職業人図鑑_美容・理容・メイクアップ分野_調香師(パフューマー)

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美容・理容・メイクアップ分野の職業

調香師(パフューマー)

Scentopia株式会社
代表取締役兼パフューマー

山根やまね大輝だいきさん

Profile

創業年
2019年

出身
千葉県

学生時代専攻していた学部学科
商学部 商学科

Q.仕事内容を教えてください。

自らの感性や経験を生かして
目に見えない香りをデザインする仕事

2019年にScentopia株式会社を設立し、代表取締役兼調香師として「リベルタパフューム」と「ヘレネス」を運営しています。中目黒にある「リベルタパフューム」の路面店「ラボパフューマリー」では、自ら店頭に立つこともあります。オーダーパフュームは、1時間ほどかけてカウンセリングを行い、ラボでその内容を元に世界に一つだけの香水を調香します。また、ブランドやホテルなどから香水やヘアケア商品、 香りを使った空間演出などのオーダーを受けることも多く、同時に複数の案件を並行して進めています。

Voice!

voice

私は独立系調香師のため大学時代は全く別のことを学んでいましたが、一般的に調香師は香料原料を理解して組み合わせるための化学知識が求められます。そのため化学や生物系、薬学系などの理系大学を卒業後、香料会社に入社してキャリアを積み調香師を目指すルートが多いです。世界的な香料メーカーで活躍する調香師の中には、大学院修了後にフランスの香水に関する専門学校に通い、学ぶ方もいます。

Note1

香りを実現させるために
国内各地を巡ることも多い

香りのレシピは、化学式レベルで組み立てていきます。何度も試作を重ねながら想像を膨らませ、お客様やクライアントが思い描くイメージを実現させるため、日々香りと向き合いながら仕事をしています。お茶の香りの香水を制作した際には、静岡や京都のお茶屋さんを巡り、100種類ほどのお茶を飲んだこともあります。また、花や果実が実る季節には農園や農家へ足を運び、原料の収穫や調達を自ら行うこともあります。

Note2

安全に香水を提供するには
日々のリサーチも欠かせない

調香師の仕事は、クリエイティブな仕事ばかりではありません。香水はお客様の肌に直接触れるものだからこそ、安心して使っていただくために、世界で定められた安全基準を守る必要があります。安全基準の改定があった場合には、その材料を使用している商品の販売を停止する判断をすることもあります。また、ラボで保管している香料の品質管理も大切な仕事の一つです。

Q.1日のスケジュールは?

香りと共に過ごす調香師の1日!

1日の
\スタート!/

  9:00

出社・試作の評価

始業前に試作中の香りを嗅いで評価します。朝の一番フレッシュな状態で香りを嗅ぎます。

  9:30

処方の検討

改善点を踏まえて処方を見直し、新たな試作品のレシピを作成します。その後、チームへ試作を依頼します。

11:30

昼食・休憩

早めにランチを食べに行くことが多いです。香りを嗅ぐことは意外にも体力を使うのでしっかりと食べます。

12:00

資料作成

クライアントへ提案する資料を作成します。香りだけでなく、ビジュアルでイメージを伝えることも大切です。

14:30

コーヒーブレイク

試作品を評価する前にコーヒーを飲み、嗅覚をリセットします。来店されたお客様やチームのメンバーにお茶を淹れることもあります。

15:00

試作の評価

依頼していたサンプルの評価を実施し、翌日までに作成する処方を検討します。

16:00

フリータイム

店頭でお客様の接客をしたり、ブランドのSNS運用案を考えたり、クライアントとミーティングを行ったりします。

17:30

帰宅

業務を終えて自宅に帰ります。

Q.お仕事に必要なスキルは?

芸術的な感性と同じくらい
地道な努力の積み重ねが大切

一般的に、一人前の調香師になるまでは10年ほどかかると言われています。最初は香料原料一つひとつの香りを記憶していくトレーニングから始まります。例えば、名前を伏せた香料を嗅いで種類を当てたり、できたばかりの香りと時間の経過によって変化した香りを嗅ぎ分ける訓練を繰り返します。最終的には、500種類以上の香料を覚えることも珍しくありません。華やかな仕事に思われがちですが、実際には地道な訓練と経験の積み重ねが欠かせない仕事です。また、グローバルな調香師を目指すなら、フランス語や英語も欠かせない力になります。

Q.お仕事の魅力を教えてください。

探していた香りに辿り着けたとき
調香師としてのやりがいを感じる

お客様から「レモンの香水が欲しい」と言われても、そのイメージは人によって異なります。「太陽をたっぷり浴びて完熟したレモン」なのか、それとも「まだ青さが残るレモンなのか」。対話を重ねながら、お客様自身も気づいていなかった香りのイメージを一緒に探していく時間が、この仕事の醍醐味です。お店には世界中から多くのお客様が足を運んでくれます。まだ知られていない美しい香りや忘れてしまっていた香りの記憶に辿り着けた瞬間は、調香師として大きな喜びを感じます。

※記事内容は、2026年6月取材時点のものです。