関西エリアのゼミ・研究室検索結果
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経済学部経済学科 豊山研究室
全国には約1,300のシルバー人材センターがあります。 ハローワークでは「雇用契約による就労」を対象として求職者に仕事を紹介しますが、シルバー人材センターでは、ハローワークでは対象となりにくい「臨時・短期・軽易な仕事」を主な対象としています。また、継続的な仕事であっても、複数の会員でワークシェアリングすることで、より多くの高齢者に就業機会を与えることを目的としています。しかし、ある程度その存在は認識されているにも関わらず、高齢化が進む近年では、会員数の減少や、契約金額の停滞などの課題が生じています。 高年齢者雇用安定法の改正により、2021年4月から事業主に対して、従業員を70歳まで継続して雇用することが努力義務、として導入されたことも一因です。これまで定年退職後にシルバー人材センターに登録していた年齢層の人々が、継続して企業に残り働き続けることで、センターへの登録のタイミングがより高齢になるため、人材のさらなる高齢化が進んでいます。そのため、加齢による仕事への影響には個人差があるものの、一般的に仕事を発注する企業などは、センターに登録している高齢の会員を敬遠する傾向があります。
総合経営学部 辺見ゼミナール
人が「やる気」を持って仕事に取り組んでいることを「職務に動機づけられている」といいます。この「動機づけ」には「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類があります。外発的動機づけとは、外部からの刺激によってやる気を出すこと。例えば「賃金をもらえるから仕事をがんばろう」とか「単位をもらえるから勉強しよう」といった、外部から得られる報酬や評価を目標として行動することです。これに対して「内発的動機づけ」とは、仕事や勉強そのものに「やる気」を起こさせる動機づけがあるということ。「仕事が面白くて、充実感や達成感を得られるから一生懸命働く」、「成績や単位など関係なく、新しいことを知ることが楽しい」という状態を指します。 皆さんも、評価など見返りがなくても、仲間と部活をがんばったり、自分が好きなことに夢中になった経験があると思います。この状態を「内発的動機づけ」がなされている状態といいます。仕事や勉強は「外発的動機づけ」されているより、「内発的動機づけ」されているほうが、より高い成果をもたらすことがわかっています。
総合経営学部商学科 金度渕研究室
みなさんは普段、どんなお店で買い物をしていますか? また、普段の生活で使っている商品やサービスに不満はありませんか?金ゼミナールではそのような普段の生活に問題意識を持ちつつ、大きく2つの柱で構成されています。 1つは、教員がグローバル流通・マーケティングを専門にし、特にお店(小売業)の商品(PB商品)開発戦略の研究をしています。単に一般的なゼミ形式の授業だけでなく、学内の学園祭で実施される「模擬店」出店を通して、どのような商品開発を考え、地域の人々や大学に遊びに来る人たちへいかに販売していくのか、さらには各店舗に株式会社制度をインストールした会社を組織することで、実践的な会社運営を体験してもらいます。基礎的な学習はもちろんのこと、どんな商品をいくらでどのような方法で販売するのか、そして費用や利益、配当金などを各チームで真剣に考え、どのようにすれば赤字を出さずに会社を運営できるのかを実際に学ぶことができます。この出店は他学科のゼミと毎年競う形で進めてきました。事前準備、販売商品発表会、試作品づくり、株主総会など、実践的なゼミを目指しています。
久保山ゼミナール
