機械・電気・化学分野の職業
通信技術者
エクシオ・システムマネジメント株式会社
ITテックリソースサービス部 オペレーショングループ
アソシエイト
上仲 秀弥さん
Profile![]()
入社年
2023年
出身
愛知県
学生時代専攻していた学部学科
組込みシステム科(高等技術専門校)
今の職業を目指したきっかけ
職業訓練校で受けたネットワークやサーバー構築の授業を通して、通信技術に興味を持つようになりました。特に、ルーターを購入して自宅にLANを引き、自分専用のネットワークを作った経験は大きな転機でした。最初はうまくいかないことも多かったのですが、原因を調べてトライ&エラーを繰り返す中で、ネットワークの奥深さや楽しさに気づきました。そして企業説明会で、社会を支える「ネットワーク保守」という仕事を知り、自分もこの分野で社会の力になりたいと思ったのが、通信技術者を目指したきっかけです。
Q.仕事内容を教えてください。
全国のネットワークを支える
保守・監視の最前線で日々奮闘
現在は、3~4人1班のチームを組み、日勤・夜勤を交代しながらネットワーク装置の保守・監視を担当しています。日本全国にある装置を専用回線で24時間リアルタイムで監視し、異常を検知した際には、原因を特定するための調査を行います。装置に異常が見つかれば、交換作業や設定変更のコマンド投入を行い、速やかな復旧を目指します。また、ユーザーから「通信が不安定」といった申告があった場合も、装置のログを調査して状況を報告します。特徴的なのは、予定された作業よりも、突発的な対応が多いこと。複数エリアで同時にネットワーク障害が発生したときなどは、全員で片っ端から原因を探ることもあり、根気とチームワークが求められます。日々変化する現場で、仲間と支え合いながらネットワークを守る、大きなやりがいを感じる仕事です。
Voice!
突発的な対応が続くときは本当に大変ですが、チームで協力し合って乗り越えたときの達成感は格別です。先輩方に何度も助けてもらいながら、経験を積み重ねています!
Note1
わからないときこそ焦らず、着実に調べることが大切
特に印象に残っているのは、複数のエリアでネットワークが繋がらなくなった際の対応です。どこに原因があるのかすぐにはわからず、通常の手順では対応しきれない状況でした。そのときは、チーム全員で片っ端から一つ一つ調査を進め、ようやく原因を特定することができました。対応に時間はかかりましたが、最後まで諦めずに粘り強く原因を探り続けたことが、結果的に復旧への近道となりました。
Note2
ミスを防ぐために細かな確認作業を怠らない
装置にコマンドを投入する作業は、一歩間違うと広範囲のネットワークに影響が出るため、常に慎重さが求められます。私たちは作業前に、ペア担当者と作業内容の認識合わせを徹底し、ダブルチェックや指差し呼称を必ず行います。特に遠隔で現地作業をサポートする際には、「これで間違いないですか?」と丁寧に確認を取りながら進めます。こうした小さな積み重ねが、大きなトラブルを未然に防ぐ鍵になると考えています。
Q.1日のスケジュールは?
デスクワークの日の1日!
\スタート!/
9:00
始業
担当の現場に出社、またはリモートで勤務を開始します。どちらの場合も、まずは夜勤帯の担当者から引き継ぎを受け、対応が必要な案件を把握します。
9:10
作業の確認
引き継いだ案件に加えて、メールで届く連絡や当日の作業予定をチェックします。必要に応じて雑務もこの時間に片付けます。
11:30
お昼休憩
リモート勤務の日は、簡単なごはんを自宅で用意して食べます。出社時は、前日に作った弁当を持参して、お昼休憩をしっかり取っています。
12:30
交換作業の準備
午後から予定されている装置の交換に向けて、作業に必要なチェックシートや資料を事前に読み込み、流れを確認しておきます。
14:00
交換対応・事後処理
故障した装置の交換作業を行い、作業完了後は機器のログをまとめるなど、事後処理にも丁寧に取り組みます。
16:30
夜勤担当者へ引き継ぎ
日中に対応した案件や、夜間に注意が必要な作業についてまとめ、次の担当者にきちんと引き継げるよう準備します。
17:30
終業
その日の業務がすべて終わったら帰宅します。本日もお疲れ様でした!
Q.お仕事に必要なスキルは?
通信インフラを支えるこの仕事は
探求心と学び続ける姿勢が大切
通信技術者の仕事では、ネットワークに関する専門知識はもちろん、トラブル発生時に冷静に対応する力が求められます。現場では、ネットワーク装置の仕組みやコマンド操作を理解し、障害発生時にどの装置が原因か仮説を立てて調べ、正しく対処していくスキルが必要です。さらに、チームでの仕事が基本なので、情報をわかりやすく伝えるコミュニケーション力も欠かせません。私自身、現場に入ってから「調べる力」「言語化する力」が大きく伸びたと感じています。わからないことがあればその場で調べ、正しい情報をつかむ練習を続けたことで、どんどん知識が広がっていきました。また、入社後には会社の支援でCCNA(*)というネットワークの資格にも挑戦し、さらに理解を深めることができました。
(*)シスコシステムズ社が認定する、ネットワークの基礎知識を証明する資格
Q.お仕事の魅力を教えてください。
トラブル対応を重ねることで目に見えて
成長を実感できます
勤務中はほぼ毎回何かしらの障害が発生するため、コマンドの理解や装置構成の知識が自然と身についていきます。訓練校で学んだ基本知識とは違い、現場では状況に応じた判断力や応用力が求められるため、経験を重ねるごとに「できること」が増えていく感覚を持てるのが嬉しいです。また、障害を復旧できたときや原因を特定できたときには、確かな達成感と自信が得られます。特に、複雑なトラブルをチームで協力して乗り越えたときは、個人としてもチームとしても成長できた手応えを感じられます。通信インフラという社会に欠かせない分野を支えている責任と誇りを持って働けるのも、大きなやりがいのひとつです。
高校生へメッセージ
自分の興味をそのまま膨らませて、一歩踏み出してみよう!
ネットワーク保守と聞くと、難しそうだと感じるかもしれません。ですが、私の周りには、文系出身やまったくの異業種からこの仕事に飛び込んできた仲間がたくさんいるので、心配しなくて大丈夫です。専門的な
知識は、仕事を通じて少しずつ身につけることができます。最初は自宅のLAN環境に触れるところからスタートした私も、今ではチームの一員として働いています。失敗を恐れず、自分を信じて、ぜひ一歩を踏み出してみてください!
※記事内容は、2025年6月取材時点のものです。