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寄席などで釈台と呼ばれる机の前に座り、張り扇で釈台をたたいて調子を取りながら、武芸ものや恋物語、怪談などを朗々と語る仕事。話者がそれぞれの登場人物になりきる落語と異なり、ストーリーテラーに徹するのが特徴だ。講談師になるには、落語家と同様、師匠に付いて修業を重ねる。「前座」「二つ目」を経て「真打」に昇進したところで一人前となり、修業期間に決まりはない。伝統話芸ではあるが、近年は時事問題や社会風俗などを題材にした新作に取り組む若手も増え、女性の活躍も目立っている。
演目に描かれるシーンを、あたかも目の前にあるかのように言葉だけで表現し、聞き手の頭の中に情景を鮮やかに描かせる話術が必要だ。想像力が豊かで、伝達力のある人に向いている。一人でしゃべり抜く芸能なので、口が達者なことも武器になる。話術で周りをいつも楽しませ、そのことに喜びを感じているならば適性が高いだろう。