いわゆる「体力テスト」によって評価される体力の水準が高ければ、優れた競技成績を収める可能性が高まります。例えば、最大酸素摂取量が多ければ多いほど全身持久力は高く、マラソンなどの持久的スポーツ種目には有利に働きます。筋力が優れている人は、瞬発系の種目で高成績が出やすくなります。しかし、個人の体力水準と競技成績が一致しないことがよくあります。「バスケットの神様」と呼ばれていたマイケル・ジョーダン氏は野球のメジャーリーグにも挑戦しましたが、思うような成績を残すことができませんでした。このことは、種目によって必要となる体力が異なることを示しています。短距離走の成績は、垂直跳びにより発揮されるパワーよりも大殿筋や大腿部の筋肉など股関節周りを中心とした筋群のパワーと密接に関係があります。サッカーの競技者であれば、全身持久力の高さよりも長時間にわたりダッシュを繰り返すことのできる能力の方が必要とされます。競技力の高いアスリートは、総合的に体力水準を高めるだけではなく、競技種目に必要な専門体力を同時に高めていく重要性を良く理解しています。久保山ゼミナールでは、アスリートの総合的な体力水準と専門体力を科学的に測定・評価し、競技種目に合った体づくりを支援をしています。
文学部 国文学科(新古今時代の和歌)
私のゼミでは3回生で「新古今和歌集」を読んでいます。新古今時代の和歌は、それまでに詠まれた有名な和歌や、『伊勢物語』、『源氏物語』を踏まえて和歌を詠む、いわゆる本歌取りという技法が完成した時代。本歌取りとは、パイ包みの料理のようなものです。適当にかじりついても味はわかりますが、適切な場所からナイフを入れた時、パイに包まれた中に意匠を凝らした料理があることがわかります。作者の意図を理解して言葉を分析することで、本当の意味を汲み取ることができます。複雑で難しいところもありますが、その分、作者がこめた意味を理解できた時、「なるほど!」という驚きと喜びがあります。
文学部 英文学科(イギリス文学・文化)
私のゼミでは、小説や詩、演劇作品といった文学を中心に、それらが映画化されたものや音楽なども対象にして、幅広くイギリス文学・文化を学びます。背景の歴史や社会との関連において、それぞれの対象作品をどのように解釈することができるのか、具体的な事例を交えながら一緒に考えていきます。例えば、女性の社会進出や人種差別などを扱った映画や小説、音楽などに触れて、関連資料を読んだあと、それらについて議論をしたり文章を書いたりします。こうしたことを通して、英語力だけでなく、感受性や想像力、美的感覚、他者に共感する能力、バランスの取れた批判的で創造的な思考力など、さまざまな力を養成し、自分の言葉で自分の意見を述べられることをめざします。
文学部 史学科(法から見た日本の中世社会)
3回生ゼミでは、前期は中世史料に慣れてもらうために、教科書を参照しながら戦国大名が出した法令の原文を読み、語句の意味を確認したり、逐語訳をしたりして、史料から歴史的情報を読み取る訓練を行います。あわせて、関連する史料や先行研究も調査してもらい、学問的な議論を行うための作法を学びます。後期には公家法・武家法・寺院法など多様な中世法の中から各自テーマを設定して、調査・考察を行い、その成果を発表してもらっています。歴史学を学ぶことを通して得られる思考法は、情報過多な現代においても必要な能力です。日々、流されてくる客観性を欠いたネットニュースや悪意のこもった情報、根拠のない噂・流言であたふたしないために役立つといえるでしょう。
発達教育学部 教育学科 教育学専攻(ダンス教育、体育科教育、身体論、女性の身体、キャリア形成)
ゼミ生のほとんどが小学校・幼稚園の教員をめざしており、ゼミでは体育の授業づくりや子どもたちの身体、 女性の身体、教員としてのキャリア形成などについて学ぶ機会を提供しています。 卒業論文は、 自分で問いを立てるところからはじめ、 研究方法を設定して答えを見つけていく貴重な学びの機会です。 ゼミ生それぞれが、 ずっと考えていられるくらい自分が興味をもてるテーマを選んで取り組んでいます。 小学校の体育の教材づくりや苦手な子どもへの対応、 ダンスやスポーツのこと、 女性の痩せ願望やダイエット、 女性の働き方など、テーマはさまざまです。 自分の卒業論文についてゼミで発表したり、 仲間と対話したりすることを通して、自身の考えも広がり、深まっていきます。
発達教育学部 児童学科(体育科教育学、子どもの運動遊び、幼児と健康)
