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三味線を伴奏に物語を語る浄瑠璃と、人形で芝居をする芸能が16~17世紀に一体化したことから人形浄瑠璃とも呼ばれる文楽。2009年にはユネスコの無形文化遺産に登録された。この文楽を演じる技芸員は、登場人物の心の動きを情感的に語る大夫、伴奏を担当する三味線、3人1組で人形を操る人形遣いからなる。技芸員になるためには、直接弟子入りする方法と、国立劇場養成所の研修生(中卒以上23歳までの男子)になる道があり、研修生は一般公募される。専門分化された仕事だが、日本文化全般への関心が望まれる。
舞台に立って演目を作り上げる文楽の技芸員には、伝統芸能を継承するため、技術の研鑚が不可欠である。手先の器用さや、舞台の状況を把握する判断力に加え、大夫・三味線・人形遣いと呼吸を合わせられる協調性も求められる。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている伝統芸能を、自らの手で継承していく責任感を持ち、技芸を磨くことのできる人におすすめだ。