関東・甲信越エリアのゼミ・研究室検索結果
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中原ゼミ
私たちヒトは仲間とかかわりを持ち、助け合いながら生きています。群れ社会で生活する動物たちも仲間とかかわりを持っていますが、かかわり方はみな同じではありません。さまざまな動物の行動や心を比較し、共通点や相違点を知ることで、ヒトやヒト以外の動物の行動や心の進化の道筋が明らかになるかも知れません。本ゼミでは、イルカをはじめとした哺乳類やハトなどの鳥類を対象として、他者とのかかわり合いで発揮される知性について研究をしています。また、動物たちのコミュニケーションを研究することで、仲間どうしで何を伝えあっているのか明らかにしようとしています。動物たちの行動や心を研究することによって、ヒトの特徴を理解するとともに、一緒に生きる動物たちを理解して、よりよい関係を築くことを目指しています。
「ヘルス × 文化 × コミュニケーション」ゼミナール
本ゼミナールでは、「面倒くさい思考」を推奨します。それはゼミの研究対象が「コミュニケーション」であるためです。私たちはコミュニケーションをあまりにも当たり前に行っており、コミュニケーションの機微を理解するためには、「わざわざ」立ち止まって考えることが必要なのです。 本ゼミナールでの学びの焦点は主に3 つあります。第一に、「問題を発見する力」と「問題を解決する力」という汎用性の高い力の育成を図ります。とくに問いは答えの範囲を限定する力があるため、3年次に「問題発見力」、4年次に「問題解決力」に重点をおき指導を行います。第二に、コミュニケーション論の基礎概念を学び、それらを活用した研究の実践を通じて、コミュニケーションという事象そのものへの理解を深めていきます。このプロセスでは自らのコミュニケーションをデザインする諸活動にも従事することになります。第三に、わからないことを性急にわかろうとするのではなく、またわからないものとして拒絶するのでもなく、「わからなさ」に付き合う力(ネガティヴ・ケイパビリティ)の向上を目指します。SDGsをはじめとする現代の課題に向き合う際に不可欠な不安・不確実性に向き合う姿勢を身につけます。 本ゼミナールの具体的な活動例は以下の通りです。 (1)文献講読に基づく討論とアウトプット(専門知識のインプットとアイディアの発展力) (2)質的研究演習(データ収集・分析方法、研究倫理他) (3)学外イベントの企画と実施(コミュニケーション・デザイン力の向上) (4)卒業論文プロジェクト(問題発見力、プロジェクト・マネジメント力、データ収集・分析力、プレゼンテーション力の向上) 「丁寧に観察し、丁寧に考える」を積み重ね、互いに育て合うゼミナールを目指します。
趙 鉄軍ゼミ
本ゼミでは「低炭素・高収量・高品質農産物を目指すICT農業技術の開発」や「スマート農業の高度化と地域実装」を目指しています。局所加温技術の開発による温室制御の省エネルギー化、イメージング技術を用いて各々の植物体の生育状況を把握できる非破壊診断システムの開発、施設栽培における植物生育環境条件の最適化など幅広く学習や研究を行っています。
徳田ゼミ
本ゼミでは、生涯にわたる人間の成長や変化の可能性、またそれを支える環境や支援のあり方について学びます。また個別テーマの探求、ならびにゼミ生間の協同的な学びを通して、私たちがより良く生きるうえで心理学が果たすことのできる社会的役割や責務について考察。インタビュー法を中心に、心理学の研究方法の習得を通して、実証科学としての心理学研究のあり方についても学びます。 春学期は、ゼミ受講生の問題関心に寄り添いつつ、関連領域(発達心理学、ポジティヴ心理学、質的調査法)に関する文献を共同で講読。続く秋学期は、各自の学習度と進捗に応じて、個人テーマ研究についての概要報告を加えていきます。文献検索の仕方、論文や統計データの読み方、インタビュー法や質問紙法観察法を中心とした心理学研究法についても指導します。 学期末には、人生のモデルや憧れとする人を対象に、ライフストーリーインタビューを実施。期末レポートとして提出してもらいます。ゼミ活動においては、グループディスカッションなど協同で学習する機会を多く取り入れ、研究テーマに応じて関係機関との連携や見学も行っていきます。活発な議論を通して互いの考えを伝え合い、学び育ち合う関係をつくっていくことを目指しています。
環境教育研究室