子どもは幼児期のうちに、社会性や表現力、人間関係など、社会でよりよく生きるために必要な力の基礎を学びます。生活や遊びのあらゆる体験を通して学びを得て、人間的な成長をめざすのが幼児教育です。しかし近年は子どもたちの意欲関心の低下や、集中力・自制心の低下、運動能力の低下といった課題も指摘されています。運動あそび(体育)は、生涯にわたって運動(スポーツ)を楽しむための基礎的な体力や運動能力を発達させるだけでなく、友達との関わりを通して、コミュニケーション能力、やる気や集中力、社会性や認知能力などをはぐくむ機会となります。こうした運動あそび(体育)の意義や目的について学ぶことは、将来、教師となる学生の基礎にもなっていきます。 ゼミで大切にしていることは「子どものように楽しむ環境をつくり出すこと」。ただ「楽しむ」だけではなく、「子どものように」が大事だと考えています。運動に例えると、「初めてできた喜び」や「目を輝かせながら失敗を繰り返し、何度も挑戦(取り組む)する」などです。具体的には、「幼児期における運動能力や生活習慣との関連」、「幼児教育における教師行動やカリキュラムマネジメント」をキーワードに学生各自でテーマを決め、研究を進めていきます。斬新で興味深い意見交換が活発に行われ、授業時間を過ぎても研究室に残り、帰ることを促すまで夢中になり議論する様子は頼もしいばかり。ゼミ生には夢中になれる環境で、試行錯誤しながら学び続ける「ONE TEAM」であってほしいと思っています。
発達教育学部 心理学科(臨床心理学、認知行動療法)
精神的問題からの回復への支援法の一つに「認知行動療法」というものがあります。ものごとに対する捉え方や考え方である「認知」や、ふるまいや習慣といった「行動」に焦点を当てる支援法です。こころの健康に関する心理学的支援法はさまざまあり、学問上は臨床心理学の領域に属しています。私自身は認知行動療法を中心に、精神疾患に対するスティグマ(偏見)や援助要請(援助を求めること)に関する研究などにも携わっています。ゼミには臨床心理学に関心のある学生が集まっており、各自が研究テーマを定め、調査や実験を行って卒業論文にまとめます。その過程では、考える力や主体性はもちろん、助け合いの力も伸びていきます。 また、学生には、①客観的な視点で考えることができる力、②主体的に疑問や意見をもつこと、③その疑問や意見を適切に相手に伝える力、を身につけてほしいと思っています。実際に2年間のゼミを通して、各自のテーマ以外の研究や難しい内容の研究についても興味深く聞き、それについての意見も述べてくれるようになっていってきます。また、お互いにフィードバックしていく中で褒められることも多く、自信がついていく学生さんもいます。さまざまな意見や思いを言葉にすることが促進され、相手の良い部分を探して見習うなど、お互いが高め合うようなグループになっていると思います。
家政学部 食物栄養学科(微生物学、公衆栄養学)
私は指導者、研究者でもありますが、京女の食物学科(現 食物栄養学科)で学んだOGの一人でもあります。「微生物学」の授業を受けたことがきっかけで「目に見えないのに一生懸命生きている」微生物についてもっと知りたい、細菌について研究したいという興味・関心につき動かされて現在に至っています。これまで特に食中毒や感染症を起こす、ヒトに有害な細菌を中心に研究してきました。ゼミでは、食品や環境に分布している細菌の性質や微生物制御などの食品衛生学的な研究と、高校生を対象にした食事や生活習慣に関する調査研究を行っています。実験・実習の機会が多く、時には大変な思いをすることもあると思いますが、管理栄養士免許証を手にした時には大きな達成感が得られるでしょう。
家政学部 生活造形学科(アパレル人間工学、被服体型学、被服構成学)
ゼミでは、アパレル(衣服) や繊維製品の設計に関する課題を取り扱います。 設計の基礎として、①人体の形態(骨格・筋・脂肪)と動作を理解し、 ②その測定方法や③人体の寸法や3Dデータの分析・統計処理、④衣服や製品設計技術などについて学びます。それらを基にして、ゼミ生の興味に合わせて研究テーマを設定し、データや情報の収集から分析し、わかりやすく説明できるスキルを学びます。テーマは、企業の委託を受けて既製服では合わないスポーツ選手の体型を3D計測して、体に適合した型紙を作ったり、バレエダンサーの踊りにくさを改善した衣裳を制作したり、障がい者のための服を設計したりと、ゼミが保有する充実した研究設備・機器とその解析技術を活用して、研究をしています。
