職業人図鑑_動物・植物分野_飼育員(水族館)

進学の、その先へ。
なりたい「わたし」を一緒に見つける
進路情報ポータルサイト

動物・植物分野の職業

飼育員(水族館)

株式会社サンシャインエンタプライズ
アクアゲストコミュニケーション部所属
サンシャイン水族館 飼育スタッフ

三田 優治みた ゆうじさん

Profile

入社年
2020年

出身
神奈川県

大学時代専攻していた学部学科
生物資源科学部 海洋生物資源学科

Q.仕事内容を教えてください。

人前に立つことや生物搬入に関する調整も
飼育員のお仕事

お客様にアナウンスしながらのエサやり、ガイドツアー、トークイベント、ライブ動画収録、メディア対応など、人前に出る仕事も意外と多いです。人見知りで人前に出るのがあまり得意ではないので、最初は慣れるまで大変でした(笑)。当水族館は常に何かしらのイベントが催されており、そのような企画展の立案なども催事ごとに担当します。また、「大型生物の搬入」も重要な業務のひとつです。準備に長い期間を要し、生物の採集や輸送方法の検討から、搬入に関する手続き、搬入作業後の観察・ケアまで、すべて飼育員が行います。2年間マンボウの担当をしていた際は、今までやり取りのなかった漁師の方にマンボウの採集をさせていただけるよう現地に何度も出向いて交渉・調整を行いました。3日間泊りがけで漁に同行し、無事にマンボウを搬入できたことは、とても思い出深いです。

Voice!

voice

ときには飼育で使う長い網や、輸送するための担架などの用具の作製も行ったりします。生物のことをわかっている自分たちで作るほうが、用途にピッタリ合うものが作れ、コスト的にも抑えたりできるので、自作することが多いです。そのため、周りには工作好き&得意とする人が多く、この業界ならではの特徴かもしれません!

大型生物の搬入作業の流れ

1

生物の採集方法検討(採集・購入)

voice

2

輸送方法検討(自社の活魚車を使用、外注するかなど)

voice

3

搬入方法・ルートの検討

voice

4

決裁処理

voice

5

管理水槽確保・水槽設備調整

6

必要に応じて搬入用具の作製

voice

7

搬入作業

voice

8

搬入後の観察・ケア

Q.1日のスケジュールは?

一般的な飼育作業の日の1日!

1日の
\スタート!/

  9:00

始業、朝礼

大体8:30には出社。朝礼では生物に関する申し送りなどスタッフ間で情報を共有します。

  9:30

開館準備

夜間営業時の照明の影響で水槽に成長したコケがついていることがあるので清掃をしたり、水草を植えたりと、主に水槽のメンテナンスを行います。

10:00

午前給餌、潜水清掃

水槽に潜っての清掃作業は潜水士のライセンスが必要です。私も大学在学中に取得しました!

12:00

お昼休憩

私は近所のスーパーのお弁当をよく食べています。1日のランチは500円以内に収めることを目標にしています(笑)。

13:00

会議

展示の問題点や方針などを話し合い、企画提案などを行います。企画展の担当になると、半年ほど前から、飼育、館内運営、物販の部署との連携や調整で忙しくなります。

14:00

ろ過槽整備、午後給餌、見回り

見回りでは、貯蔵している海水やヒーターの使用履歴など、いろいろとチェックしています。

17:30

夕礼、終業

当番制で遅番者が閉館作業を行うため、私はこの時間にあがることが多いです。本日もお疲れ様でした!

Q.お仕事に必要なスキルは?

いい飼育員の条件は
他者の意見を尊重できること

当水族館では社員一人ひとりが自分のチームを持つ体制です。入社2年目にしてチームマネジメントを行うことになり大変さを感じました。自分より職歴の長いアルバイトスタッフに指示を出さなければならないこともあり、運営をしていくリーダーシップ力が求められることに驚きもありましたが、後輩指導や今後キャリアアップを目指す中で必ず必要になるので、とても良い経験になったと今では感じています。また、飼育員に向いている人は、他の人の意見を尊重できる人だと思います。飼育員は、それぞれが「この方法が一番生物をイキイキと飼育できる!」という経験値に基づくこだわりを持っています。しかし、生物についてはまだまだわからないことも多く、飼育方法も正解がひとつというわけではありません。こだわりを持ちながらも他の人の意見を尊重し、有意義な議論を交わしたうえで、より良い飼育環境を構築できることがとても大事だと感じます。

Q.お仕事の魅力を教えてください。

自分が携わる生物に興味を示し、
元気な様子を楽しんでくれるのがやりがい

自分たちの飼育している生物が元気に暮らしていて、それを見たお客様が楽しんでいる姿を見ることが、仕事での一番のやりがいになっています。私が仕事で重点をおいているのは、お客様と対話した際に「自分の言葉が伝わっているのかを見極める」ことです。私たち飼育員は、来館されたお客様に少しでも生物に興味を持ってもらいたいと願っています。そのためには、心を動かすような展示とわかりやすい解説が必要だと考えています。しかし、かみ砕いてわかりやすく解説するほど専門性を失い、面白さも欠けてしまいます。だからこそ、今自分が使っている言葉がお客様にちゃんと伝わっているのか、その反応を見て察知し、届ける情報を調整するように心がけています。

※記事内容は、2024年4月取材時点のものです。