職業人図鑑_環境・自然・バイオ分野_気象予報士

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環境・自然・バイオ分野の職業

気象予報士

株式会社ウェザーマップ
専属気象予報士・防災士

舩橋 沙貴ふなはし さきさん

Profile

入社年
2023年

出身
北海道

学生時代専攻していた学部学科
理数教育専攻 物理学科

Q.仕事内容を教えてください。

気象データのコンテンツ制作やメディア出演などで視聴者に気象情報を提供

ウェザーマップでは、Yahoo!天気やTV局などを中心に気象情報を提供しています。私はおもにYouTubeライブ配信、予報動画の編集、放送原稿の作成、TVの気象コーナー制作サポートを行っており、2024年10月からは朝のニュース番組で気象キャスターとしてTV出演をしています。気象予報士として活動するうえで大切にしていることは、視聴者が知りたいことは何かを考えて情報発信すること。 視聴者の「なぜ?」「どうして?」「どうなるのだろう?」という気持ちに応えられるような構成を作るようにしています。視聴者が共感・納得ができるようなストーリー展開、言葉選び、表情など、試行錯誤しながら色々と工夫を重ねてお伝えしています。

Voice!

voice

画面越しではありますが「相手の立場に立って考える」のが、学校現場で生徒と接するときの心構えと共通している部分があるなと感じます。「もっと聞きたい」「この人の話は聞きたくなる」「きょうの予報を聞いてよかった」と思っていただけるような時間を目指しています!

Note1

気象情報の更新が
目まぐるしく行われます!

印象深い出来事といえば、TVの気象コーナーで、OA直前に新しい情報が発表(台風や線状降水帯が発生した時など)され、大急ぎで追加のフリップを作ってなんとか間に合ったことです。スタッフさんたちとのチームワークに達成感を感じました。とくに近年は、これまでにないような異常な暑さ、局地的な大雨が発生することが多く、急な変化にもついていかなければいけません。情報の取捨選択、臨機応変な対応、業務中は広い視野を持って頭をフル回転させて臨んでいます。走り回ることも多いので、TV出演時以外では普段からスニーカーを履くようにしています!

Note2

気象予報士試験に合格後は
天気の面白さを広めるべく転職を決意

気象学の勉強は予想していた何倍も難しく、幅広く、奥深いものでした。気象予報士試験を受けられる機会は年に2回あるのですが、教員在職1年目の冬から勉強を始め、4回目の受験でようやく合格することができました。今でも日々勉強していないと追いつけません(笑)。気象キャスターの道を目指すようになったのは、ある日、生徒たちが自分で天気図を見て「明日大雪で休校になるかも」と予測しているのを見たのがきっかけ。授業で教えた天気の知識が生徒の行動に繋がっていると感じる場面に出会ったことで、もっとたくさんの人に天気の面白さや仕組みを伝えたいという気持ちが芽生えました。多感な中学校生活の中で、日々さまざまなことに向き合って頑張って成長していく教え子の姿を見ていて、自分もチャレンジしよう! と決断する勇気をもらったのも大きかったです。

Q.1日のスケジュールは?

気象キャスターとしての1日!

1日の
\スタート!/

2:00

気象解析・構成づくり・打ち合わせ・画面の作成

まずは気象解析。「これまで〜現在の状況」と「あす以降の天気」の流れを整理し、頭に入れます。その上で、「視聴者が興味があるのは何か?」「(大雨災害の可能性があるときなど)確実に伝えなければいけないポイントは何か?」を意識しながら、天気コーナーで話す内容を考えます。構成が決まったら、モニターに表示させる画面を考えます。見せるデータやレイアウトを決めて、画面を作成します。

4:00

メイク・着替え

余裕がある日は、晴れる日は明るい色の衣装で…など、工夫することもあります。メイクをしながら、「今日の話の中で、この部分はどんな表情やジェスチャーで伝えようかな」と、伝え方を頭の中でイメージしています。

5:00

天気の現況チェック・声出しなど

いまどこで雨が降っているのか? 警報や注意報は出ているか? 体感として暑いか寒いかなどの確認を行い、本番に向けて話す内容をまとめ練習をします。予報の更新に合わせて、OA内容を修正することもあります。また、しっかり声を出して、喉のウォーミングアップも行います。

6:55

本番

最終リハーサルをしたらいよいよ本番です! 2分間の天気予報に全エネルギーを集中して、お届けします。

8:00

OA終了後

その日の振り返りと反省、YouTubeアーカイブ配信の準備、天気の現況チェック、翌日の構想などを練ります。本日もお疲れ様でした!

Q.お仕事に必要なスキルは?

気象学が好きな気持ちと探究心、
視聴者の気持ちを汲み取れる力

日々学び続ける姿勢、気象学が好きで誰かのために何かをしたいという気持ち、相手の価値観でものごとを捉えられる目線などが、気象予報士として必要になってくると思います。観天望気(かんてんぼうき)*という言葉がありますが、データを用いて予報をするだけでなく、空の様子や身の回りの自然からも、天気を予想できるようになりたいと思っています(まだまだ勉強中です)。街中では今どんな服装の人が多いかや、この植物が咲き始めたなど、常日頃からアンテナを張ることで、季節や気候の変化をキャッチしながら過ごせるようになりました。あらゆる面から気象情報に触れ、親しむことで私自身ももっと天気を好きになりました。北海道出身のため、気温や雪に対する感覚が違っていて、そのあたりにギャップを感じることがありますが、画面越しの視聴者の表情を想像しながら、求められている情報をしっかり発信するように心がけています。

*自然現象や生物の行動などから天気を予想する伝承のこと。「夕焼けの翌日は晴れ」「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」などが有名。

Q.お仕事の魅力を教えてください。

たくさんある毎朝の選択で、
自分の天気の話が役に立つことが嬉しい

「何を着て行こう?」「傘はいるかな?」「髪型はどうしよう?」と、家から出発するまでにも決めることはたくさんあります。その選択をするひとつの指針に、自分の天気の話が役に立って、実際に雨を避けて帰れたり、お気に入りの服を汚さずに済んだり、雨でも崩れにくい髪型にできたり……そんなちょっとした幸せが日常に増えるお手伝いができるのが嬉しいなと思います。また、台風や大雨などの際は、気象情報が命を守ることにつながる場面が多々あります。「備えをしすぎて損することはない」と思っています。人命にも関わる仕事であるということを意識して、責任感を持って備えを呼びかけていますし、より多くの方にお届けしていきたいと思っています。

※記事内容は、2024年10月取材時点のものです。