現代社会学部 現代社会学科(企業を財務諸表から分析)
私のゼミでは「企業はどれくらい儲かっているのか?」「どれくらいの財産を保有しているのか?」など、さまざまな会計数値から企業を分析しています。財務諸表(決算書)の賃貸対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書だけではなく、新聞やビジネス雑誌の記事などと関連づけ、企業の経営戦略についても研究。3回生には他大学と合同でゼミの発表会を実施し、分析結果の発表をグループで行います。グループディスカッションやプレゼンテーションを行うことで理解を深め、他社の意見を取り入れながらまとめていくの能力を養っていきます。企業の財務諸表を読み解くスキルは、就職活動はもちろんのこと、社会に出てからもさまざまな面で役立つことでしょう。
法学部 法学科(ジェンダーと法、法社会学)
ゼミには、労働、人権、家族、子どもの人権などに関わるジェンダー問題と、司法制度に関心の高い学生が多く所属しています。ジェンダー法は法学の中でも応用分野であり、研究は難しいのですが、それだけやりがいもあり、実力を身につけることができると言えるでしょう。実力とは、問題意識をもって社会を観察し、そこに法的ルールと社会のルールとがどのように影響し合っているのかを分析し、問題の所在を突き止め、解決を考える力のこと。考える過程でインプットする力はもちろん、ゼミの授業時間内でお互いに質問し合ったり助言し合ったり議論をすることで思考を深め、表現力やアウトプットする力も修得していくことになります。
スポーツ政策・文化コース 石井智研究室
スポーツによるビジネスを考える場合、社会からの強いニーズに応答可能なコンテンツを創造し、販売していくことが成功につながります。そう考えると、少子高齢化や人口減少という社会課題は「社会からの強いニーズ」を表していると言え、これを解決するコンテンツやスキームを考えることが、ビジネスを成功に導くとともに、スポーツの普遍的な価値をも向上させるエンジンとなります。 そこで、本研究室では、少子高齢化や人口減少など課題の本質をつきとめ、それを解決できる商品やスキームを他のセクター(NPOや行政、私企業)との連携によって創造するなど、実現可能・持続可能な商品・ビジネスモデルや政策(行政が行う場合)を研究しています。
スポーツパフォーマンス分析コース 高橋佳三研究室
スポーツをしている人なら、誰もが「上手くなりたい」と考えていると思います。では、「うまい」とはなんでしょうか。スポーツバイオメカニクスでは、スポーツの動き・技術を、数学や物理学の力を借りて分析しようとする学問です。簡単に言えば、「うまい人の動きは、どうなっているか」を解き明かすのが目的の学問分野です。 一方、古武術とは、明治維新以前に行われていた武術の総称で、現代よりも身体を動かすことが当たり前の時代に行われていた武術です。このことから、効率のよい身体の動かし方のヒントがたくさん隠されています。私はこの武術の動きや感覚を学ぶことで、「うまい人は、どう動いているのか」を分析するための一助になるのではと考えています。 このように、スポーツを見るときにバイオメカニクスと古武術の二つの眼を持つことで、どうなっているか、どうしているかが分かるようになり、よりよく運動を理解して、より高いパフォーマンスを発揮することができるように、日々研究しています。
トレーニング科学コース 武田哲子研究室
「食べること」は人が生きていく中で欠かせないものです。私たちの身体は食べたものでできていて、どんな風に食べるかで、姿形だけでなく身体機能も変わってきます。また、運動することによっても身体やその機能は変わります。本研究室では、運動の効果を高めるための栄養摂取方法や、子どもの成長促進、加齢による身体機能低下の抑制などに効果的な食生活について研究しています。ゼミには自身が競技スポーツを行っているという学生も多く、自分自身の競技力向上につなげられるような研究課題を設定することもあります。実際にスポーツしているからこそ気づく、スポーツの現場での「なぜ?」を解決すべく活動しています。このような研究の成果は競技スポーツの場面だけでなく、日常生活においても活用でき、より健康な身体を獲得すること、それによる生活の質の向上に貢献できると考えています。
