立教大学の学部・学科紹介

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文学部

時代を超え、空間を超え人間とその文化の本質を追求する

立教大学

文学部における教育・研究活動は、「人文学」あるいは「人文科学」という言葉で表されます。人文学は、人間およびそれにかかわる諸分野を多角的かつ総合的に考察・分析していく学問体系です。得られた知見を活用して「文」、すなわち言葉を読み解き、人間の真の姿を理解すること、時代や空間を超えて人間や社会のあるべき姿を創出していくことを目的としています。
本学部は、次の4学科で構成されています。キリスト教学科は、キリスト教とそれにまつわる文化現象を広く学び、人間や世界に対する理解を深めます。文学科は、言語や文学作品、多彩な文化現象を読み解きながら、思索し発信する力を養います。史学科は、多様な時代・地域・文化に関する考察を深め、自らの文化を相対化することを目指します。教育学科は、教育にかかわる諸問題を扱い、教育心理学や教育社会学などの幅広い学問領域を総合的に学習します。
本学部では、多層多元的な現代社会を生き抜く広い視野に立ったものの見方を身につけるため、学科や専修の枠を自由に横断できる独自のカリキュラムを用意しています。

◆キリスト教学科
今日、キリスト教徒は世界人口の約3分の1に達するといわれます。ヨーロッパに根付いたキリスト教は、国境を越え、多様な形で現代世界の形成に深くかかわってきました。キリスト教学科では、キリスト教を中心に据えて宗教の歴史的展開を批判的に考察し、宗教思想や関連する文化を多角的に学修。社会と文化を深く洞察し、世界をより良く理解するための基本的教養と国際的感性を身につけます。

◆文学科
文学科は、多様な「文」を読み解きながら学ぶ場です。ここでの「文」とは「人文科学」を指し、一人ひとりの人間がそれぞれの時代や文化・言語・地域の中で、いろいろなことを経験し、感じ、考えたことの結晶・痕跡を解き明かす領域です。学びの対象は詩歌や小説などの「文学」だけではなく、哲学、芸能、音楽、舞台芸術、サブカルチャーといった古今東西の文化に接します。「文」には多様な可能性が秘められていて、筆者自身が意識していなかった意味を新たに読みとることもできます。そのためには、現代に生きる私たちが、その「文」と対話を重ねることが重要です。本学科の5専修では、学生各自が読み解き考えたことを発表し、議論するための演習授業を多数展開しています。互いの意見が異なることの面白さを味わいながら、自分の考えを自分の言葉で表現する能力や、他者との話し合いを経て、新たな意味を「文」から発見していく能力を身につけることができます。

◆史学科
1年次は「入門演習」で基礎を学び、2年次から世界史学専修、日本史学専修、超域文化学専修のいずれかに進みます。各専修への所属は、2年次に学生が希望する「演習」によって決定し、各学生が自発的に研究計画を立てられるよう、専門教員がきめ細かく指導します。各専修に進んだあとも、所属専修以外の科目を履修することができます。

◆教育学科
教育学科では、多様な教育現象を考えるため、幅広い学問領域を総合的に学びます。哲学・社会学・心理学・歴史学などの理論を基礎として、学校教育・家庭教育・生涯学習・国際教育・比較教育・環境教育・芸術教育など、さまざまな領域における教育現象を探求。現代的な教育問題を考えながら、生きた教育の場に目を向けて理論と実践の両面でアプローチし、総合人間学として人間について深く洞察します。

こんな学問が学べます。

  • 外国文学
  • 日本文学
  • 文芸学
  • 哲学
  • 宗教学
  • 文化人類学
  • 比較文化学
  • 歴史学
  • 考古学
  • 教育学
  • 教員養成

