専門学校生が手がけた服やショーウインドーで「尾州織物」の魅力を発信 |EDUCATIONAL NEWS

進路|EDUCATIONAL NEWS

進学の、その先へ。
なりたい「わたし」を一緒に見つける
進路情報ポータルサイト

#タグで検索

専門学校生が手がけた服やショーウインドーで「尾州織物」の魅力を発信

「尾州織物」のイベント「びしゅう百貨店」が2023年9月27日から10月2日に松坂屋名古屋店で開催。名古屋デザイナー学院の学生は、尾州織物を使ったオリジナルウェアの制作とショーウインドーの装飾という2つのプロジェクトに取り組み、イベントに彩りを添えました。

上質な尾州生地を生かし、学生がオリジナル服を制作

愛知県尾張西部から岐阜県西濃にかけての地域「尾州」は、木曽川流域の豊かな自然環境に恵まれ、繊維の一大産地として発展してきました。特にウールの品質の良さは、世界的にも高く評価されています。今回は、その良質な尾州繊維で作られた生地や服を紹介するイベント「びしゅう百貨店」に向けて、服の制作とショーウインドーのデザインという2つの企画を、松坂屋名古屋店が名古屋デザイナー学院に依頼。ファッションデザイン学科の学生が服の制作を、インテリアデザイン学科の学生がショーウインドーのデザインを担当し、準備を進めました。
ファッションデザイン学科の企画は、学生が「尾州生地で着てみたい服」を作成すること。約20人の学生が作りたい服のテーマに合わせて5チームに分かれ、尾州産地に足を運んで生地を選び、デザインから縫製、仕上げまで、服作りの全ての工程を担当しました。上質な生地を実際に手にとることで作品のイメージが浮かんだという学生が多かったそうで、たとえば「#通学コーデ」がテーマの服は、コシがあり動きやすい「尾州デニム」に一目ぼれをした学生が考案。2色の「尾州デニム」を組み合わせ、パッチワーク風デザインを取り入れたカジュアルウェアで、男女どちらも着られるユニセックスなデザインもポイントです。他にも、動くたびに優雅に揺れ動く「カシミア・ウール素材」で時代の流れを表現した「リズム」という服など、尾州織物の良さを生かした5点の作品が展示されました。

羊とマネキンが尾州織物をまとうデザインで、百貨店の顔を飾る

2つ目の企画「ショーウインドーの装飾」は、同校のインテリアデザイン学科の学生約20人が手がけました。まず取り組んだのは、尾州織物の魅力と、それが最大限伝わる空間デザインについて学ぶこと。松坂屋のディスプレイデザイナーによる講義を受けたり、展示スペースや尾州製品を見学したりして、見識を深めました。次に、チームごとに意見を出し合い、ショーウインドーのデザイン案をブラッシュアップ。そしてできあがったデザイン案をもとに、各チームは松坂屋の社員の方々にプレゼンテーションを行いました。審査基準は、百貨店のショーウインドーとして相応しいクオリティかつ実現可能なプランであるかどうかです。採用されたのは、チーム「MODE」が考えた「テキスタイルシープ」というテーマのデザイン。特に高品質なウールの良さを前面に出そうと、白と黒の巨大な羊のオブジェを後方に配置し、マネキンがまとう色鮮やかな尾州産の衣装を引き立てるデザインです。羊毛部分はあえて色や織り方の違う尾州ウールをそれぞれ丸めて立体的に作り、人目を惹くデザインになるよう工夫したそうです。
見事に選ばれたチーム「MODE」の学生たちは「デザイナー」として、松坂屋の担当者と協力してショーウインドーの装飾を実施しました。名古屋デザイナー学院はこのように、学科それぞれの目指す進路に応じた企業とタイアップして、商品や企画の制作に取り組む授業を実践しています。

この記事で紹介されている学校はこちら

◆ 名古屋デザイナー学院
https://shingaku.mynavi.jp/gakkou/1537/

SCROLL