アスリートコーチングコース 豊田則成研究室
本研究室(通称・則ゼミ)では、スポーツとココロの関わりを追究します! スポーツ心理学をベースに、スポーツメンタルサポートについても詳しく学びます。豊田先生は、プロ野球やJリーグ(プロサッカー)、Bリーグ(プロバスケットボール)やVプレミアリーグ(プロバレーボール)、オリンピックアスリートなどのトップアスリートを対象としたフィールドへ出かけることも多く、そこでの取り組みをゼミ活動での学びに活かしています。 ゼミ活動では、主に質的研究法を駆使して、卒業研究にも取り組みます。様々な心理学的トピックを取り上げ、ゼミ生の研究に取り組むクオリティも高く、毎年、ゼミ生は高度な研究論文を執筆しています。このような取り組みは、卒業後の進路でも生かされていて、大学院進学、公立高校や中学校の教員、消防や警察、自衛隊、上場企業など、様々な場面で顕著な成功をおさめています。年に1回の則ゼミ卒論発表会では、卒業生と現役ゼミ生とが積極的な情報交換をしています。 ゼミでは、集団指導はもちろんのこと、個別指導も充実していて、その成果を充分発揮しています。活発な議論ができる雰囲気も出来上がっていて、かなり充実したゼミ活動となっています!
スポーツパフォーマンス分析コース 山田庸研究室
近年の情報化によって、スポーツの世界も大きく変化しています。たとえば、野球では映像内で観戦の際にデータやボールの軌跡をグラフなどで「見える化」することで視聴者がより深いところまでプレーを知ることができます.スポーツの深い部分をわかりやすく説明することは、スポーツをする・みる・ささえる際にとても有用なことです。 本研究室では、サッカーや野球、バスケットボールなどのスポーツを中心にスポーツのスキルやスタッツ(ゲームのデータ集計結果)などから有益な情報を見える化することを研究しています。例えば、サッカー日本代表やバルセロナなどが用いているパスをつなぐボールポゼッション戦術の内容を明らかにしてスキルの難易度を点数化したり、サッカーの守備戦術を選手の位置情報から数値化したりしています。また、本研究室の学生はドリブルやディフェンスなどのスポーツ選手としての自分のプレーを数値化して評価する研究を行い、研究活動をスポーツ実践に直接活用しています。 これからも、スポーツ選手の持つ「勘やコツ」のような意味深く分かりにくいものをデータというわかりやすい形にする研究を行っていきます。
アウトドアスポーツコース 林綾子研究室
野外活動/スポーツは、自己・他者・自然との関係向上が期待できるとして、教育現場や社員研修、チーム作り、環境学習に活用されてきましたが、近年では、日常的に自然環境を活用した活動を実践することが、心身の健康や望ましい社会関係の構築に役立つことが証明され、野外活動/スポーツへの期待が高まっています。また、2017年にスポーツ庁によって発信された「アウトドアスポーツ推進宣言」によると、アウトドアスポーツを推進することは、①人々に豊かな時間をもたらす、②地域社会を元気にする、③地域と世界がつながる、という観点で、スポーツの枠を超えて人々や社会を豊かにするものとして注目されています。 本研究室では、多様な自然環境を活用した野外スポーツ実践を国内外にて展開し、学生・関わる人々が共に学び、成長し、また地域貢献事業、実践的研究を通し、多様な対象者に安全で楽しく、学び多い野外スポーツ実践を提供し、人と自然の望ましい関係を築くことのできる人材の育成から、よりよい社会づくりに貢献することを目指しています。
スポーツ政策・文化コース 佐藤馨研究室
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。(略)女性っていうのは競争意識が強い。誰か一人が手を挙げて言われると、自分も言わないといけないと思うんでしょうね。それで、みんな発言される。」これは、先日、女性差別として大きく取り上げられた発言です。この発言、何が問題かというと、会議が長くなったり、競争意識が強いのは、本当に女性だけなのか、ということです。よく考えると、男性だけの会議でも長時間になるだろうし、競争意識で言えば、むしろ男性の方がそうした意識が高いのでは、と思います。つまり性別は関係ないのです。 ここで注意すべきは、女性に対する論拠のないイメージや印象、すなわちジェンダー(gender:社会的・文化的につくられた性差)観が、女性の活躍を阻んでいるということです。実は、このジェンダー問題、スポーツのあらゆる場面で女性の活躍の前に立ちはだかることが多く、さらにやっかいなのは、当事者の能力とは無関係に性別で判断されてしまう、ということです。本研究室では、そうしたスポーツのあらゆる場面に横たわるジェンダー問題を明らかにし、社会に発信していくことを目指しています。
