【観光学部 観光ビジネス学科】
■課題解決に挑む学問
社会学・マスコミ・観光>>観光学
■該当するテーマ
豊かな暮らし
日常の一部としての観光
観光と聞いて、皆さんはどのようなことを思い浮かべるでしょうか?あるいは観光の仕事と聞いて、どんな仕事を思い浮かべるでしょうか?おそらく皆さんが頭でイメージしているものより観光は幅の広いものを含んでいます。観光業と言ったとき、その中には旅行業、交通産業、航空業、宿泊業、飲食業、土産品や名産品などの製造業、観光地のレジャー産業、施設の経営・運営、国際交流など関連する幅広い分野を含んでいるという特徴があります。なのでどこか遠くに飛行機で泊まりがけの旅行をするときだけでなく、週末に友達とちょっとご飯を食べに行ったりどこかに遊びに行くだけでも、私たちは観光業に触れています。つまり、観光は私たちの日常生活の一部なのです。こうした日常生活の観光という視点から社会の課題やその解決方法について学んだりすること、そしてもちろん観光業のさらなる振興について学んだりするのが、観光学部という場所です。
現場で学ぶ観光の知識
観光学部のキーワードに「フィールドワーク」というものがあります。フィールドワークとは、「教室ではなく、実際の観光の現場に出向いて行って学ぶ」ことを言います。例えば、入学直後に全員が参加する添乗演習という授業では、全員で観光現場での学習と実践を通して、ツアーコンダクター(添乗員)になることができる「旅程管理主任者」という資格の取得を目指します。また、航空演習という授業では、新千歳空港に出向き、実際にそこで働いている人たちによる講義を聞いたり、普段であれば入ることのできない場所を見学させてもらうことなどによって、リアルで実践的な知識の獲得を目指します。またフィールドワークはただ受け身で学ぶだけでなく、その現場の課題や改善点を見出す探究型の実践でもあります。こうしたフィールドワークを通して、観光の現場を知り、実践的なスキル、そして観光の考え方を身につけます。
地域企業と連携して新たなサービスの開発
観光は地域振興という点においても、日本各地を経済的・文化的に支えていく大切な産業です。コロナ禍には、近場を観光して地元産業を支える「マイクロツーリズム」という観光形態も登場しました。これまでに例えば、札幌国際大学がある清田区の「北海道コカ・コーラボトリング株式会社」と協力をし、地域活性化を目指して「モクテル」を開発しました。モクテルとはソフトドリンクだけをミックスして作るノンアルコールカクテルのことです。清田区の名所である白旗山をモチーフにした「白旗山の雪」というモクテルが、区内のイベントなどで販売されました。視野を北海道まで広げると、道東にある層雲峡の観光PR動画を、地元の会社「大雪山ツアーズ」と協力して作成することで、北海道観光の活性化を図るという取り組みもしてきました。このように清田、札幌、そして北海道という地元と協力することで、地域活性化と課題解決スキルの獲得を目指します。