職業人図鑑_健康・スポーツ分野_体育教師

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健康・スポーツ分野の職業

体育教師

桜美林中学校・高等学校
中学校担任・高等学校野球部顧問

山崎 尽やまざき じんさん

Profile

入社年
2014年

出身
東京都

学生時代専攻していた学部学科
スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科

Q.仕事内容を教えてください。

年間行事も含む多岐にわたる指導業務
生徒の成長を導き安全に見守る

現在中学校2年生担任を受け持ち、ホームルームやクラス運営、生徒指導、それにまつわる事務作業などをしています。加えて中学校1年生〜高校3年生までの体育の教科指導も受け持っています。こちらは授業の計画・実施、テスト作成・採点、評価などが含まれます。放課後には高校野球部顧問として部活の指導、体育祭などをメインに年間行事の活動を運営しています。また体育教師は、外仕事のイメージが強いですが、意外と事務作業も多いのはギャップでした。残業を増やしたり、生徒との時間を削られたりしないようにICT(*)などを活用し、工夫するようにしています。

*教育現場でのICT活用は、学習者の個別最適な学びを支援し、教師の負担を軽減するとともに、協働学習や情報共有を促進するものとして進んでいる。タブレット端末を用いたデジタルドリルでの復習、電子黒板を活用した視覚的な説明、校務システムによるデータ分析、保護者との情報共有アプリ等。

Voice!

voice

体育教師としてはとにかく生徒に怪我をさせないこと!どうしても防げない怪我もありますが、登校したそのままの姿で下校させることを一番大切にしています。

Note1

生徒との距離感を大切にし中高の多感な時期を併走する

メインとなるのは担任業務です。ただ、どの業務でも生徒と接する場面は、常に重要度が高く責任があります。中高生という多感な時期に教師がどのように生徒と関わっていくのか、考え行動していくことが重要です。私の場合は、適切な「距離感」を意識しています。教師になって一年目はなるべく近い距離感を意識していたりもしましたが、中高生は大人に近い年齢です。生徒にとって教師の存在が救いになることもあれば、成長の妨げになることもあります。近くにいて声をかけるべきか、離れて見守るべきか、日々の観察の中で個々に見極めるようにしています。

Note2

苦手を克服し、生徒が前向きに取り組める授業を目指して

体育教師としては、運動が嫌いな生徒が自発的に体を動かしてくれるようになってくれたら嬉しいですが、そのような授業をするには、まだまだスキルが足りていないため、自分自身を成長させなければいけません。現在はタブレットがひとり一台あるなど、学校もICT化が進んでいて、それを上手く活用できると、体育が苦手な生徒に教えきれない必要な身体の動きなども指導できる可能性が広がると思います。

Q.1日のスケジュールは?

学校で授業がある日の1日!

1日の
\スタート!/

  8:00

出勤

メールの確認、欠席者や保護者連絡を確認してHRの準備をします。体育実技の授業は、前もって教場設営が必要な場合があるので、この時間に準備をすることもあります。

  8:20

朝のHR

元気よく生徒と顔を合わせて、我が校はキリスト教の学校なので礼拝をして心を整えます。一日の予定を確認し、生徒へ連絡事項を伝えます。

  8:40

1〜4時間目

実技が多い日は、外に長時間いることもあります。夏は暑く、冬は寒いのは、体育科の宿命ではありますが、季節が感じられて、個人的には嫌いではないです。

12:30

昼休み

教室に行って食事をするのがほとんどです。生徒とコミュニケーションを取ったり、様子を観察したりする絶好の機会になります。

13:10

5〜6時間目

曜日によっては空きコマがあるので、その時間に教材研究や授業の準備、その他の事務作業等をおこないます。クラスの生徒の様子を見に行くこともあります。

15:20

帰りのHR

一日を振り返り、生徒へ連絡事項を伝えます。

15:40

掃除・委員会・会議・事務作業など

生徒とは、この時間に個別に接することが多いです。この時間を大切にしつつ、事務作業はできる限り早く終えることで、部活動に行く時間を捻出しています。

17:00

部活動(高校野球部)

練習はすでに始まっており、遅れての参加となります。硬式野球の現場は危険が伴い、指導者と生徒の集中力が必要です。怪我人や病人が出ないことを大前提に、甲子園出場を目指して、日々の練習を行なっています。

19:00

終業

部活動後に帰宅。持ち帰り仕事はできる限りしないようにしています。本日もお疲れ様でした!

Q.お仕事に必要なスキルは?

マネジメント能力を発揮し
生徒との時間をしっかり確保

教師として必要なスキルは、マネジメント能力だと思います。人と人を繋ぎ、成長を支える力が大切です。マネジメント能力は、現場での経験に比例する部分もあると思います。一方で、基本的な教育学などの知識は、学生のうちに蓄えていて損はありません。体育教師としては、各競技の知識と技能(学校教育に求められる範囲)がオールマイティに身につけられるとベストです。それに加えた専門性は、教師としての個性的な魅力になり、私にとってはそれが野球でした。仕事に就いてからは、さまざまな場面で変化を求められ、私自身、元々は融通の利かない頑固な性格でしたが、生徒と接するうちに凝り固まらず、柔軟に新しいものを受け入れることができるようになりました。教育実習が教師の「良いところ取り」であったことに気づいたのは、仕事に就いてからでした。

Q.お仕事の魅力を教えてください。

信頼関係を築きながら
生徒と共に自身も成長する

我が校は中高一貫校なので、青春真っ只中の6年間、生徒の成長に立ち会え、生徒との信頼関係も強くなります。やはり立派に高校を卒業してくれることは何よりも喜びです。また成長した姿で訪ねてきてくれることもあり、教師冥利につきます。教師という職業は、9つの大変なことがあっても、1つの嬉しいことがあって、その「1」がとてもかけがえのないことだと思います。生徒が成長し、自分も共に成長する、大きなやりがいがある仕事です。また、学校ではよくトラブルが起きますが、それは思春期の生徒が集まれば当然のことです。生徒の成長に立ち会い、自分自身も共に成長していける──そうした循環が教師という仕事の魅力であり、大きなやりがいだと思っています。それが大変さでもあり、楽しさでもあります。

※記事内容は、2025年9月取材時点のものです。