松本ゼミ
これからの日本を創るのは若い起業家たち。情報を得る環境やクラウドファンディングなどの資金調達の方法が増えてきたことにより、若者の起業へのハードルが低くなってきました。このような時代背景を捉え、大きな夢をもって起業を目指す若い人たち。固定観念がなく柔軟な発想でビジネスを考えることが、社会にイノベーションをもたらします。 本学科の学生は全員が1年次に『カンパニープロジェクト』に参加します。大学祭に出店する模擬店を会社に見立てて運営するプロジェクトで、事業計画から代表取締役の選出、株主総会の開催まで本格的に稼働します。その具体的な経験により、実際に事業を計画し、振り返りを行うこと自体が、物事をビジネス視点で捉える基盤となっていきます。 現代ビジネス学科の学部長でありながら、ベンチャー企業や地域活性化を支援する会社の代表取締役である松本教授。 松本教授のもと、地域に根ざした学びの推進、「地域課題や社会問題に対してビジネス手法で解決する能力」を持った学生の社会への輩出を進めたいと考えています。
矢埜ゼミ
子どもたちや子どもを持つ親に、食に興味を持ったり、食の大切さに気づいてもらいたい。ボランティアは、学生にとっても自分たちが学んでいることの重要性、人々に幸せをもたらすことを実感する良い機会になっています。 私たちが行うボランティアは、地域の子どもたちの食事を救う「もぐもぐクラブ(子ども食堂)」。親の無関心や貧困、共働きなどの理由で子どもたちの食事が乱れているという相談から始まりました。『自分の食事は自分で考えて準備できる子どもたち』を育てたいという学生の意見から、子どもたちも参加でき、自宅でも作れるような調理を体験します。 また、幼稚園児と保護者を対象にした「親子クッキング」では、『食べ物の働きと子どもの1食あたりの食事量を知る』をテーマに、年に4回開催しています。家庭では危ないと感じる包丁使いも、学生のサポートで楽しく料理をする子どもたち。 これらの経験は、学生にとっても自分たちが学んだ知識の伝え方を考える機会となっています。ボランティアの経験は、『食の大切さを伝えたい』『健康をサポートして社会貢献したい』という考えを持つきっかけとなっているのだと思います。
朽木ゼミ
日本ではまだ聞き慣れない「健康経営」という言葉。今後の企業成長に重要なキーワードとなると考えられます。 健康経営とは、働く人が健康であれば企業の生産性が向上し成長、従業員の健康管理を経営の視点から戦略的に行うというものです。健康経営は、一般企業に限らず自治体や学校など、あらゆる組織で役立つと思われるので、履修後には「健康経営アドバイザー」の資格取得を勧めています。 わずかな時間でも身体を動かすことでポジティブな効果が得られ、仕事の効率や幸福感も向上。多くの企業で導入していただきたいし、学生にもおすすめです。 まだまだ発展途上中の健康経営ですが、理論と実践を学び、就職先の健康づくりリーダーとして、健康経営を引っ張っていってほしいと思います。専門的な力をつけることで、企業の健康経営のコンサルタントとしても活躍できることでしょう。 健康経営は企業イメージをアップし、優れた人材を得られるともいわれています。そのような企業は株価も上がり、新たなビジネスやサービスに発展する可能性もあります。これからの時代をつくる健康経営のリーダーを健康システム学科から輩出していきたいと思います。
白神ゼミ
