職業人図鑑_音楽・イベント分野_A&R

進学の、その先へ。
なりたい「わたし」を一緒に見つける
進路情報ポータルサイト

音楽・イベント分野の職業

A&R

株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
第1レーベルグループ
A&R

後藤ごとう南美みなみさん

Profile

入社年
2018年

出身
静岡県

学生時代専攻していた学部学科
商学部 IT・経営戦略専攻

Q.仕事内容を教えてください。

ブランディングとファン心理を結びつけ、
アーティストの音楽活動を支える

A&Rは、アーティストと楽曲の魅力を最大限に引き出すための戦略を立て、さまざまな部署や外部関係者と連携しながら企画・実行をしていく仕事です。具体的には、マーケティングやプロモーションの戦略立案、パッケージの企画制作、アーティストの稼働内容の調整などを担当します。社内外での意見交換も多く、アーティストやマネージャー、クリエイティブチームと一緒に“ワイワイ”とアイデアを出し合いながら進めていくスタイルです。アーティストの個性とブランディング、そしてファンが求める世界観をバランスよく反映させることが、A&Rの腕の見せどころだと思います。

Voice!

voice

XやYouTubeのおすすめ欄が、気づけば担当アーティスト一色に。趣味と仕事の境目がどんどん曖昧になってきました(笑)。

Note1

ヒットを生むためのマーケティング戦略と情報収集の工夫

A&Rとして特に比重が大きいのは、アーティストや楽曲のプロモーション・マーケティング戦略です。音楽の趣味や流行は日々変わるため、SNSやネットの反応を常にチェックし、どんなコンテンツが求められているのかを探ることが欠かせません。ただし、ネット上の声がすべてではないので、広くトレンドを把握しながら、自分たちのアーティストのブランディングと照らし合わせていくバランス感覚が求められます。グループの方向性を守りつつ、新しい魅力を加えていくためには、各セクションとの丁寧なコミュニケーションと、しっかりとした仮説に基づく施策が大切です。

Note2

“その人らしさ”を大切にしたパッケージづくりのこだわり

パッケージ制作は、A&Rにとってアーティストの世界観を形にするクリエイティブな仕事です。例えばジャケットのデザイン、封入特典、販売形態など、細部にまでこだわります。最近では、卒業を迎えるメンバーのアクリルスタンド特典を企画しました。その際は、どんな写真が“その人らしさ”を表せるか、クリエイティブチームやマネージャーと何度も意見交換を重ねました。ブレストのように雑談を交えながら進めることで、相手の意見も自然と引き出せるし、良いアイデアが生まれやすくなります。アーティストの魅力を最大限に引き出し、ファンの心を動かすようなパッケージに仕上げるのが目標です。

Q.1日のスケジュールは?

出社の日の1日!

1日の
\スタート!/

 11:00

出勤

メールで当日の予定を確認しつつ、アーティストのSNSやエゴサーチを通じて、ファンの反応やバズの兆しをチェック。ハッシュタグや投稿タイミングなど、いろんな角度から“ 昨日何が起きたか”を探ります。

12:00

お昼休憩

出先や会社の周辺のご飯屋さんでサクッと済ませることが多いです。同期や同僚と他愛もない話をしてリフレッシュしています。

13:00

チーム戦略ミーティング

アーティストに関わるメディア露出やリリース、ライブ・イベントなどの全体スケジュールを整理。各担当者の進捗を共有しながら、今後の展開に向けて効果的なプロモーションを検討します。

15:00

デスクワーク

パッケージ企画に関わる校正作業や、収録済み映像素材のチェックなどを行います。細かなニュアンスまで目を通し、アーティストの世界観が正しく伝わるように仕上げていきます。

16:00

レコーディングや取材へ帯同

現場に同行し、メディアとのやりとりをサポート。紹介やあいさつ対応、情報のすり合わせを行いながら、アーティストが安心して集中できる環境をつくります。

19:00

MVプレミア公開待機・情報発信対応

SNSでのリアルタイム反応を見ながら、YouTubeでのMVプレミア公開や、関連ニュースの公開に立ち会います。投稿タイミングや言葉選びも、ファンとのコミュニケーションの一部です。

20:00

終業

その日のリリース状況や反応を確認し、翌日の準備をしてから退社。夜に動くコンテンツが多いため、業務時間は比較的フレキシブルです。本日もお疲れさまでした!

Q.お仕事に必要なスキルは?

熱量を絶やさず、
チームの“舵取り役”として信頼される存在に

A&Rの仕事では、アーティストのためにどれだけ本気になれるかが問われます。自分のこと以上に、アーティストや楽曲の魅力をどう届けるかを考え続ける日々なので、それ自体を「楽しい」と思える人に向いていると思います。また、企画を立ち上げてからリリースまでチームを引っ張っていく立場でもあるため、メンバーとの信頼関係を築き、自分の考えをわかりやすく伝えるコミュニケーション力も欠かせません。体力や粘り強さも必要なので、学生のうちから「やりきる力」を養っておくのも大切だと感じます。私自身は、大学で放送系のサークルに所属し、イベント企画や裏方業務を経験しましたが、今の仕事でもそのときに磨かれた調整力や対話力が大いに役立っています。

Q.お仕事の魅力を教えてください。

仕掛けたアイデアが世の中に
“ハマる”瞬間の快感

世の中に作品を届けるまでのプロセスに関われること、そしてその反響をリアルタイムで感じられるのが、この仕事の大きな魅力です。自分やチームが考えた企画がSNSで話題になったり、ファンの間で盛り上がっていたりすると、「仕掛けがハマった!」という達成感があります。以前、匂わせ的な情報を発信し、ファンがSNSで答え合わせを楽しんでくれたときは、まさにそうした手応えを感じました。また、ライブやイベント現場でファンの笑顔を見ると、アーティストとともに「いい空間をつくれた」と実感できて幸せになります。判断や責任を委ねられる分、プレッシャーも大きいですが、A&Rという立場でアーティストを支え、世の中に広めていくことに深いやりがいを感じています。

※記事内容は、2025年9月取材時点のものです。