神奈川県のゼミ・研究室検索結果
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内山研究室
「そんなつもりじゃなかったのに……」————SNSで友人などとやりとりする際、自分が使った言葉によって思わぬトラブルを招いたことはありませんか。 言葉は、前後の文脈によって、ニュアンスや意味が異なります。まさに、「言葉は生き物」といえるでしょう。Aの文脈ではこの意味だけど、Bの文脈だとまた違った意味になる……。Web上の膨大なテキストデータを基に、言葉について統計的に解析していくことが、この研究の面白いところです。言葉について自分が考えている意味と社会一般的な意味の相違や共通点など研究を通じて言葉の奥深い世界が見えてきます。 本研究室では、SNS情報で人々の感情、動きを読み取り、Twitterからコロナ渦の感情・トピック分析、映画レビューの感情分析、映画の⼝コミやメディア露出が興⾏収⼊に与える影響について、⾳楽の韻律パターンの分類など多様な研究に学生が取り組んでいます。
鈴木研究室
研究者としての出発点は、学部4年の時に配属された研究室にあります。そこを起点に先生や先輩、同期生、後輩といった「人」そして「研究テーマ」、これらの“出会い”に恵まれたキャリアを歩んできました。 「AI」「推論」を専門とする研究者としてスタートを切ったのですが、当時AIが下火になった時期がありました。一方で盛んになってきたのが大量のデータから役立つ知識を発見する研究分野「データマイニング」でした。 データマイニングという研究テーマとの出会いも偶然でした。たまたま指導教員が長期の海外出張をされることになり、修士の学生の指導を依頼され、文書の自動分類の研究を始めました。これをきっかけに、後に英語・日本語・中国語の3カ国語の新聞記事を分類する方法をまとめた論文を2008年の国際学会(IEEE SMCia)で発表したところ、驚いたことに最優秀論文賞を受賞することができました。人との出会い、継続することの大切さを身に染みて感じた思い出です。
浅野研究室
大規模災害が発生すると、大勢の人々が避難行動をとります。各自治体にはハザードマップに基づいた避難所が設置されていますが、災害に強い街づくりを実現するためには、現実の災害発生時に数万人もの群衆がどのように行動するかを把握しておく必要があります。研究テーマである「マルチエージェント社会シミュレーション」とは、そのような災害発生時などの群衆の行動をシミュレーションするものです。 災害発生時の群衆避難シミュレーションでは、多くのパラメータを入力した上で、膨大な量のシナリオについて計算することになります。例えば津波の場合、地震の発生源や津波が発生する場所、速度、高さ、到達時間といった津波についての情報があります。群衆の動きは、エリアや環境によって変わります。東京23区内と湘南とでは、人口も街の構造も標高も違いますから、まずはその街とそこに暮らしている人の特徴を把握するのです。 そこまでが分かった上で初めて、避難所、道幅、子どもや高齢者などの数を考慮したシミュレーションへと進みます。津波が来たからといってみんなが一斉に避難するわけではないので、さらにいろいろなシナリオを想定。災害発生から何分後に避難指示を出して、その避難指示に対して何%の人が避難活動を開始するかなど、各方面からパラメータを入れていき、多種多様なシナリオに対してシミュレーションしていくのです。
井上研究室
大学でCGやゲーム制作について学ぶため、本学に入学、長澤可也先生の指導のもとで学んできました。 鎌倉市が永福寺を3DCGで復元したいという呼びかけに、当時、長澤研究室の大学院生だった私たちが手を挙げたのは2005年のこと。これが大きな始まりになったと思います。 永福寺は源頼朝が創建し、鎌倉幕府の権威の象徴ともいうべき大寺院でしたが、1405年に焼失しました。現在は国史跡「永福寺跡」として基壇のみが復元されており、在りし日の壮大な姿を見ることはできません。そうした歴史的に重要な建築物を復元する取り組みであるため、発掘調査報告や寺院建築の様式など、さまざまな資料から、どのような姿であったのか、可能な限り推定を行った上で3DCGに復元を行っています。 この制作方式では、文化財の3DCGは一度作れば終わりではありません。3DCG化することで姿形をイメージしやすくなるため、資料のみではわかりにくい、矛盾した部分なども発見されます。そうすると、せっかく制作した3DCGを作り直すこともあり、実際に永福寺は10年以上、何度もアップデートを重ねていて、NHKなどのテレビ番組でも使用されるほど、妥当性の高いものができました。
