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ファッション業界を目指す学生が、企画から受注まで実践的に学ぶ「きずなデニム」

織田ファッション専門学校のファッションデザイン科やファッションテクニカル科で学ぶ2・3年生を対象とした産学協同授業「きずなデニム」では、パターンオーダーのデニム製品を企画から販売まで学生が担うことで、実践的な学びを得ることを目的としています。

デニム生地を使ったパターンオーダー。コートやトップス、ワンピースなどが登場

デニム生地を使い、パターンオーダーを実践的に学ぶ本授業。お客さまが自分に合ったサイズや、好みの生地・付属品を選び、加工の有無など細かな点までカスタマイズして商品を発注するパターンオーダーは、既製服では難しい一人ひとりへのフィット感を得やすいことや、出来上がりのイメージがしやすいというメリットがあります。
授業では、4月から企画をスタート。ファッション感度が高い50代女性をターゲットとして、5月に市場調査を実施し、流行が反映されたデザインと、定番の売れ筋デザインとの、計6型によるパターン展開となりました。
10月下旬の受注会に登場した、バルーン袖の襟なしコートやショート丈の襟梨コート、ショート丈の襟なしダブルジャケットは、生地8種類、ステッチ4色、ボタン3種類からお客さまの好みで選べます。さらにダブルタックの袖口が印象的なV襟チュニックや、バルーンシルエットの半袖ワンピースなど、軽快なデザインも。定番人気デザインのワイドパンツや、裾の前側に切り替えファスナーを付けたクロップトパンツは、素材が7種類から選べます。来場したお客さまからは「体に合った自分仕様の服が買える」と、高評価をもらえたそうです。

素材や加工提供などさまざまな企業が参加。お客さまと直接やりとりして受注

カイハラとスタートした「きずなデニム」は、年々参加企業が増加しています。今回はカイハラのほかにも素材に帝人フロンティア、加工に豊和、ミシン糸にアズマ、3D・CADの貸与や技術指導、素材提供でモリリン、ボタンにアイリスと、多くの企業が参加。さらに婦人服専門店を運営するカラビナクリエーションの千々和年功代表が指導にあたりました。
また、サンプル制作前にはパターンを検討するため、モリリンの3Dデジタル技術「M3LABO」を活用しました。さまざまなシーンの動作の検証や、パターンの修正・素材変更などを検討しやすく、生地の無駄の削減にもつながります。学生と教員がモデルを務めたミニカタログも制作し、3Dパターンを掲載。3D・CADのモデリスト養成を狙っています。
前年を上回る受注が入り、学生らは一丸となって縫製と仕上げ作業を終え、納品したそうです。自分たちがデザインした服への評価を、直接お客さまから聞ける機会や実際に納品する機会はそうありません。現場で必要な「自分らしさ」と「顧客の要望」を両立させるこの経験は、今後アパレル業界で活躍したいと考えている、デザイナーやパタンナーを目指す学生にとって、きっと貴重なものになるはずです。

この記事で紹介されている学校はこちら

◆ 織田ファッション専門学校
https://shingaku.mynavi.jp/gakkou/692/

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