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船舶の操縦や指揮を執り航行させる航海士は、たくさんの乗客、乗員、および荷物の安全を守る船長の右腕的存在だ。航海前には機関士とともに航海計画を立て、航路と気象状況を確認する。航海に入るとレーダーやGPSで位置や航路を確認する。航海士になるには国家試験である「海技士国家試験」に合格後、1~6級の「海技士(航海)免許」を取得する。なお航海士の仕事内容は、取得した免許のなど級により細かく分かれており、甲板部の統括などを担う一等航海士になるには2級以上の「海技士免許」が必要になる。
冷静に海と気象の状況を把握し、正確な指示を出す判断力や柔軟さが必要となる。船長や乗組員と信頼関係を築いておくことも重要だ。航海時には、人工衛星の電波やレーダー機器などの情報収集能力や分析能力、判断力が求められる。外国航路の場合、外国人の乗組員と一緒に乗船する場合もあるため、語学力を生かすことのできる職種だ。