異文化コミュニケーション学部

世界規模で広がる多文化社会を理解し、つなぐ、新しい知の体系

立教大学

グローバル化・ボーダーレス化の進展により、人や文化の移動・交流が日常的かつ地球規模のものとなった現代。この激しく変化する世界で、多様で「異なる」他者の考えや立場を理解し、豊かな社会を築くためには、何を学び、どう行動すべきなのか。それは、21世紀に生きる私たちが向き合うべき大きなテーマです。
こうした新しい時代の要請に応えるため、異文化コミュニケーション学部では、日本の共通語である「日本語」、グローバルなコミュニケーションに用いられる「英語」に加え、もう1つの外国語が必要だと考えます。複数の言語運用能力を身につけ、多様な文化や社会への理解を深めることが、他者とつながり協働するコミュニケーションには重要だからです。また、国際連携・協力分野や国内の多文化コミュニティにおいて力を発揮するには、自ら社会的課題に積極的に取り組み、知識を現場で生かしていく実践力も欠かせません。本学部は、「ことば」と「行動」の両面における多様な学びをとおして、他者を理解し、持続可能な社会を構築するために貢献できる人材を育成していきます。

◆異文化コミュニケーション学科
複雑化するグローバル社会で力を発揮するには、英語のみを尊重するような単純なグローバリズムを超えた「複言語・複文化」能力が必要です。異文化コミュニケーション学科では、知識と実践の往還を重視し、言語能力を磨きながら現場の理解を深めることで、多文化共生社会の諸問題に積極的に取り組む力を養います。通訳・翻訳者、日本語教員など、卒業後の進路に役立つ独自の養成プログラムも豊富です。

こんな学問が学べます。

  • コミュニケーション学
  • 語学(外国語)
  • 語学(日本語)
  • 国際関係学
  • 国際文化学

経済学部

経済という身近だが複雑な現象を多角的に理解し働きかける

立教大学

経済は無数の人々や企業の活動によって成り立っているため、日々目まぐるしく変化しています。この複雑な経済現象を分析し、理解することが経済学を学ぶ第1の目的です。また、私たちは仕事や消費を通じて経済活動に参加している経済の主人公でもあります。自分の考えをもって経済社会で行動できるようになることが、経済学を学ぶ第2の目的といえるでしょう。
世界中で学ばれている経済学という学問を学ぶことは、世界共通のコミュニケーションツールを習得することを意味します。虫眼鏡で見るような身のまわりの生活から企業の経済活動、国民経済全体、さらに人工衛星で地球を眺めるような全世界的な経済活動までを研究対象としているのが経済学です。現代はグローバル競争の激化、地球環境問題の深刻化、人口構造の高齢化、社会的格差の拡大など、日本経済と世界経済が直面する課題が山積していますが、経済学ではこれらの課題を正面から扱います。1907年創立の伝統を有し、優秀な教授陣が揃う経済学部で、広い視野と自立した思考力を身につけ、現実の課題に取り組んでみてください。

◆経済学科
経済学科では「豊かで人間らしい生活の実現」を課題に、経済の実態を知り、それを動かす論理を解明します。問題点を洗い出して解決策を探るには、経済の理論と歴史的展開を理解することが必要です。その上で、より進んだ経済理論や数量的手法、政策的課題、各国経済の歴史などを深く学びます。卒業後の進路選択に役立つよう、専門選択科目やインターンシップなどの実践的科目も充実しています。

◆経済政策学科
経済活動と地球環境との調和、エネルギー効率のよい都市づくり、少子高齢社会に対応した社会保障など、21世紀が直面する問題について「どのように」対処するのかを学ぶのが経済政策学科です。経済学の知識を応用して問題解決に向けた政策を追求し、多様な領域を深く学修。政策の中心が国民である原則をふまえ、経済システムが変容する時代に対応した政策立案ができる力を養います。

◆会計ファイナンス学科
会計は、企業が行う経済活動の成績を表したもの。その企業は銀行借入や証券発行によって資金を集め、設備や製品開発に投資しており、このお金の流れがファイナンスです。会計とファイナンス両面を理解することで、経済・社会を分析する力が養われます。会計ファイナンス学科では実践的な知識を習得しながら、企業の経営状態や資金調達に関する問題を考え、自分の言葉で説明できる力を磨きます。

