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靴のデザイナーとは違い、ほぼ手作業で作り上げるのが靴職人の仕事。デザインスケッチ、製図、木型製作、素材のカット、縫製までの工程を一人でこなす。オーダーメードシューズの場合は注文者の足の採寸も重要。デザインの美しさや独自性、フィット感、丈夫さがハンドメードシューズの魅力だ。ファッション、靴の装飾・構造を理解し、堅実な作業をする職人気質が尊ばれる。靴作りの本場ヨーロッパに留学し、本格的なスキルを学んだ職人も多いが、日本にも革靴の製作が学べるコースを設けている専門学校が複数ある。
靴のデザインから素材、製図、縫製のための知識と技術が必要となる。美しいデザインはもちろんのこと、足に合わない靴は身体の不調をも引き起こすため、足や姿勢に関する解剖学や運動学などの知識も身に付けておくと、実務に役立つ。オーダーメードの靴作りをするならば、足の形だけではなく使用目的や生活スタイルに合わせた製作が必要なため、依頼主の要望を聞き出すコミュニケーション能力も重要だ。