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人々の健康や生命科学の研究を通じ、薬物を総合的に科学する
医薬品の効果・効能、製造方法、管理、供給などについて学び、研究する学問。医薬品の正しい服用方法などを指導する薬剤師、製薬会社などで創薬に携わる研究開発者、医師に対して医薬品の説明を行う医薬品情報担当者(MR)のほか、化粧品開発に関わる仕事に就くなど、進む道は広い。薬剤師をめざす場合は6年制課程を修了し、薬剤師国家資格の取得が必要となる。創薬研究をめざす場合は、4年制課程を経て、企業や研究機関に進む。
薬剤師をめざす場合は、初年次に生物学、物理学など自然科学の基礎と薬学の概論を学び、その後、薬理学、薬品製造学などと併せて医学分野や薬局経営などについても学ぶ。その後は、実験や検査を重ねながら学内外での実習や研究を行い、最終的には国家試験に臨む。
心療内科医は、心身症やパニック障害、摂食障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、主に身体に症状が出る心身症を診療して治療にあたる。病気の要因として社会環境からの外的ストレスも視野に入れ、治療を進めなければならない。カウンセリングとは異なり、医師免許を持つ心療内科医は薬物治療を行うことができる。働くためには、大学の医学部または医科大学で6年間学んだ後、医師国家試験に合格し、医師免許を取得する必要がある。心の病が増えている現代社会において、心療内科医の需要は拡大するといわれている。
医学に対し、深い知識とスキルが必要なのはもちろんだが、患者の心情に寄り添う気持ちが何よりも大切。治療にあたっては患者の内的な部分に触れていく必要がある。患者の心の痛みを理解し、しっかりとした信頼関係を結ぶ必要がある。そのため、対話が得意な人や他人の悩みを聞くことのできる、包容力のある人に向いている。現代社会のストレス問題に対して深い造詣も必要である。