こんな学問が学べます。

  • 経済学
  • 金融学

経営学部

グローバルなビジネス環境の中で卓越したリーダーシップを発揮する人材を育成

立教大学

今日の企業活動は、世界中の国や地域をリアルタイムでつなぎ、情報や資源、製品、労働力を有機的に結び付けながら行われています。国境を越えた事業展開や企業間の提携が進む中で、日本企業においてもさまざまなバックグラウンドをもった従業員が雇用され、職場環境が激変しています。
このような現状をふまえ、経営学部では企業の経済的・社会的な機能を理解した上でリーダーシップを発揮し、国際化社会に貢献できる人材を育成します。異文化理解や企業の倫理性・社会性も重要であると考え、経営戦略論やマーケティング、会計、組織論などの諸分野を理論的かつ実践的に学べるカリキュラムを用意。「ビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)」「バイリンガル・ビジネスリーダー・プログラム(BBL)」「グッド・ビジネス・イニシアティブ(GBI)」を核とした独自のプログラムを展開しています。さらに、学部間交換留学プログラムも充実しており、数多くの学生が留学を経験します。
こうした取り組みは、全国的にみても先端的かつ模範的だとされ、「まれにみる経営学部」として認知されています。

◆経営学科
将来を担うビジネスリーダーには、企業=組織を機能させながら事業を管理する知識と能力が必要です。経営学科では、演習と講義の両輪で、現場で求められる高い実践力を身につけていきます。「ビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)」でリーダーシップやコミュニケーション力を段階的に高め、チームワークを涵養。その上でマーケティングやマネジメントなどの4領域を学び、幅広い専門知識を修得します。

◆国際経営学科
価値観が多様化し急変する現代社会で求められるのは、持続可能な社会の構築に向け、リーダーシップを発揮できるグローバルな人財です。国際経営学科では、「バイリンガル・ビジネスリーダー・プログラム(BBL)」で英語コミュニケーション能力を段階的に養成し、経営学の4領域に関する幅広い専門知識を身につけます。また、多くの専門科目を英語で学ぶことができ、海外留学などのプログラムも充実しています。

こんな学問が学べます。

  • 経営学

理学部

AI時代を生き抜くための論理的思考能力と課題解決能力を育む

立教大学

AI時代には新たな知や考え方を産み出す力がこれまで以上に求められています。記憶や機械的操作ではAIが人間をしのいでいる一方、AIは人類が蓄積してきた知識の上に成り立っているに過ぎないからです。数の世界や物質・自然・宇宙に心理を求めるという基本にたちもどり、論理的思考や課題解決という人間ならではの能力を身につけなければなりません。
基礎科学に基盤を置く理学部では、豊富な演習・実験科目で自然や数理の法則性・体系性を理解するための基礎力を養い、密度の濃い少人数教育で論理的思考能力を鍛えます。また、卒業研究では、1年かけて自然界の未知のテーマに挑戦し、自らの力で新しい課題を解決していく能力を磨きます。自然科学の学びの特徴は、数理や自然のもつ素晴らしさや美しさを体感しながら、新しい文化を生み出すと同時に、現代社会が抱える課題を解決するための力を養い、より豊かな未来を築くための礎を創ることにあります。本学部では、学部生・大学院生と教職員とが一体となったアットホームな雰囲気の中で、こうした学びを共に深めることができます。

◆数学科
数学は、自然科学の諸分野と密接に関係する最も基本的な学問です。数学科では、代数学・幾何学・解析学から数理物理学・計算機科学にわたる幅広い研究を土台に、演習や少人数ゼミをとおして、数学を学ぶ上で大切な粘り強く考える力を養います。学生数に対する教員数の比率は全国の私立大学数学科の中で最高水準を誇り、重点科目では講義に加えて演習も行うなど、きめ細かな指導体制を整えています。

◆物理学科
物理学科の研究対象は「極小の素粒子から極大の宇宙まで」。具体的には、素粒子論・宇宙論などの理論的研究、理論・観測両面から迫る宇宙物理、物質の基礎を探る素粒子・原子核・原子分子物理、重力の実験的研究、宇宙と地球のかかわりを解明する惑星間空間物理・地球大気物理などを学びます。こうした研究の最先端に触れるため、最新の実験施設や測定・解析装置・計算機を導入し、教育・研究環境を充実させています。