若田研究室
例えば絵画を鑑賞した時、「楽しい雰囲気」「暗くて心が沈む」「明るくて心が洗われる」といったように、人はさまざまな自身が抱いた感情や感想を、自分以外の他者に伝えるために、あるいは自分自身の思いを整理するために言葉で表現します。しかし、いくら言葉を尽くしても、鑑賞した人の感じた思いを他者に100%伝えることは困難です。言葉+αで表現を広げ、より多くの情報や思いを相手に伝えるにはどうしたらいいか。そこで私は一つのツールとして「色」に着目しました。人が心の中に抱く抽象的なことを、色を使っていかにアウトプットするかというのが研究テーマの中心です。
大野研究室
私が現在の研究に取り組んでいるのは、子どもの頃ロボットアニメに親しんだ影響が大きいと思います。大学では、かつて憧れていたロボット研究者になれるのかも、といった程度の比較的軽い気持ちでロボットを扱う研究室の門を叩いたのがはじまりです。研究室に入り、ともに学ぶ仲間たちから大いに刺激を受け、また恩師からの指導で作ったロボットが国際学会で評価をもらえたことで、大きな達成感を得ることができました。大学時代は、ロボット漬けともいえるほど研究に没頭する日々を過し、設計したロボットが自分の想像通り、さらには期待以上の動きをすると、まるで雷に打たれたような衝撃を感じたものです。
加藤研究室
私の研究の出発点は機械工学です。大学院では工作機械の研究に取り組んでいました。旋盤とかフライス盤と呼ばれる、金属を加工する機械のことですね。メーカー時代は工作機械を導入して、モノづくりを量産化する取り組みに従事していました。 工作機械について、大学院では開発する側、メーカー時代は使う側と両方の立場を経験して感じたのは、「機械の動きを計測・監視する“仕組み”が世の中には少ない」ということでした。工作機械に用いられる刃物を「切削工具」といいますが、それが壊れたり、刃の部分が欠けると製品の精度が落ち、不良品を出してしまいます。そうならないように人の目で監視したり、製品チェックをするのですが、効率的ではありません。そこで、どうにかして自動化する仕組みができないかと考えるようになりました。 ソフトウェアで機械を動かすことが好きだったこともあり、機械工学と電気・電子技術との融合分野へと研究が広がったのです。
森研究室
私の専門は「制御工学」です。モーターの動きをコントロールして、ロボットアームの動きを制御する研究に取り組んできました。装着することで、重い荷物を持ち上げることができるパワードスーツの開発にもつながる基礎研究です。具体的にいえば、ロボットアームやパワードスーツで重量物を動かすと、振動が生じます。振動が大きすぎると、重量物を落としたりするなど操作に支障をきたします。その振動をプログラミングによって打ち消すのが、課題でした。振動というのは過剰な信号ですから、それを抑制していきます。単に振動を抑えると動きが鈍くなるので、加速もさせるといったような絶妙な制御理論の構築に携わってきました。
堀川研究室
前職の電気メーカーでは、プロダクトやソフトウェアならびにシステムの操作方法や操作画面などを中心にデザインの実務を行ってきました。当時から考えてきたのは、「どういった価値をユーザーに提供するのが善いのか」ということです。今これから求められるのは「心を豊かにするデザイン」です。「モノ」が豊富な時代であって、心まで満たされなければ幸せとはいえません。最近「心身と社会的な健康」を意味する「Well-being(ウェルビーイング)」という言葉に注目が集まってきており、「心の豊かさ」がより重要になってきています。この「心の豊かさ」を実現するモノやサービスのデザインに取り組みます。
宮坂研究室
学部の専門教育では、化学製品をプラントで大量生産する技術を扱う「化学工学」について学び、卒業研究で選んだ研究室のテーマは人工透析でした。具体的には分離技術を用いて血液浄化を行うというものです。 この研究室を選んだのは、将来医療機器の開発を希望する親友の強い誘いに乗ったことがきっかけでした。学部4年では血糖値を測るセンサーを、大学院修士課程時代は透析液中の汚染物質をモニタリングするセンサーをつくるなど、何かの様子を観測(モニタリング)する研究を数多くこなしました。博士課程以降になって本格的に血液透析の研究を行った後、医学系の大学で研究職を務め基礎医学を一から修めました。 循環生理学という、身体における血液の流れについての研究する分野だったのですが、学生時代に培ったモニタリング技術を活用し、活性酸素センサーなどを実際に動物に応用する研究を行なっていました。
