職業人図鑑_マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画分野_装丁家(ブックデザイナー)

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マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画分野の職業

装丁家(ブックデザイナー)

株式会社ナルティス

緒方おがた 彩乃あやのさん

Profile

入社年
2025年

出身
佐賀県

学生時代専攻していた学部学科
文学部広報メディア学科

Q.仕事内容を教えてください。

一生ものの
漫画デザインを生み出す

紙や電子書籍問わず、漫画の表紙やタイトルロゴ、帯、漫画アプリに掲載されるバナーなど、作品の魅力を伝えるさまざまなデザインを担当しています。また、漫画雑誌の付録やイベントのグッズデザインを担当することもあり、ジャンルも幅広いです。中でもタイトルロゴは、作品の顔となり何年も使い続けることがあるため、特に重要な仕事です。まずは作品を読み込み世界観や登場人物の魅力を理解した上で、大まかなデザインの方向性を考えて、作家や編集者と打ち合わせをして要望を聞きます。その後、作品のイメージに合う書体を選んだり、文字を新たに書き起こしたりして、デザインを形にしていきます。要望を汲み取り、意見交換をしながら制作をするため、アイデアはもちろんコミュニケーション力も欠かせません。

Voice!

voice

打ち合わせが多い仕事なので、聞く力が大事です。作家や編集者の意向を汲んでデザインを進めるので、しっかりと話を聞いて自分の中で咀嚼して理解することが大切です。

Note1

作家、編集者の想いと読者の期待、どちらも大切にして作り上げる

学生時代から好きな作品のデザインに携わった時は、大きなプレッシャーがありました。長く愛されてきた作品だからこそ、多くのファンがいて、自分のデザインがたくさんの人の手元に届く責任の大きさを感じました。憧れの漫画家に自分がデザインしたものを見てもらうことに緊張感がありましたが、達成感や思い入れも大きかったです。作家・編集者の要望を聞くことも大事ですが、それと同時に実際に手に取る読者に喜んでいただけるかを考えることも大切です。そこから新しいアイデアが生まれてくることもあるので、意識している重要なポイントです。

Note2

日常の中から感性を磨き、デザインの引き出しを増やす

アイデアは日頃から蓄えておくように心がけています。街中の看板や商品のパッケージなど、日常に溢れるデザインや書体を観察することで、自分の制作に活かせるようにしています。もちろん、締切が重なるとアイデアが思うように思い浮かばないこともあります。そんなときは、何度も原稿を読み返したり、一度仕上げた案を白紙に戻して考え直したりしています。文字をシンプルに並べるだけでも、文字の間隔や大きさなど細部までこだわり抜くことで、読みやすさや作品の魅力を引き出すデザインを追求しています。

Q.1日のスケジュールは?

装丁家(ブックデザイナー)の1日!

1日の
\スタート!/

 11:00

出勤

1日のタスクやメールを確認します。

 11:15

作業開始

デザインの下準備をしたり、午後の打ち合わせに向けて必要な資料の準備を行います。

13:00

昼休憩

社員食堂で食べたり、外食したりする場合もあります。

14:00

打ち合わせ準備

原稿を読み返して作品の理解を深めたり、質問事項をリストアップしたりします。

15:00

打ち合わせ

作家や編集者とデザインの方向性について話し合います。要望を聞いた上で、相手が想定していなかったようなアイデアを提案することも意識しています。

16:00

デザイン作成

打ち合わせをもとに、デザインに取り掛かります。

20:00

退勤

翌日のタスクや制作物の締切を確認して退社。

Q.お仕事に必要なスキルは?

視野を広げ、
興味関心を強く持って日々学んでいく

仕事では、これまで読んだことのない漫画や、自分とは異なる世代に向けた漫画を担当することも少なくありません。以前、麻雀漫画のデザインを担当した際は、麻雀についての知識が全くなかったため、原稿を読み込み、自分でも調べながら制作を進めました。大切なのは、知識のないジャンルでも興味を持ち、作品の世界に入り込もうとする積極的な姿勢です。自分の得意・不得意を決めつけずに、一つひとつ向き合い挑戦することで経験が増え、自分の引き出しも増えていきます。その積み重ねが、デザイナーとしての成長に繋がると思います。

Q.お仕事の魅力を教えてください。

誰かの心に突き刺さるような
デザインを考え続ける

自分の名前がデザイナーとして本に載り、形として残り続けることです。デザインした本が書店に並び、誰かが実際に手に取り、家に持ち帰って本棚に並べる。いろいろな人の手に渡るものを作っていることに、大きなやりがいを感じます。漫画の表紙やタイトルロゴをデザインをする時は、事前に原稿を何度も繰り返し読み込みます。どんな作品なのか、どんな人に読まれるのかを考えてデザインしている時間は、胸が高まります。作家と編集者の意見も大事にしつつ、読者の気持ちになって考えることも、新しいアイデアを生み出すヒントになります。また、幅広いジャンルの書籍を担当できるため新しい作品や価値観に出会えるのも魅力です。少女漫画から青年漫画まで幅広く担当していて、これまで深く関わらなかったジャンルや知らなかったことに触れることができるので、デザイナーとしてだけでなく、一人の人間としても学びが多く、毎回新鮮な気持ちで仕事に向き合えています。

※記事内容は、2026年7月取材時点のものです。