奈良看護大学校 専修学校(専門学校) / 奈良県 認可 / 地方独立行政法人奈良県立病院機構
「仁」と「愛」の精神を礎に最⾼レベルの⼼と技で、⼈々の幸福に貢献できる看護師の養成を⽬指して
光明皇后を抜きにして奈良の歴史は語れないと⾔えるほど、光明皇后の功績は⼤きいものがあります。千⼈の垢を⾃らの⼿で洗い流した施浴伝説でも知られていますが、貧窮者救済のための悲⽥院や医療施設の施薬院を建⽴し、慈愛の精神で⼈々に接しています。私たちはこの精神を「奈良看護」と呼び、看護の精神の礎にしています。
当校は2022年4月より、奈良看護大学校へと改称し、4年制の教育課程となりました。これによって従来3年間で習得してきた知識や技術を4年の年月をかけて学びを深めていくことができるようになります。カリキュラムの変更をおこない、1学年あたりの授業時間の過密さを解消し、臨地実習以外にも学内での演習時間を充実させ、講義・演習・実習を統合しタイムリーに判断・対応できる能力の育成をめざしています。
当校は奈良県⽴病院機構の⼀員として、奈良県総合医療センター、奈良県西和医療センター、奈良県総合リハビリテーションセンター、医療専⾨職教育研修センターと連携し、在学時だけでなく卒後もキャリアアップを⽀援していきます。
2024.03.01
奈良看護の学び
奈良の看護は、歴史上の飢饉や疫病などどんな状況下においても、他者への思いやりを持ち続け、支えあう精神を持っていたと思います。私たちが生きている現代も、大規模災害や新規感染症に対し、「互いを想い、支えあって乗り越えて、その先を創っていくこと」が大切であると考えています。このような様々な環境下において、対象の複雑性や多様性に対応した臨機応変な対応・判断力を養うことが大切であると考えています。
奈良の福祉や看護の歴史に触れ、奈良の地域特性を学ぶことから、自分たちが奈良県の看護に必要な知識・技術を創造することが重要であると考えます。フィールドワークを通して、これからの奈良看護や医療を想像できる授業構成となっています。看護専門職として幅広い知識・技術を身につけ、様々な状況下でニーズに応えた看護を判断し、実践できるよう教育を行っています。
2024.03.01
実習施設と連携して取り組む臨地実習
臨地実習とは、医療現場における実習のことです。現場を体験することで、学内での講義や演習の学びを統合することができます。実際に医療者や患者さんと接し、これまでの経験とは異なる学びに感動し、多様性の重要性を学び、自他共に成長できる学習でもあります。
臨床現場のプロである先輩からの学びは大きく、その後の看護職としてのイメージに大きな影響を与えます。そして、最も重要な経験は実際に患者さんに接することができることです。当校は奈良県立病院機構が有する3つの医療施設(奈良県総合医療センター、奈良県西和医療センター、奈良県総合リハビリテーションセンター)とシームレスに連携し、充実した実習を行うことができます。
2024.03.01
宣誓式
かつて看護学校では、臨地実習に臨む前にナースキャップをいただく「戴帽式」で、看護への道を進む決意を新たにしていました。ナースキャップのない今、当校は「看護師になる決意を宣誓する」という意味で、宣誓式を行っています。
基礎看護学実習で患者さんと接し、感じたこと、気づいたことから、目指す看護師像に近づくためには何が必要かを、各々が考え、クラスで話し合い、決意をプレゼンテーションします。
同じ白衣を着ていても、宣誓式を行う前と後では、表情は大きく変化します。
新たな一歩を踏みだす大切な式となっています。
2024.03.01
学生主体のさまざまな学習「看護の探求」「筆談ワークショップ」
当校では学習の主体者は「学生」と捉え、臨地実習以外にも演習やワークショップなどの参加型学習を取り入れています。
「看護の探求」は1年生から始まり、4年生で看護研究を実施、発表まで行います。日常の疑問を探求する体験から始まり、文献の使い方、統計処理の仕方など探求に必要なスキルについて演習を通して習得します。最終学年では、自ら設定したテーマに沿って研究を行い、その成果を後輩の前で発表します。自ら考え、学んだ体験は、きっと看護師になってからも役立ちます。
「筆談ワークショップ」は、2年生が体験します。「筆談」は文字が書ければ誰でも気軽に使えるコミュニケーション手段です。しかし、体験を通して、相手の思いを文字から読み解くことや、自分の考えを文字で伝えるには、お互いが真剣に向き合い、思いやることが必要だということに気づきます。「コミュニケーションリテラシー」の授業では、他にも手話やレゴ・ブロックⓇを使った表現など多様なコミュニケーションの可能性を探ります。
奈良看護大学校の募集内容や学費をチェックしておこう!