◆化学科
「化学」をさまざまな領域で役立たせるには、物質を変換する反応や新しい化学現象の原理を理解することが不可欠です。化学科では「なぜ?」を大切にし、なぜこの反応が起きるのか? なぜその物質は特別な機能をもっているのか? といった疑問の化学的原因を探究する姿勢を養います。卒業後は約4割の学生が大学院に進学し、その他の学生の多くは化学工業などの製造業や情報産業に就職しています。

◆生命理学科
さまざまな生物のゲノム配列が解読されている今日において、生命理学科では基礎をより大切にした生命へのアプローチを目指します。DNAやRNAなどの分子科学に基づく理学として、「分子生物学」「生物化学」「分子細胞生物学」の3つの立場から多面的に生命現象を考察。先端的な生命科学を理解するために不可欠な基礎的知識と実験技法が、バランスよく身につくカリキュラムを展開しています。

こんな学問が学べます。

  • 数学
  • 物理学
  • 化学
  • 宇宙・地球学
  • 生物学
  • 生命科学

社会学部

グローバルな視点で社会と文化を捉え地球社会で活躍できる人材を育てる

立教大学

社会学は、人と人との関係、集団や組織、地域社会など、私たちが普段経験しているさまざまな人との出会いの場面などを扱う学問です。家族、職業・労働、コミュニティ、社会階層など社会学独自の蓄積がある領域のほかにも、多様な切り口であらゆる社会現象にアプローチします。社会はつねに変化し、新しい姿を見せるため、社会学の研究テーマは尽きることがありません。社会の大きな変化のひとつとして、グローバル化が挙げられます。「社会」は国家単位で閉じられているのではなく、地球全体をおおう複雑な関係の中に置かれ、もはや国内社会と国際社会を分けて考えることはできない状況です。
新型コロナウイルス感染症の蔓延は、私たちの生活に大きな変化をもたらしました。大学ではオンライン授業が広く導入されて、その問題や可能性について検討されています。新しい生活スタイルへの対応に迫られると同時に、ICT環境の整備は海外とのつながりの推進力にもなり得ます。社会学部では、これまで社会の変化に向き合ってきた社会学の蓄積をふまえて、グローバルな視点で社会と文化を捉え、地球社会で活躍できる人材を育成します。私たちは、社会と人生の変化に対応できる柔軟な力を養い、みなさんが21世紀の地球社会を生きる市民としての素養を身につけることを目標にしています。

◆社会学科
1958年の学科創設以来、社会学科は常に社会の変化を敏感に察知し、新しい領域に挑戦してきました。「社会学」が捉える社会の変化は、きわめて多様な層で構成されています。私と他者がつくる関係は現在どうなっているのか。自由で平等な社会はどうしたら実現できるのか。本学科では、こうした問いを自分で考え解決できる「社会学的思考」を養い、幅広い分野で役立つ実践的な力を育みます。

◆現代文化学科
現代社会は科学技術の発展やグローバル化の進展のもとで大きな変容を遂げ、それに伴い文化現象も大きく変化しています。エスニック集団間の文化摩擦が起こる一方で、新しい文化が続々と生み出されています。そして、文化交流の場としての都市も刻々と姿を変えてきました。現代文化学科では、こうした現代社会の文化現象を社会学の視点からより深く捉え、多種多様な文化が共生する社会の構想を目指します。

◆メディア社会学科
デジタルメディアの発達は社会を変容させ、旧来のマス・メディア産業にも新たな挑戦を求めています。しかし、過去のものは一方的に古びてゆくだけではなく、制度や慣習、価値観は、集合的な記憶や歴史と切り離せないものです。メディア社会学科は、メディアの歴史やそれを受容する人々の意識と暮らし、言論・出版の自由と公共圏の思想などを広く学びの対象とし、柔軟な知性と行動力をもった人材を育てます。

