入学前教育の目的
オープンキャンパスをより有意義にするための秘訣は適切な事前準備!持ち物や1日のスケジュール例をご紹介。
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入学前教育
総合型選抜や学校推薦型選抜で早い時期に合格が決まると、長い場合で入学までに半年程度の期間が空いてしまいます。近年は、早めに合格が決まった入学予定者に向けて、大学での学びへスムーズに移行できるような入学前教育を行う大学が増えています。入学後に専攻する分野の基礎力をつけるもの、高校までの学習分野を復習するもの、幅広く教養を高めるものなど、種類や実施方法は大学・学部学科によりさまざまです。導入が進む入学前教育とはどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
大学での学びの先取り、高校までの内容を復習!
入学後、スムーズに学習に取り組むための準備
入学前教育は、総合型選抜や学校推薦型選抜で早い時期に入学が決まった入学予定者に向けて、大学が行う準備教育のこと。高校までの勉強内容を見直したり大学での学びを先取りしたりすることで、大学での学習にスムーズに移行することを目的としています。課される内容は、書籍を読んで感想文を提出する場合や配布された問題集に取り組む場合、入学予定者向けの講義や合宿に参加する場合などさまざまなものがあります。また、受講・提出が必須のケースもあれば、一部必須・任意とされることもあります。
入学前教育の目的
目的1‐学びへのモチベーションを維持
総合型選抜や学校推薦型選抜の合格発表から入学まで、半年以上の期間が空いている大学もあります。それだけの期間勉強をしないでいると気が緩んでしまい、これまでの学習習慣が崩れてしまうかもしれません。一定量の課題に取り組むことで適度な緊張感を保ち、学びへのモチベーションを保つことができます。
目的2‐事前に大学での学びを知る
大学によっては、入学後に必要になる知識に焦点をあてて入学前教育を行っているところがあります。「学部学科の研究分野の入門書を読む」「学部に応じたテーマのレポートを作成する」などの課題に取り組むことで、入学後の学びの内容をより具体的に知ることができます。学部で必要な基礎知識を入学までにできるだけ身につけておけば、その分講義内容も理解しやすくなり、入学後の学習がスムーズなものになります。
目的3‐大学での学びに対する不安の解消
大学における学びは高校までの勉強とは全く異なります。合格はできたけれど大学の講義についていけるか不安だ、と感じる人もいるかもしれません。大学で必要な知識や技術を先行して学ぶことで、そうした漠然とした不安を和らげてくれるでしょう。
入学前教育と初年次教育は別物?
入学前教育とは、大学合格から入学までに受けるもの。
初年次教育は、入学後に受けるもの。
入学前教育が総合型選抜や学校推薦型選抜で入学の決まった高校生を対象に行われるのに対して、初年次教育はその名の通り、大学に入学した1年生全員を対象に行われるものです。入学前教育はあくまで入学のための事前準備であり、全員に課されるものではありません。別のページで初年次教育に関して詳しく紹介していますので、そちらも一緒に確認してみてください。