職業人図鑑_建築・土木・インテリア分野_インテリアデザイナー

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建築・土木・インテリア分野の職業

インテリアデザイナー

株式会社日建設計
設計監理部門
スペースデザイングループ 部長

九十九つくも優子ゆうこさん

Profile

入社年
2003年

出身
兵庫県

学生時代専攻していた学部学科
理工学研究科建築学科

Q.仕事内容を教えてください。

クライアントの期待を超えるデザイン提案の実現を常に心がけています

デザイナーとしては、コンセプトづくりから始まり、平面や天井、壁面のデザイン、家具やサイン、アート、素材の選定に至るまでを担当しています。また、プロジェクト全体を管理する立場として、契約やスケジュール、メンバーの業務量、提案内容の確認、クライアントとの関係づくりを行っています。工事が始まれば施主や施工者との打ち合わせ、施工図や製作図のチェック、現場検査や家具工場での検査なども行います。さらに管理職としては、部員の業務量調整、承認作業、採用や評価、社内会議や研修まで幅広く関わっています。特にホテルやレジデンスといった大規模案件を扱うことが多く、建築設計者と協力しながら、内部空間を最適に仕上げていくのが大きな役割です。

Voice!

voice

図面の寸法単位はmm表記なので、日常会話でもついmmで説明してしまったり、気になった素材は触ったり叩いたりして確認してしまうのも習慣になっています。

Note1

デザイナーの最も重要な役割は「空間をデザインする」こと

クライアントの要望を丁寧にくみ取り、求められているものをそのまま提供するのではなく、さらに一歩先の提案にすることを意識しています。そのために重視しているのが、コンセプトの確立です。チーム全員が納得できる指針を持たなければ、デザインは途中でぶれてしまいます。建築や施工は一人でできるものではなく、関係者との信頼関係があってこそ形になるものです。若手時代には職人さんとの距離感に悩むこともありましたが、経験を重ねる中で相手の世界に飛び込んで学ぶ大切さを知りました。今では、相手への敬意を忘れずに向き合うことが、良い空間づくりの第一歩だと考えています。

Note2

管理職としては、チーム全体の成長を促すことも大切な役割

メンバーそれぞれの得意・不得意を見極め、適切に役割を振り分けることで、全員が力を発揮できるように心がけています。コミュニケーションも欠かせない要素で、普段から会話を重ねることで、お互いの状況や気持ちを理解し合える関係を築いています。また、社内では若手向けにインテリア見本市の視察や手描き練習、勉強会を通じた知識共有も行い、成長の機会を広げています。デザインという仕事は感性や技術だけではなく、人との関係性やチームワークに大きく支えられているものです。だからこそ、一人ひとりの特性を活かしながら、より良い空間づくりを目指す姿勢を大切にしています。

Q.1日のスケジュールは?

デスクワークの日の1日!

1日の
\スタート!/

  9:00

出勤

オフィスに到着したら、まずはフリーアドレスの席を確保します。週に2回ほどは現場やクライアント先、協力会社のオフィスに直行することもあり、全国さまざまな場所へ足を運びます。

  9:15

メール・チャットの確認

届いたメールやチャットを確認し、すぐに返信。特に部員からの申請を溜めないように、早めの対応を心がけています。

11:00

午前の会議

午前中は1、2件の会議に参加します。合間にはメンバーとちょっとした会話をし、日常的なコミュニケーションを大切にしています。

12:00

お昼休憩

買ってきたお弁当を持ち寄り、作業デスク以外の場所で食事。気分転換になるだけでなく、会話を楽しむことで良いコミュニケーションの時間にもなります。

13:00

午後の業務開始

午後は打ち合わせが中心で、1日に3~4件こなすことも。内容はクイックな確認から数時間に及ぶものまでさまざまです。合間にはチャット対応やデザイン確認の依頼にも即対応します。

18:00

個人作業

会議が落ち着く時間帯は、資料作成や図面確認などの個人作業に集中。じっくり取り組みたい内容に対応します。

20:00

終業

翌朝送るメールは予約送信にして、翌日のスケジュールを確認してから退社。若手の頃は夜遅くまで悩むことも多かったですが、今では決断スピードが早まり、無駄に時間を引き延ばさない働き方ができるようになりました。本日もお疲れさまでした!

Q.お仕事に必要なスキルは?

図面を引くだけでなく
柔軟な発想力と広い視野が求められます

私自身も普段から街並みやアート、音楽、海外の文化など、さまざまなものに興味を持ち、そこから刺激を受けています。そうして得た引き出しの多さは、提案に説得力を持たせる大切な要素になります。また、クライアントとのやりとりでは感覚的な意見にどう理論的な背景を添えるかが重要です。コンセプトやストーリーを丁寧に伝えることで納得してもらえることも多く、プレゼン力や言語化する力は欠かせません。さらに、外資系ホテルやオフィス案件では英語や中国語を使うこともあるため、語学力も大きな強みになります。幅広い分野に興味を持ち、学び続ける姿勢こそ、この仕事に必要なスキルだと思います。

Q.お仕事の魅力を教えてください。

アイデアが空間として形になっていく過程に立ち会えるのが一番の魅力

設計段階から工事現場に入るまでには多くの苦労や調整がありますが、完成に近づくにつれて空間が立ち上がっていく様子には、何度経験してもワクワクします。特に、更地だった場所に建物や公園が完成した瞬間には「モノを作るってすごい」と改めて実感します。完成後にクライアントや利用者から評価や感謝の声をいただくと、努力が報われた達成感があり、次のプロジェクトへの大きな原動力になります。また、自分の個性として、家具やマテリアルの素材感を取り入れた空間づくりが得意で、それを活かせる瞬間もやりがいのひとつです。空間を通して人の暮らしや時間に彩りを加えられることが、この仕事ならではの魅力だと感じています。

※記事内容は、2025年9月取材時点のものです。