10年近く臨床現場で看護師をして働いてきた白神教授。その経験を活かした、よりリアルな事例を基にした指導、演習や実習は学生たちの興味や関心度も高くなります。 看護師経験とともにリアルな指導を可能にしているのが、本学にあるメディカルシミュレーションユニットと呼ばれる最新鋭の医療機器とシミュレーター(疑似患者)を備えた施設です。 これは医療関係者の研修などにも利用されており、このレベルの設備を備えている大学は、全国でも数少ないといいます。この施設での演習は、肺の音や血圧などを自由に設定できる高機能シミュレーターを使いながら、患者さんの症状をアセスメント(情報収集・分析)する力を養います。また、学生の臨床判断能力を高める演習、さらにグループごとにほかの学生の判断や処置を観察してデブリーフィングルームでの振り返りや授業を行います。これにより、自分では気がつかなった点や新しい発見ができる機会を設け、個々の看護の幅を広げ、演習の学びを深めていくことができるのです。 また、知識や技術が高いだけでは看護師の仕事は務まりません。看護の現場では、患者さんやご家族、医療チームの他職種のスタッフなど、人との関りが重要です。学生それぞれの看護観をしっかりと養い、言葉遣いや看護の姿勢など、人間性を高める教育、『信頼される誠実な看護師』として臨床現場で活躍できる人材を育成しています。
小倉ゼミ
社会福祉士は、相手のことを本気で考えるからこそ、本気で心から「ありがとう」って言ってもらえるし、名前で呼んでもらえる。間違いなく、その人の人生に触れたという感触がある仕事ではないでしょうか。 本学は、社会福祉士資格取得に必要となる2倍の実習時間を確保しています。 1年次『ソーシャルワーク実習指導Ⅰ』…社会福祉士とソーシャルワーカーの役割、法的な位置づけ、実習における四者関係を「利用者理解」の観点から実習。 2年次『ソーシャルワーク実習Ⅱ』…福祉サービス利用者の実際の姿を知り、福祉を実践する機関・施設・従事者の実践活動の視点で「職種理解」を学びます。 3年次『ソーシャルワーク実習Ⅲ』…個別の相談援助に加えて、多機関の協働による包括的支援に必要な多職種連携、アウトリーチ、ネットワーキング、社会資源の活用・調整・開発などの具体的かつ実際的な理解、実践的な技術等を学びます。 4年次『社会福祉アドバンス実習』…ソーシャルワーク機能を発揮できる実践能力を高め、段階的な実習により地域共生社会の実現に向けた複合的・複雑化した課題に対応できる知識・技術・価値を身につけます。 さまざまな社会福祉を学び、学生たちは自分に何ができるのかを考え、学外で実践しています。例えば、看護学科と連携した「キャンパスカフェなごみ」、公民館とスクールソーシャルワーカーと連携した「子ども食堂」さらに加西市社会福祉連携協議会と行う「shikaris施設フィールドワーク」などがあります。 既存の形態にとらわれない活動を行い、広義に加えてフィールドワークできる環境が整っていることが社会福祉学科の強みとなっています。
松田ゼミ
一般的には、発達心理学として幼少期から老年期まで、生涯を通した人の変化や成長の過程を学ぶ「こどもの心理学」。教育学科では、幼少期に焦点を当てて、子どもがどのように成長していくかをより深く学んでいきます。 例えば、生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんから離れることもなかったのが、いつしかお母さんから離れて友だちとの関係を築いていきます。安全基地という観点から、小さいころにしっかり甘えさせたほうがよいといわれており、何か不安なことがあれば帰って来られるという場所。すなわち、お母さんという安全基地です。安全基地があるから、安心して子どもは離れていくことができるのです。逆に安心感がないと離れていくことができなくなります。このような母子関係の変化や子どもの成長過程を理解しておくことは、保育者として重要な知識となり、基礎となる科目です。 さまざまな事例についてディスカッションすると、学生たちの子ども観や育ってきた過程により異なる意見が飛び交います。この違った考え方に触れることが面白さのひとつであり、柔軟な視点を持つための学びにもなります。 心理学はさまざまな事例やデータに基づいて裏付けされた知識をもって、どのように対処するかを学ぶ、保育者にとって重要な学問ではないでしょうか。
石川ゼミ