看護学科
概要 |
当校は看護師養成所の4年制コースです。卒業時に看護師国家試験受験資格を得られ、高度専門士の称号が授与されます。じっくり、しっかり学べる132単位3585時間のカリキュラムで、実践力のある看護師に必要な知識、技術、心構えを学ぶことができます。 奈良県立病院機構が有する3つの医療施設(奈良県総合医療センター、奈良県西和医療センター、奈良県総合リハビリテーションセンター)での充実した実習や臨床の第一線で活躍している医療従事者による講義など、大学校と臨床とのシームレスな連携は奈良県立病院機構だから可能です。4年制になったことで、コミュニケーション力や多様な価値観の理解、判断力や柔軟性、マネジメント力などこれからの時代に即した看護師に必要な能力を身につけることができます。 |
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定員 | 80名 |
対象 | 男女 |
年限 | 4年 |
学費 | 初年度納入金 920,000円 |
備考
2024年4月実績
先輩たちの就職先、学校の就職支援をご紹介します。
主な就職先
2024年3月卒業生実績
- 奈良県総合医療センター
- 奈良県西和医療センター
- 奈良県立医科大学附属病院
- 国立病院機構奈良医療センター
- …など
・奈良県立病院機構:31人
・その他奈良県内医療機関:12人
・県外医療機関:3人
就職支援
奈良県立病院機構には奈良県総合医療センターに併設されている「医療専門職教育研修センター」もあり、大学校から臨床実践に至る継続した教育プランが充実しています。看護師としての高い専門性はもちろん、その後も成長し続ける場を提供しキャリア支援を継続して行います。
奈良看護大学校での学びを支援する各種制度のご紹介!
看護師国家試験対策
国家試験対策は、看護師になるための最大の難関です。1年生から解剖生理学をはじめ基礎学力を基盤として疾患、看護を学びます。当校では、各学年で国家試験に対して目標を立てることで、「学生全員で国家試験に対する学習する環境」をつくることはもちろん、学年を超えて国家試験に対する学生のチーム活動を行っています。学校全体で同じゴール「国家試験全員合格」を目指し、努力することで団結力も芽生えます。また、国家試験対策は個人戦になりがちですが、グループワークなど「One for all,All for one」と互いに支え学び続ける精神を育成しています。
当校では、解剖生理学においては、低学年対象または国家試験直前など学生の特性に合わせ、専門の講師により補講を行っています。また、教員により国家試験の出題基準が高いテーマで授業を実施することや国家試験直前には看護に関する法律において専門の講師による国家試験対策を行っています。
校内のサポート体制
【図書室】
図書室では看護分野の専門図書や雑誌を10,000冊以上所蔵しており、日々の学習や実習の準備などで学生が利用しています。図書館司書が1名在籍しており、資料検索のお手伝いや資料情報の提供などを行っております。
学生にとって図書室が勉強するだけでなく、読書をしながらリラックスできる場になればと思っています。
【相談室】
当校の相談室は週に1回、臨床心理士のライセンスを持ったカウンセラーが来られ、学生の悩みや直面している問題について一緒に悩み、一緒に考え、解決の糸口をみつけてくださいます。相談内容はもちろん秘密にされ、プライバシーは保護されますので、安心してご相談いただけます。
奈良県立病院機構 特待生奨学金制度
2022年度より奈良県立病院機構独自の【奨学金制度】が始まりました。学業成績と学生生活姿勢を総括して、毎年1学年毎に特待生(5名)の選定を行い、授業料相当額の貸付を行います。
貸与を受けた者が奈良県立病院機構に就業※し、5年間就業した場合には返済は免除されます。(※奨学金制度を受けた学生が必ず奈良県立病院機構に就職できるとは限りません。)
学校行事、サークルを通して各学年、先輩後輩の学びあいと助け合い
当校は学生がクラスや学年を越えて助け合い、学び合うようカリキュラムを構成しています。
学生会(学生自治会)、ボランティア活動、オープンキャンパスは学年を越えてつくりあげます。4年ぶりに開催した学校祭は、学生自身が主体的に企画運営することで自律的思考を育み、またコロナ禍で希薄になった人間関係を構築することを目的とし、学生実行委員を中心に、学生が自主的に企画運営を行いました。講義や実習では分からなかった新たな顔や特技が見えたり、先輩から学校生活や学習のアドバイスがもらえたりするチャンスです。卒業前には、国家試験の勉強法や就職活動の進め方、実習の心得などを語る会も企画しています。卒業式や入学式での「黒板アート」やウェルカムボードの作成は当校の伝統になりつつあります。
「臨床教育実習」は4年次に配置している当校独自の実習科目です。4年生の先輩が、1、2年生の基礎実習を教員とともに企画、準備し、後輩を教え、導くことで先輩自身が大きな学びを得ます。このように培った、学びあいや助け合いの精神は、就職後の新人看護師教育にも活かされることをねらいとしています。
機構の3つのセンターと学校がシームレスに育成する。
奈良看護大学校の設置母体である奈良県立病院機構にはそれぞれの特徴をもった3つの医療施設(奈良県総合医療センター・奈良県西和医療センター・奈良県総合リハビリテーションセンター)があり、地域の基幹病院として奈良県に必要な医療を提供しています。臨地実習の多くはこの3つのセンターで実施できるため、教員と臨床看護師とシームレスな連携により学びの支援をしています。また、多職種の実習生と協働した実習を行い、多職種が大切なことを知り、多職種協働の看護師としての役割やチーム医療について学びの環境を提供しています。
また、臨床医学や臨床看護学に関する講義は、医療の最前線で活躍する看護師(専門看護師や認定看護師を含む)や医師、その他医療従事者などが非常勤講師となり、「奈良看護」の実践を学ぶことが可能です。
大学校と臨床のシームレスな連携を通して、看護のキャリアビジョンや憧れの看護師像を描いてみましょう。
奈良看護大学校で学べる学問
- 医学・歯学・薬学・看護・リハビリ
奈良看護大学校で目指せる職種
- 医療・歯科・看護・リハビリ
奈良看護大学校の特徴
- 推薦入試制度
- 特待生制度
- 独自奨学金制度
- 最寄駅より徒歩圏内
開く
0745-72-9412
- 学校No.5621
- 更新日: 2024.08.30