エネルギー素子工学研究室
現在、世界中で「持続可能社会の進展」が強力に推し進められています。そのため、エネルギーに関しても“持続可能”の観点が重要となってきており、再生可能エネルギーの利用の一つ「太陽光発電」には、非常に大きな期待を寄せられています。太陽光発電はすでに実社会に導入が進んでいるものの、現在では急激に導入が進んだことによる歪みが発生してきています。現代では多くの人々が“エネルギーは不自由なく利用できるもの”と考えています。そのため、太陽光発電が主力電源化してきたとき、太陽光発電の発電機能低下による発電量の変動は大きな社会的課題になり得るのです。 こういったリスクを回避するため、「発電機能が低下しない太陽電池」「発電機能をいち早く検知する診断技術」といった、太陽光発電の長期利用を可能にするための技術開発や基礎的研究はこれからさらに重要性を増していくでしょう。また、今後の太陽光発電は、メガソーラーのようなものだけでなく、建物の壁面など受光できるさまざまな場所への設置も検討されています。その際に生じる設置面積の制約や見た目の問題も解決できるような、より高効率な太陽光発電素子や意匠性の優れた太陽光発電素子の研究・開発は、これからの再生可能エネルギーの普及に欠かせない要素といえるのです。
大林真也研究室(社会現象の異分野融合研究)
ICTやIoTの発達によって、私たちの社会は劇的に変化しています。それによって新たな経済や文化が生まれる一方、炎上やサイバーカスケードという社会問題も生まれました。 このような新たな社会現象を解明し、より良い社会を構想するには、従来の社会学の理論や方法では不十分です。例えば、オンライン上に存在するデータを収集し分析するためのプログラミングやデータサイエンスの技術、個人の行動を理解するための心理学的知識、個人の相互行為から社会現象が創発するメカニズムを解明するための実験の活用などが必要になります。
エリックゼミ(地球規模の社会課題をベースにアーティスト思考で事業構想)
DXが本格化し、メタバース、NFT、AI、EVと次々と押し寄せる技術革新が世界をまったく違う形に変革しようとしています。今、求められるのは、過去に経験を体系化した確立された方法論ではなく、よりクリエイティブな発想です。 松永 エリック・匡史先生は、プロのアーティスト、そして経営コンサルタントとしてのキャリアを経て、2019年より青山学院大学の教授に就任。エリックゼミを開講しました。エリックゼミの真髄は、常識の壁を壊し、アート×ビジネス×テクノロジーをベースにした思考法で未来を創造することです。
杉田研究室
「しょうがい、特に知的しょうがいのある人たちに興味を持っています」と語る杉田先生。そのきっかけは、学生時代に出会ったダウン症の赤ちゃんやそのお母さんたちのほっこりとした温かさに人間としての魅力を感じたからだそうです。 しかし、しょうがいのある人は、社会からは“差別される対象”として捉えられがちです。中には、本人が望まないにも関わらず、施設での生活を余儀なくされている人たちもいます。ゼミでは、彼らが 地域(コミュニティ)で普通の暮らしをしていくには何が必要なのか、そもそも地域(コミュニティ)で普通の暮らしをしていくとはどのようなことなのか、自分たちの生活を振り返りつつ考えていきます。
感染制御学研究室
新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、以前にも増して感染症が身近な存在となりました。この感染症にはワクチン、抗ウイルス薬、消毒薬などが用いられますが、これらの管理には薬の専門家である薬剤師の存在は欠かせません。一方、新型コロナウイルス感染症の影で密かに世界的に流行している感染症をご存知でしょうか?それは、薬剤耐性菌による感染症です。感染症には抗菌薬を使用しますが、その抗菌薬が効かない病原体の増加が日本を含め世界的な問題となっています。私たちの研究室では、現在問題となっている肺炎、ワクチン、薬剤耐性菌などに関して、国や企業の研究者、病院の医療従事者と共に、問題の克服に取り組んでいます。
