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寄席などの舞台で落語を演じるプロフェッショナル。落語家は声色、仕草のバリエーション、扇子や手拭いなど、ごく限られた小道具を使用し、老若男女さまざまな登場人物を一人で演じ分け、最後に「オチ」がつく噺(はなし)を縦横無尽に繰り広げていく。東京であれば新宿や浅草などの寄席、大阪では天満宮の寄席が主な活躍の場となるほか、全国各地のホールでも定期的に公演が行われている。プロの落語家になるには、まずは一門の師匠に弟子入りすることが第一歩。見習いから始めて、修業を積むことで少しずつ昇段をしていく。
人前に出て語ることが仕事のため、目立つことが好きな人に向いている。師匠のもとで稽古に励み、落語のスキルを磨いていく向上心も必要だ。一人前の落語家になるまで、師匠の身の回りの世話だけでなく、寄席や落語が行われる会場で客席の準備や出囃子の演奏を担当することもあり、落語に対する興味だけでなく、その他の業務を機敏にこなす能力も求められる。