ブライダルのプロ・石川夕起子教授が、これまで携わったウエディングの数は4,000組以上! 披露宴の司会やプランナーとして活躍してきました。また、業界大手のウエディング会社の店長として、店舗を何度もトップ表彰へ導いた実績をもちます。そんな石川教授のもと、現代ビジネス学科では、ブライダルの実践を通して「経営」と「人間力」について学び、「目的」と「意図」を意識した行動を身につけることを促します。これまでもキャンパス内での公募ウエディングや学科での学生プロデュースウエディングなどを実施。座学と現場との学びの往還により「しあわせをつくる喜び」や「喜びをつくる学び」を体感できる、座学だけでは得ることができない「SOTO-MANABI」プロジェクト型学習(PBL)を実施してきました。高いホスピタリティを身につけることで、将来どのような業界に進んでも通用できる人材の育成に挑んでいます。 プロジェクト型学習(PBL)として実施した『173(稲美)ウエディング』では、稲美町の広報誌やSNSで新郎新婦の公募を行いました。ウエディングが決まった新郎新婦は授業にも参加、学生たちがインタビューしたうえで、お二人にふさわしい演出を企画しました。学生たちが座学で学んだ知識を現場で積極的に活かし、新郎新婦はもちろん、ゲストからも「予想を超える本格的な結婚式だった」と大盛況。メディアにも取り上げられ、稲美町の認知度向上にも寄与することができました。 『173(稲美)ウエディング』の大成功により、ウエディングの地域活性化が評価され、近隣市町でも学生プロデュースのウエディングプロジェクト企画が進行中です。
宮﨑ゼミ
東京大学に在籍していた1990年代、一般には普及していなかったインターネットに触れ、研究費を稼ぐためにWebサイトを構築、インターネット教室、経営者への助言等の事業を行うようになり、その無限の可能性に魅せられた宮﨑教授。1995年の阪神淡路大震災で明石市の実家が被災したことを機に『1回しかない人生、自分がたりたいことをやろう!』と大学院を中退し、創業間もないYahoo! JAPANに入社。 今や当たり前のように使用するインターネット検索など、さまざまなサービスを立ち上げ、人力中心の登録型検索から最新技術を駆使したクロール型への転換、シリコンバレーのエンジニア・データサイエンティストと提携してのAI技術の導入などをサービス責任者として担ってきたことから、ついたあだ名は『Mr.検索』。まさに、検索サービスにおける国内の第一人者です。 また、神戸市がスタートアップ支援として導入したコーポレートフェローシップ制度(民間人材活用)のフェローとして、若手IT起業家人材育成を目的としたプログラムに参画。検索エンジン開発で得たシリコンバレーのネットワークを活かし、中学生から若手起業家まで将来を担う起業家の卵に対して、シリコンバレー現地で最先端の現場を体感させるプログラムを実施。ほかにも、Yahoo! JAPANのビッグデータを地方自治体の地域課題解決に活用するデータソリューション事業を通じて、富山県や青森県など多くの自治体とのプロジェクトに携わってきました。 いま社会では、DX(Digital Transformation)の重要性が叫ばれています。本学では、日本のデジタル業界を牽引してきたこれらの経験を活かし、データや技術を味方につけて課題解決を推進できる人材を育成していきます。
SOTO-MANABI
私の授業では、スマートフォンを高度に扱える学生の長所を活用し、スマートフォンは持っているが使いこなせていない高齢者に個別に教えるボランティア活動を行った。「加古川アプリ」と言う行政サービスのアプリの他に、スマートフォンで便利に使えるアプリのインストールや高齢者が仲間との連絡に使えるLineグループの構築、Instagram,Facebook,TwitterなどSNSのダウンロードなど個々の希望に沿ってアドバイスやサポートを行った。高齢者を含め市民のITリテラシーを向上させることが、スマートシティ推進につながると考えています。ゼミでは、「地域創生」を教えているが、特に社会問題をビジネスの手法で解決するコミュニティビジネスの有効性を教えている。なんでも公共セクターで税金を使って解決することには限界があるので、まずビジネスで考えられないかを考える。公務員志望であれ、民間企業志望であれ、社会に出た時に役に立つ思考回路になると考えています。