本研究室には、家庭科教諭をめざす学生が多く、家庭科教育の内容と方法について研究しています。小・中・高の「家庭科」の中に「消費生活と環境」という領域があります。そこでは持続可能な生活をするために、資源やエネルギーの使い方や製品サービスの購入方法をどのように変化させればよいのかを学びます。 家庭科を学ぶ生徒が、国連SDGsとも関わらせながら、持続可能なライフスタイルについて主体的に考えられるように工夫した授業案を作成したりしています。 以下、卒業研究のタイトルの一部を紹介します。 ・LCAを踏まえた食育に関する研究 ・地元産農林水産物を積極的に使用している飲食店の「地産地消」に関する意識 ・家庭科における水を大切にするための授業計画 ・エコクッキングの認知度、意識、実行率と今後の課題―女子学生を対象とした調査を基に― ・家庭科におけるごみ問題の教育の検討―ごみ処理施設の調査を通して― ・広がりを見せるフードバンクの成果と課題―事例調査を基に― ・持続可能な社会における古民家再生の在り方 ・子ども食堂の可能性 ・生協におけるSDGsの取り組みとSDGs達成度への貢献可能性について ・CSR報告書からみえるSDGsに対する取り組みと今後の課題
食品栄養学研究室
食品のおいしさは様々な要因で決まっています。食品のおいしさを決める要因の中に「コク」がありますが、その定義は決まっておらず、曖昧に使われてきました。研究室では、「食品のコクは、味、香り、食感のすべての刺激によって生じる総合感覚であり、これらの多くの刺激により、3つの要素である複雑さ(深み)、広がり、持続性を感じる味わいである」と定義しています。 現在、それぞれの要素を、客観的な数値で表すために研究を進めています。コクのある食品には、カレー、シチュー、豚骨ラーメンなどがありますが、これらの味わいの複雑さ、広がり、持続性を数値で表すことができれば、AI(人工知能)での評価が可能となるので、これらの研究を通して、「コクの見える化」の実現を目指しています。また、食品のコクについて世界に発信し、「コクの国際化」も目指しています。
海洋無脊椎動物学研究室
地球上は無脊椎動物に満ちあふれています。普段見ている景色の中にも、名前の付いていない未記載種がひそんでいます。これら生物の名前が分からなければ、その先のどのような研究も成り立ちません。普通に知られている生物においても、まだまだ分からないことだらけで、新たな発見が沢山あります。 当研究室では、陸水から深海まで、研究対象とする生物がいるところにはどこでも行きます、地球すべてがフィールドです。あらゆる水圏に生息する無脊椎動物たちの分類、生活史、行動、生態などを飼育観察はもちろん、形態観察、遺伝子解析、環境DNA解析、生理学的手法など様々な手法を用いて明らかにしていきます。また、国内外の博物館に保管されている標本調査 や水族館との共同研究も行います。これらの研究を通して、無脊椎動物の生物学や海洋環境との関連を明らかにし、それらの多様性の解明や保全を目指します。 ・クラゲ類の分類と生活史 ・深海生物の保全や幼生分散 ・コケムシ類の分類と生活史 ・固着性動物の出現動態と摂餌生態
調理学研究室
独居世帯が増え、中食利用が多くなっています。特に1回の食事の形態になっているお弁当の需要は拡大しています。その一方で食生活が原因で生活習慣病患者も増大し歯止めが聞かない状況にあります。そこで、お弁当利用者への食育も兼ねた美味しくて健康的なお弁当を開発し、日常の購買行動先であるスーパーマーケットで販売することには大きな意味があると考え、イオングループと産学連携事業としてお弁当の商品開発を行っています。開発に必要な知識と技術の習得のために、スーパー・コンビニのお弁当や総菜をリサーチし、分析して、消費者のニーズがどこにあるのかを検討します。そこに栄養的な視点を入れていきます。「高齢者は便秘がちになるので食物繊維の多いお弁当にしよう」「野菜不足のサラリーマンに野菜を100gとってもらおう」などとアイディアを出して試作していきます。試作に当たっては高度な調理技術で美しく美味しく作れるよう、実技のトレーニングも行います。これからの総菜づくりにはAIが活躍する、とはいえ、対象者の属性に合わせた微妙なさじ加減を商品化するには、まだまだ人間が関与する必要があります。完成したお弁当の売り上げが良かったときの嬉しさはひとしお。お弁当の傷みを防ぐため塩分を下げるのに限界があることや、パッケージの制約上エネルギーが低くなるお弁当もあり、課題はまだまだたくさん。それを1つ1つ解決していくことで、栄養士としての総合力が上がります。