微生物・免疫学研究室
薬学部における微生物分野は、主に病原微生物を扱うことが多く、私たちもヒトに感染症をおこす微生物について研究しています。医療の発展した国では、病気になっても高度な医療を受けることができます。その反面、免疫力の低下した患者さんも増えており、日和見感染症が問題となります。日和見感染症とは、主に免疫力の低下した人に発症する感染症で、健康な人では問題とならない弱い病原体が起因菌となります。当研究室では、微生物の中でも、日和見感染をおこす病原真菌の解析をしています。健康な人の皮膚などからも分離される真菌がどのように感染症をおこすのか、その病原因子の探索を続けています。
平等に関する研究
大学院時代から、合衆国のAffirmative Action(AA)の正当性に関する判例と学説の理論を参照して、日本でアファーマティブ・アクションが如何なる理由から正当化されるのかを研究してきました。 この研究によって2010年9月に東北大学大学院法学研究科で博士号を取得し、2015年11月には単著(『Affirmative Action正当化の法理論-アメリカ合衆国の判例と学説の検討を中心に』(商事法務))を公刊しました。その後、この研究をさらに進展させ、2017年4月から2021年3月までに進めた研究を基に、2冊の単著(『アファーマティブ・アクションの正当化と批判の憲法理論』(尚学社, 2022年9月公刊予定);『アファーマティブ・アクション正当化の法理論の再構築』(尚学社, 2023年2月公刊予定))を公刊予定です。以上の単著3冊によって、アメリカ合衆国のAAの内容を明らかにしました。日本の学説は、マジョリティ(負担者)とマイノリティ(受益者)という枠組でAAを捉え、その理解を前提として構造的差別の是正策としてアファーマティブ・アクションの導入を提唱するための理論的基礎としてAAを参照しています。しかし、AAはマジョリティが社会的資源を維持するためにマイノリティに対してその獲得を高めることもあります。また、社会的資源の獲得(AAの対象者となること)を求めて、マイノリティ同士で争いが生じており、合衆国のAAの内実は平等の視点だけでは理解できません。多様なグループから構成される合衆国は分断の火種を抱えており、各グループに社会的資源を分配することで統合を促進する必要があり、AAはそのための道具(人種統合促進策)であることを明らかにしました。
竹村刑事法ゼミ
現代社会に見られる犯罪や事件とその対策について、法律学、心理学、経済学など多角的な視点から研究することで原因を解明し、総合的な対策を考える力を養います。犯罪・事件といったネガティブな現象の考察から、社会の問題が明らかになることがこの研究の醍醐味です。また、現場を見ることも重要視しており、網走刑務所、横浜刑務所、美祢社会復帰促進センター(PFI刑務所)、久里浜少年院、愛光学園(女子少年院)、沼田町就業支援センター(自立更生促進センター)などの関係施設を訪問することで、理論と実践が結びつく学習をしています。 授業では、発表者の問題提起から始まって活発な意見交換が行われ、また次の発表でその議論が活かされるようなスパイラル学習を実践しています。学生たちには、社会現象を批判的に分析することで本質を見抜き、根本にある問題を解決する力を身に付けてほしいと思います。
清水ゼミ
ヒトのカラダは外部からの様々なストレスや環境に対して調節機能が働き、恒常性を保とうと働きます。 清水ゼミでは、ヒトの生体機能について幅広い視点から研究します。自律神経機能測定では、交感神経と副交感神経の活動状態を、何らかの負荷をかける前後に測定し、値やグラフから検討します。酸化ストレス・抗酸化力の測定は、運動選手の大会や試合に向けた自己管理(コンディショニング)に有用であり、運動群と非運動群を比較したところ有用性が明らかとなりました。呼吸機能検査からは、運動誘発性喘息について調査・研究します。精神的疲労度とは何か、また嗅覚や味覚など感覚機能について学びます。体内の糖質、脂質を測定し、生活習慣病予防との関連を探ります。20歳以上の学生に対して、適正飲酒の啓発を目的としたアルコール体質検査の実施と結果の提供を行っています。市民マラソンランナー健康チェックボランティアにより、コミュニケーション力の向上を目指します。学生の卒業研究は、キーワードを提示し、それらを組み合わせて各自が計画した研究内容に沿って実施します。