こんな学問が学べます。

  • 社会学
  • 地域社会
  • マスコミ学
  • メディア学

法学部

変化する世界・社会の「法」と「政治」を理解し、「人のために」活用できる能力を養う

立教大学

立教大学法学部では、「人のために法はある」という言葉を大事にしています。戦争や大災害、感染症、どんな危機に直面しても、国家や国際社会に何ができるか、少数でも個人をどう守らなければならないかを決め、実現してこなければ人間社会は存続・発展してこられませんでした。国際関係や経済規制、ネットなどあらゆる活動にルールが関係する現代社会では、法と政治は必須の教養です。
法学は条文の暗記ではありません。ルールは何のためにあり、どう使うのかを問い直すアクティブな学問です。法学科には法曹コースを導入し、弁護士、裁判官、検事への志に応えます。また国際ビジネス法学科を中心に、英語による専門教育を充実しています。政治学科では思想から日本・アジア・欧米、国際政治、環境問題まで学びます。
3学科の科目は相互に履修することができ、民間・公務の両分野で活躍する人材を輩出しています。法学部の学問は弁護士や国際的ビジネスパーソン、公務員として活躍するのに有用であるだけでなく、大学を卒業して社会に出て行ったあとも長く通用する「一生もの」の知識・素養と呼べるものです。立教大学法学部でこの学びを存分に経験してください。

◆法学科
国と社会の秩序を支えるさまざまな法律。法学科では国内法から国際法、公法から私法まで多岐にわたる分野の法律を学び、問題を発見・解決する能力と制度構築能力を養います。入学後はまず法学の基本的な素養を身につけ、2年次以降はそれぞれの関心に応じて、応用・発展的な法分野を演習や少人数講義で学修。激しく変化する現代社会の課題を問い直し、解決していく能力を育成します。

◆国際ビジネス法学科
近年、急速に進展する企業のグローバル化。このことは、日本企業が言葉も文化も異なる外国企業と取引し、外国での法的紛争に備える必要があることを意味しています。国際ビジネス法学科では、法律の観点から、企業紛争の予防や解決に向けた考え方や手続きについて学びます。国際的な企業買収や特許にかかわる取引など最先端の企業法務に触れつつ、国際舞台で通用する法知識とセンスを磨きます。以上について、日本語だけでなく英語でも学ぶことができます。グローバルコースでは、英語のみで学位取得が可能です。

◆政治学科
なぜ戦争はなくならないのか、なぜ世界には豊かな国と貧しい国があるのか。政治学は、素朴かつ切実な疑問から始まる学問です。政治学科では、こうした疑問を社会や世界の中で解いていくための知識と方法を学びます。日本をはじめ世界の政治の仕組みや歴史、文化的・思想的背景、行政と政策、地方自治、国際政治、環境などを幅広く学修し、情報分析力と問題を考え抜く思考力を身につけます。

こんな学問が学べます。

  • 法学
  • 政治学

観光学部

世界的規模で拡大する観光と産業、経済、地域、社会、文化の動態的な関係に迫る

立教大学

 新型コロナウイルスの流行が落ち着き、観光はそれまで以上の活況を呈しつつあります。世界的規模で拡大する観光は、交通、宿泊、情報、小売などのサービス産業に止まらず、第一次産業や第二次産業とも深く関係するなど、経済波及効果の高い存在として知られています。また、スマートフォンやSNSを手がかりにあらゆる場所にまで足を伸ばすツーリストの姿は、地域の社会や文化に小さくない影響を与えています。
 観光学部は、観光学科と交流文化学科というふたつの学科を設置し、そういった現代社会における観光のありように様々な角度から迫ります。具体的には、経営学、マーケティング、経済学、工学、建築学、社会学、人類学、地理学、文学、歴史学といった多様な立場から、観光をめぐって顕在化する諸問題と向き合ったり、これまでにない観光と社会や文化の関係性について分析したりします。
 言うまでもなく、観光は社会の変化とともに日々進化し続けます。観光学部での学びを通して身についた、こうした観光の姿を多角的に把握する姿勢は、よりよい社会を構想するための重要な資質へと繋がります。観光学部は、観光を通して世界を理解するとともに、社会課題の解決に貢献できる素養を育みます。

