職業人図鑑_自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙分野_電車運転士

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自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙分野の
職業

電車運転士

東急電鉄株式会社 運輸部
溝の口乗務区 運転士

亀井かめい美那斗みなとさん

Profile

入社年
2018年

出身
東京都

学生時代専攻していた学部学科
エアライン・語学・ツーリズム・鉄道分野 鉄道交通科

Q.仕事内容を教えてください。

安全を最優先に。
日々多くのお客さまを目的地へ運ぶ

電車の運転業務を中心に、車庫からの入出庫作業や機器点検、お客さまへのご案内などを担当しています。最近はコンピュータによる高精度な運転制御を行っている電車も増えていますが、私の担当路線では手動運転を行っており、自分でハンドルを操作して電車を動かしています。朝のラッシュ時には約1,400名ものお客さまが乗車され、日中は沿線に病院が多い関係で、通院されるお客さまが多いですね。運転時には、何をおいても「安全」を最重要の責務と考え、お客さまに快適な移動空間を提供できるよう、強い使命感を持って運転しています。

Voice!

voice

鉄道業界には、専門用語や独特の呼び方がたくさんあります。例えば「親父さん」。これは駅長や区長のことを指す呼び名で、親しみを込めて使われているんです!

Note1

安全と乗り心地を守るため、慎重にブレーキ操作

晴天時と比較して、雨や雪の日はブレーキの効き方が大きく変わります。ブレーキをかける際は、基本的に電気式の「回生ブレーキ」で減速させるのですが、効きが悪い場合「空気ブレーキ」へ切り替わります。そのときにタイムラグが生じるため、普段より手前からブレーキをかけるなど、より慎重な操作が求められます。電車の速度を正確に感じ取り、天候を考慮して停止位置まで微調整しながら、日々ハンドルを握っています。

Note2

事故を防ぐための「確認」の徹底

安全な運行を支えるためには、確認業務も非常に重要です。一つは機器や設備の「点検」。運転交代時や終点に着いた際に、トラブル発生時に使用する無線機や発煙筒、各種スイッチ類などが正常に作動するかを確認します。もう一つは「点呼」です。出勤・退勤時だけでなく、「これから何時何分発の電車を担当します」という乗務点呼や、ホームへ向かう前の出場点呼など、1日に何度も行っています。確認漏れが列車の運行に影響し、お客さまにもご迷惑をおかけしてしまう可能性があるので、一つひとつの確認を疎かにせず、安全を守るための基本として徹底しています。

Q.1日のスケジュールは?

宿泊勤務の1日!

1日の
\スタート!/

12:00

出社・乗務点呼

乗務開始の40分〜1時間前を目安に出社します。アルコールチェック、乗務員手帳の記入、点呼を行い、体調や連絡事項の確認をします。

13:00

午後の乗務開始

溝の口駅〜大井町駅間、大井町駅〜中央林間駅間などを2・3往復運転します。

15:30

休憩

40分〜1時間程度の休憩をします。食事をしたり、同僚と談笑したり、過ごし方はさまざまです。

16:30

乗務再開

同区間を2・3往復運転します。

19:00

休憩

再び40分〜1時間程度、休憩します。

20:00

夜の乗務

同区間を2・3往復運転します。

23:00

仮眠

個室のある宿泊地に到着後、翌朝の運転に備えて仮眠します。

 5:00

起床・入出庫作業・朝の乗務

起床後、車庫や留置してある車両の電源を入れて立ち上げ(入出庫作業)、同区間を1・2往復運転します。

 7:00

休憩

朝の休憩をとります。

 8:00

朝ラッシュ時の乗務

通勤・通学ラッシュの時間帯に、同区間を1・2往復運転します。

10:00

乗務終了・退社

監督者に本日の乗務終了を報告し、次回の勤務を確認して退社します。

Q.お仕事に必要なスキルは?

失敗を引きずらず、
気持ちを切り替える力

この仕事に必要なのは、物事を前向きに捉え、ミスをしても必要以上に引きずらず、気持ちを切り替えてやり遂げる力です。例えば運転中に停止位置が前後したとしても、誰かと交代することはできません。もちろん反省は必要ですが、お客さまへの影響を最小限にするためには気持ちを切り替え、速やかに停止位置を修正することが大切です。また、運転士になる前には駅係員としての業務を経験するのですが、初めてお会いするお客さまにも、状況に応じて分かりやすくご案内するコミュニケーション力も欠かせません。

Q.お仕事の魅力を教えてください。

自分の手で安全を届け、
次の世代へ夢のバトンを渡す

自分のハンドル操作で、毎日多くのお客さまを安全に目的地へお運びできることに、一番のやりがいを感じています。「何事もなく1日の運転を終えたかどうか」がこの仕事においてとても大事なんです。また、電車が好きな小さなお子さまが私に手を振ってくれる姿を見ると、幼い頃の自分を思い出します。「今度は自分が夢を与える順番が来たんだな」と感じ、その期待を裏切らないように運転しなければと身が引き締まる思いです。憧れだった職種に就き、子どもたちに夢のバトンを渡していけることは、私にとって大きな魅力です。

※記事内容は、2026年6月取材時点のものです。