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研ぎ師の仕事は大きく分けて2通りある。一つは、美術品の日本刀の刃紋などを美しく引き出す日本刀専門の研磨師、もう一つは理美容師が使うはさみ、調理師や家庭で使う包丁の研ぎ師である。日本刀の研磨師の場合は美術品のため、長い修業が必要だが需要は少ない。はさみや包丁の場合は、用途、使い手の癖、利き手を確認し、プロ用であればより精度の高い仕上げのイメージを確認して砥石を使い分ける。刃の薄さや鋭さを調節していく仕事だが、日常的に使う刃物は需要も大きい。国家試験などの資格は不要だが、一定の修業は必要だ。
日用の包丁から美容師用のはさみ、日本刀に至るまでの刃物と、砥石に関する知識が必要だ。利用者に用途や利き手などをヒアリングする傾聴力に加え、希望に合わせた砥石の選択と研磨技術が求められる。プロ用の刃物なども扱うため、丁寧に物事を仕上げることができる人に向いている。