◆観光学科
観光学科の教育は、「観光関連産業の経営」「観光による地域活性化」という2つの視点で構成されます。旅行業や航空運輸業などの経営や、観光地づくりに関するプログラムを中心に、新しい観光ビジネスや地域振興のあり方を考察。ビジネスの最前線で活躍する方々から経営を学ぶ教育機会も取り入れ 、経営やマーケティング、地域計画、行政といった多彩な側面から新しい観光の姿を構想する力を養います。

◆交流文化学科
これからの観光は、産業としての側面だけでなく、人と人との交流や文化的影響といった側面からの考察も重要です。交流文化学科では、国際親善や文化交流など「観光のもつ交流的側面」に着目し、観光が地域にもたらす文化的影響を解明する「地域研究の方法論」を用いて学びます。国内外における多様な体験型授業をとおして、地域研究をベースに多文化への視点を養い、国際的な人材を育成します。

こんな学問が学べます。

  • 比較文化学
  • 地域社会
  • 観光学

コミュニティ福祉学部

人間一人ひとりが豊かで幸せな暮らしを実現できる福祉社会を考える

立教大学

21世紀の重要なテーマは、福祉社会の構築です。そのためには、生活者の視点から社会を組み替え、新たなコミュニティを構築することが求められます。それは、狭い意味での地域性にとらわれない、人と人との結び付きを基本とした複合的なネットワークとしての開放的なコミュニティです。コミュニティ福祉学部は、こうした視点をふまえて諸学を総合した新たな福祉学の構築を目指し、1998年に開設されました。
コミュニティ政策学科では、企業や自治体、NPO・NGO等と連携しながら、市民社会の力を引き出すコミュニティ政策をデザインする力を養います。福祉学科は総合学としての社会福祉を学ぶことにより、ソーシャルワーカーを養成するとともに、福祉の知識を備えた上で多様な分野においても活躍できる人材を育てます。本学部では、2学科それぞれの専門的な知見をもった人材を社会へと送り出し、国内外で山積する多様な課題の解決に貢献することを目指しています。

◆コミュニティ政策学科
1年次は「基礎演習」と必修科目で学びの基礎を身につけ、2年次にコミュニティ学専修、政策学専修のいずれかを選択します。各々の専修の「入門演習」で専門的な学びを深めていくなかで自らの問題関心・テーマを見つけ、3年次には「演習」や「社会調査実習」に取り組みます。4年次には学びの集大成として「演習論文」「卒業論文」を執筆します。各専修に進んだあとも、所属専修以外の科目を履修することができます。

◆福祉学科
福祉学科では、実務経験豊かな教員による講義や実習をとおして、実践する際に必要な知識や能力を体系的に学びます。社会福祉の骨格である法律や制度を理解し、社会学や心理学など専門関連科目も学修。人間の福祉に関連する諸学をコミュニティ福祉に位置づけ、幅広い意味での社会福祉を学びます。そして、ソーシャルワーカーはもちろん、社会のあらゆる分野で活躍できる人材の養成を目指します。

こんな学問が学べます。

  • 地域社会
  • 福祉学
  • 社会福祉
  • 健康科学
  • スポーツ学

現代心理学部

心と身体と映像を軸とした従来の枠にとらわれない新しい人間学へ

立教大学

心とは何か。これは太古の昔から存在する問いですが、「心理学」という独立した学問領域が成立したのは、わずか100年余り前のことです。比較的新しい学問といえる心理学は、特に近年大きな変貌を遂げてきました。扱う問題も基礎から応用まで人間の営みのあらゆる領域に広がり、単一の学問領域として捉えきれないほど多様化し、細分化されてきました 。現代心理学部の心理学科は 、多彩な専門分野の教員を擁して、こうした現代の心理学を追究しています。
一方、映像身体学科は映像と身体に関する思考や表現を追究する、全く新しい学問領域に挑む学科です。テレビ、映画、演劇、ダンス、身体技法などの芸術・表現分野について、技法と理論を並行して学ぶカリキュラムを用意しており、表現行為の実際と理論的基礎をともに追究するのが、この学科の特徴といえるでしょう。
一見対照的な2つの学科は「心」というキーワードでつながっており、心理学科は心の仕組みと働きを、映像身体学科は心の表現を探究しています。教育・研究面でも、両学科は緊密な協力関係にあります。