柴山研究室
持続可能社会を実現するための取り組みが世界中で行われており、この社会の実現のためには再生可能なエネルギー源の開発が重要な取り組みになります。中でも太陽光発電は大きな期待を集めていますが、現在普及している太陽電池は曲がらない・重いといった問題があり、さらなる普及の妨げになっています。 研究室で取り組んでいるペロブスカイト太陽電池は、フレキシブル化ができ、軽く、半透明にもできるといったいままでの太陽電池にはない特徴があります。そのため、壁面や窓など今まで利用できなかった場所にも太陽電池を設置できるといったメリットがあります。
井口研究室
得手不得手がはっきり出てしまう実技教科の代表は、保健体育。体育実技の基となるスポーツの起源を調べてみると、「あそび」や「冒険」から誕生していることがわかります。日常の生活から離れ、あそびや冒険に没頭する。そこから生きがいや希望を見つけ、今日までのスポーツ文化を繫栄させてこれたのは、ただただ「楽しかった」から。この研究室では、小さな冒険やスポーツの魅力を生徒に伝え、生涯にわたって健康で充実した明るい人生を創造させることのできる指導者の育成を目的にしています。ゼミ生が初めに体験するのは、野外チャレンジ。田んぼでの泥んこあそびや沢登りチャレンジ。身体まるごとぶつかることで日常にない爽快感、達成感を体感できると思います。そこから中学・高等学校の体育授業を創造していきます。
宮津ゼミ
地域から積極的に学ぼうとするゼミです。地域貢献をしている個人、団体、会社に協力し、一緒に活動する過程で様々な学びをしています。
成田研究室
桐蔭横浜大学成田研究室は、社会に必要とされる「研究」を行うためのスキルの獲得、社会に必要とされる「人」になるための人間力の向上を目指しています。 医療現場やスポーツ現場の経験を活かした臨床研究を行っており、定量的に物事を捉え、科学的根拠に基づいた医療提供や選手のサポートを行えるように日々様々な研究に取り組んでいます。研究成果は学会や論文で発表を行い、世の中へ情報発信をしています。 学部生と院生が協力して研究を行っているのも研究室の特徴の一つであり、院生には社会人の学生も多く在籍しています。また、国内・海外の研究機関や、企業、病院、介護施設といった学外との共同研究も活発に行っています。 成田研究室は、授業や部活動では経験のできない様々な経験を積むことができます。桐蔭横浜大学にご入学された際には成田研究室にぜひお越しください。お待ちしています。
溝上研究室
チームや選手個人の競技力を発揮・向上させるには、コーチング活動にスポーツパフォーマンス分析を有効活用することが重要だとされています。競技スポーツでは近年のテクノロジーの急速な発展も相まって、実際のパフォーマンスに関する情報を収集・分析し、効果的に伝達することの重要性が高まりを見せています。 そうした状況の中で本研究室は、ゲームパフォーマンス(試合)分析を中心に、選手またはコーチの思考やスポーツ現場の実態調査など、競技力向上に資する研究に取り組んでいます。特にゲームパフォーマンス分析では、本学の施設「TOIN Sports Analytics Lab」でナショナルチームやプロスポーツチームでも使用される分析ソフトウェア等を扱うことができるため、非常に充実した環境で実践的な活動を展開することができます。学生たちはゼミ活動をとおして情報のより効果的な扱い方を探究し、スポーツアナリストなどの専門的な職業に限らず、実社会で活かすことができる知識とスキルの習得を目指しています。
林田研究室
林田ゼミでは「より多くの子どもたちが運動あそびをできる機会を増やそう」と子どもの体力測定会や、オンデマンド・オンラインでの遠隔運動指導をしたり、幼稚園や小学校のアフタースクールで運動あそび指導を行なったりしています。 皆さんは体力に自信がありますか?活動的な生活を送るためには体力が必要ですが、体力は20歳頃をピークに低下します。そのため、子どものうちに体力を高めておくことが必要です。 中でも、10歳頃のゴールデンエイジの時期に運動を行うことは、子どもたちの将来のために重要です。しかしながら現在、日本の子どもたちの体力は低下し過去最低と言われています。さらには、横浜市の子どもの体力は全国平均よりも低いようです。このことから、地域の子どもたちの運動機会を確保し、運動習慣の確立に向けての取組みが必要です。 桐蔭横浜大学にはスポーツが得意な大学生がたくさんいます。このような大学生と地域の子どものスポーツの場を「うまく」つなげることが私たちのミッションと考えています。
