高校生のための進学ガイド

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大学の評価

行きたい大学が決まったら、客観的評価も把握しておこう

大学の情報を集めていると、よく目に入るのが各大学をさまざまな視点から評価したランキング。「偏差値ランキング」や「就職ランキング」などオープンにされているデータはたくさんあります。データを鵜呑みにして志望校を選択するのはよくありませんが、志望校が客観的にどのような評価を受けているのか、参考にはなります。

大学を評価するさまざまな観点 偏差値・就職ランキング

大学選びの決め手は、「学びたいこと」があるかどうか
客観的なデータは、参考程度に考えよう

志望校を選択する際に大切なのは、自分の興味に沿った学びができるかどうかです。とはいえ、なかなか志望校を絞り切れない人もいるでしょう。大学の客観的な評価や強み、特徴を数字で表したものも役立つ情報の一つ。これまで注目していなかった大学が、高い評価を受けているかもしれません。しかし、あくまでランキングは参考程度に考えましょう。

  • 偏差値とは

    偏差値は、自分がある集団の中でどれくらいの位置にいるのかを示す数値のことです。例えば、ある試験で60点を取った人、別の試験で60点を取った人がいるとします。テストごとに難易度が違うと、点数だけではどちらが優秀なのか簡単に比較ができません。そこで、「平均点を取った人の数値を50」とし、集団全体の点数のばらつきを加味した上で、「学力的にどれくらいの位置にいるか」を示したのが偏差値です。点数が平均点より上なら偏差値は51、52……となり、平均点より下なら49、48……となります。

  • 志願者数で見る

    大学への入学希望者総数が入学定員総数を下回る「大学全入時代」を迎え、どの大学も受験生を獲得しようとする動きが活発になっています。人気校に志願者が集中する中、定員割れを起こしている大学も少なくありません。志願者数ランキングの上位校は、新たな学部の設立や制度の導入によって、社会からの要請に応えるべく積極的な改革を行っているところが多く見受けられます。一方、ブランドイメージが定着している大学の中には、志願者数が徐々に減ってきているところも。人気が高くなりすぎて倍率が上がり、合格の難易度が高まったためです。志願者数は人気のバロメーターとして考えて良いでしょう。

  • 就職実績で見る

    就職ランキングからは学部ごとの人気や、社会の動向を読み取ることができます。近年、上位には理系の大学が多く、工業大学や医・歯・薬・福祉系などの学部を有する大学が並びます。理系は専門性が高く、入社後の業務に直結すると考えられているためです。しかし、就職状況は年度によって異なります。景気回復により企業が採用枠を増やすと、法・経済などの文系学部を有する大学の就職率が伸びる可能性は十分あります。また、常に上位にランクインしている大学は、就職活動のサポート体制が整っているという見方ができます。独自のキャリア教育を行い、高い実績を上げているところもあり、就職を見据えた大学・学部選びが大切になってきているといえます。

  • 資格・採用試験合格者数で見る

    志望校に無事入学できたとして、卒業後はどんな道に進めるのでしょうか。資格合格率や採用試験合格者数などのランキングからは、どのような職業に就けるのか、自分が目標とする職業に就けるのかが読み取れます。教員、キャビンアテンダント、司法系、栄養・福祉系などは、大学での学びが活きる人気の職業。採用者数上位の大学は、学部・学科が将来を見据えたカリキュラムを組んだり、特別講座などを設けている場合もあります。