◆心理学科
心理学は、哲学や医学、生理学や統計学など多くの研究領域を背景にもつ、複合的な学問です。心理学科では、科学的方法で心の法則を探究する「基礎心理学領域」、発達・社会・産業心理学など現実社会の課題を考える「応用心理学領域」、心身の健康促進、心理的援助のあり方を探る「臨床心理学領域」の3つを軸に、現代の人間の心について総合的に学修し、「人間とは何か」を問い直す力を育みます。

◆映像身体学科
映像身体学は、映像と身体を融合的に扱う学問です。映像身体学科は映像制作の技法を教えるのではなく、生身の身体と映像(イメージ)との相互作用を、自然や社会、電子メディアなどの環境の中で捉える、21世紀の新しい人間学を目指しています。充実した映像設備のもと、映像表現と身体表現の背後に広がる人間の思考行為と表現行為を実践的な方法で解明し、現代の人間学を深く掘り下げていきます。

こんな学問が学べます。

  • 心理学
  • 写真
  • 映像
  • 舞台・演劇・舞踊学

スポーツウエルネス学部

豊かで価値ある生き方を実現するために多様な視点でウエルネスを捉える

立教大学

超高齢社会への突入や新型コロナウイルス感染症の影響によるライフスタイルの変化などを受け、人々の健康に対する意識は高まっています。そうした中、2008年に設置されたコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科では、価値観や生きがいを含んだ多元的な健康観である「ウエルネス」という新たな学問領域を創出。2023年からは学部として設置され 、「すべての人の生きる歓びのために」という理念のもと、社会全体のウエルネス向上に寄与する研究・教育活動を展開する予定です。
ウエルネスの探究には、身体的側面に加え社会的側面に対する理解も欠かせません。本学部では、運動やスポーツ、ハイパフォーマンス、教育、心理、栄養といったさまざまな分野からアプローチできる、学際的な学びの場を用意。多様な切り口から身体科学、運動科学、社会科学などの知見を深め、健康・ウエルネスに対する新しい考え方を養います。人生100年時代やポストコロナ時代に山積する社会課題に向き合い、解決できる力をもった人物の養成を目指しています。

◆スポーツウエルネス学科
ウエルネスとは、心身の健康に加え、価値観や生きがいなども含む多元的な健康観です。生活習慣病やストレスによる社会不適応が顕在化する現代は、まさにウエルネスの向上が求められています。スポーツウエルネス学科は、「環境・スポーツ教育」「ウエルネススポーツ」「アスリートパフォーマンス」の3つの視点から、健康とスポーツのあり方について総合的にアプローチし、ウエルネス社会の構築に寄与する人材を育成します。

こんな学問が学べます。

  • 健康科学
  • 体育学
  • スポーツ学

こんな職種が目指せます。

  • 中学校教師
  • 高校教師
  • スポーツトレーナー
  • スポーツリハビリトレーナー
  • スポーツインストラクター
  • レクリエーションインストラクター

Global Liberal Arts Program(GLAP)

自ら考え、行動し、世界と共に生きる「グローバル・リーダー」を育成

立教大学

立教大学は創立以来、リベラルアーツの理念を礎に、真の国際人を育成する教育を展開してきました。「Global Liberal Arts Program(GLAP)」は、この理念をさらに進め、英語による科目で構成されたグローバル・リーダー育成のための学位コースです。グローバル・リーダーとは、いかなる立場や環境にあっても力を発揮し、周囲と協働できる人材です。GLAPでは特色ある教育により、他者を尊重し寄り添いながら世界の新たなあり方を見据え、自ら考える力と人間性を養います。卒業後の想定進路は、国内外の大学院進学、国内外のグローバル企業、国際NPO・NGOなどです。

こんな学問が学べます。

  • 語学(外国語)
  • 教養学
  • 学校No.405
  •  

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