求められます。自分のこれまでの積み重ねという強みを発揮し、磨き上げることができると確信して入学を決めました。

地道な積み重ねの先にある達成感。伝統を次世代へつなぐ職人を目指して

蒔絵の道に進んで本当に良かったと感じるのは、一歩一歩地道に作業を積み重ね、作品が完成した瞬間の大きな達成感にあります。蒔絵は日々のコツコツとした継続が何より重要であり、その積み重ねこそが作品の質を左右します。日々の学びの中で、作業工程に合わせて「何分後にこの作業を行い、何時間後に次のステップへ進む」といった緻密な逆算を行い、計画を立てる力が身につきました。おかげで時間管理能力が高まったと感じています。
また、入学前よりも道具や身のまわりの物を一つひとつ大切に扱う意識が強くなったことも、職人を目指す者としての大きな変化でした。将来の夢は、培ってきたデッサン力とTASKで学んだ高度な技術を存分に発揮できる職人になることです。伝統を尊重しながらも、自分自身の表現をどこまでも追求していきたい。伝統工芸の持つ魅力やその奥深い世界を一人でも多くの人に知ってもらえるような制作を目指していきます。

専攻分野(学問/職種)

  • 芸術・表現・音楽
  • デザイン・芸術・写真
  • 学校ID.GK003182
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