並木研究室
現代教養学環では、将来の見通しが明確ではない学生たちが、4年間をかけて様々なことに挑戦をし「なりたい自分」を探していきます。将来の希望が見えてきたら、それに向かって何を学べばいいのかを考え、その道筋を作り、進む。並木ゼミはただ学ぶのではなく、大学を出たその先の将来を研究する場所です。 並木ゼミでは特にビジネスやマスコミ、映像、文化を領域として研究します。ビジネス系の出版社であるダイヤモンド社の出身の並木は、現在でもプロダクト評論(腕時計)の雑誌連載を担当しています。ビジネス界全般に向けた視点で学生を指導しますが、特に旅行・航空、映画・映像、出版、芸能・文化、日本語教育を得意としています。
海洋無脊椎動物学研究室
地球上は無脊椎動物に満ちあふれています。普段見ている景色の中にも、名前の付いていない未記載種がひそんでいます。これら生物の名前が分からなければ、その先のどのような研究も成り立ちません。普通に知られている生物においても、まだまだ分からないことだらけで、新たな発見が沢山あります。 当研究室では、陸水から深海まで、研究対象とする生物がいるところにはどこでも行きます、地球すべてがフィールドです。あらゆる水圏に生息する無脊椎動物たちの分類、生活史、行動、生態などを飼育観察はもちろん、形態観察、遺伝子解析、環境DNA解析、生理学的手法など様々な手法を用いて明らかにしていきます。また、国内外の博物館に保管されている標本調査 や水族館との共同研究も行います。これらの研究を通して、無脊椎動物の生物学や海洋環境との関連を明らかにし、それらの多様性の解明や保全を目指します。 ・クラゲ類の分類と生活史 ・深海生物の保全や幼生分散 ・コケムシ類の分類と生活史 ・固着性動物の出現動態と摂餌生態
小動物外科学研究室
外科手術を成功に導くためには技術的な鍛錬はもちろんのこと、無菌手技や各臓器・全身に関わる生理学、病態に対する知識など総合的な臨床力が求められます。本研究室では獣医外科学を主軸としながら、動物病院で遭遇するさまざまな臨床例を内科・外科の垣根を超えた視点から診察することで、それぞれの疾患の特徴的な問題点を発見し、これを解決するための治療法やその病態について、各教員がそれぞれの専門分野で研究しています。
介在動物学研究室
イヌは最古の家畜で、3万年~5万年程度の間、ヒトと共に暮らしてきました。その過程において、イヌはヒトと類似した認知能力を獲得し、ヒトとスムーズな生活を営むことが可能となりました。また、イヌはヒトとのコミュニケーションにとどまらず、絆のような情緒的関係も結べるようになりました。このようなヒトとイヌの関係は、どのように成り立っているのでしょうか?私達の研究室では、ヒトとイヌの双方の、認知能力や身体生理反応または遺伝的変化を調べ、ヒトとイヌの共生の成り立ちを明らかにします。また、ヒトとヒトをつなぐ促進作用を持つイヌが、ヒト社会に介在することで地域のコミュニケーションを促進し、子どもから高齢者まで、住民が多様性の中で信頼と安心を感じながらウェルビーイング(心身と、社会的な健康を意味する概念)を高めることができる地域コミュニティの形成についての調査研究も実施しています。
生命・環境科学部 臨床検査技術学科 生理学研究室
臨床検査技師は、病院で行われている多くの検査を担当しています。臨床検査は大きく分別すると、血液検査や新型コロナウイルスのPCR検査のように患者さんから採取した成分を分析する「検体検査」と、心電図検査や超音波検査のように実際に患者さんに触れながら直接情報を得ることで病気を発見する「生理検査」があります。 麻布大学の生理学研究室には、大学病院に導入されている最新鋭の生理検査装置が揃っています。学生は、教員の指導を受け、まず心電図検査、超音波検査、脳波検査、筋電図検査及び呼吸機能検査など生理検査全般の検査手技を修得します。その後は、学生同士でお互いに検査を実施し練習することで技術を向上させていきます。最終的には、その技術をもとに、卒業研究として新しい検査手法や解析方法の開発をめざします。また、PCR法を用いて遺伝子を解析し、遺伝子多型(DNA配列の個体差)と心理検査結果との関連やアルコール依存症、カフェイン感受性との関連についても研究しています。