埼玉県のゼミ・研究室検索結果
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臨床栄養学研究室
年齢が若い時期にはあまり考えないことが多いと思いますが、誰しもが、病気にはなりたくない、いつまでも健康で元気でいたいと思っているのは間違いないでしょう。健康を支える重要な要素のひとつに「食事」があります。例えば、高血圧は減塩、糖尿病は甘いものを控える・・・食事のとり方が大切であり、良くも悪くも食事は私たちの健康に影響を与えます。 基礎となる栄養学において、摂取した栄養素の代謝について学び、さらに、病気を患っている人の病態、代謝とその食事療法を応用・実践する学問として、臨床栄養学があります。 ※「臨床」とはベッドサイドの意味で、医療の現場で患者さんに接し、診察や治療を行うことで、「代謝」とは食べたものを消化・吸収して活動に必要な物質やエネルギーを生み出すとともに、体内の活動で不要になった老廃物を外に排泄するまでのことです 健康な人の代謝から、病気の人の代謝、薬物の作用の違いまでを学び、臨床で適切な食事管理を行うことが求められます。
山田ゼミ(幼児教育学)
本ゼミでは、領域「表現」の造形や図画工作に関する研究を行っています。表現活動(描いたり作ったり)は子どもたちの「自分なりの表現」が大切です。テクニックではなく、自分が感じたままに表現できる保障するための環境や指導法について体験を通して学んでいます。「絵が苦手」というゼミ生もいます。「下手って具体的にどういうこと?」「なぜ嫌い?」という視点から表現について考えてみます。そして学生自身が表現を楽しみ、自分なりの表現とは何か?について考えます。他者に評価される「上手な表現」ではなく、自分のための表現を体験しながら掴むことができるはずです。学外学習では、子育て支援の場で造形ワークショップを行うなど、体験を通して学び研究を深める機会を設けて、遊びの理解、環境について学びを深めていきます。遊び、表現、鑑賞、アート、保育・教育のデザイン、玩具などをキーワードにゼミを進めていきます。
スポーツデータサイエンス研究室
研究室では、アスリートのパフォーマンス向上を科学的な方法で支援しています。プロ野球独立リーグチームの盗塁向上プロジェクトや、トップランナーへのトレーニング支援などを通じて、データを基にしたコーチングやトレーニングの手法を構築しています。データのリアルタイムフィードバックによる感覚の可視化や、選手の意思決定を改善するためのコミュニケーションの促進を行い、効果的なトレーニングプログラムを開発しています。また、データ分析を通じて選手とコーチの間の意思決定の質を高め、個別の新たな戦略を策定し、選手のパフォーマンスを最大化することを目指しています。
上原ゼミ(情報学フロンティア)
人が知覚する味・香り・食感と、料理の材料や調理工程との関係を特定することは、大豆ミートのように代替食品の開発が注目されるなかで、重要かつ多くの未解明な研究課題を含んでいます。こうした課題は、従来から調理科学などいくつかの研究分野において扱われ、数多くの研究成果が得られているものの、なお多くの研究課題が残されています。 近年では、料理レシピの共有サイトやグルメサイトなど料理に関連するビッグデータの入手が可能になったことから、データサイエンス的な方法を取り入れた新しい研究アプローチが注目されるようになりました。欧米では、このようなアプローチをcomputational gastronomy(計算調理学)と呼んでおり、データサイエンスと調理科学が融合した新しい研究分野として、それに特化した国際学会が設立するなど世界的な広がりを見せています。図は、レシピ共有サイトの大量のレシピデータから得られる食感の知覚表現と、調理科学研究で測定した硬さ・粘着性などの食感の物性との対応関係を統計的機械学習という手法で推定する研究で、2022年人工知能学会全国大会にて優秀賞(OS部門)を受賞しました。(https://www.ai-gakkai.or.jp/about/award/jsai_award-conf/ ) このように当研究室では、AI的な方法による新しい料理データサイエンス研究に取り組んでおります。
山田ゼミ(交通地理学)
受験生の皆さんにとって、「地理」には暗記科目イメージがあるかもしれませんが、本来の「地理学」は、地域の構成要素とそのつながり、「地域性」を考える学問です。地域には自然、歴史、文化・人の意識、政策・制度、産業、景観など、さまざまな構成要素があり、さらに他の地域の諸要素とのつながりもあります。それらが複雑に関係しあって「地域性」となります。地理学では地域を考える際の範囲(スケール)も、全世界を対象とするような巨視的(マクロ)視点から、集落や個人を対象とするような微視的(ミクロ)視点まで、適宜使い分けます。 その中でも交通地理学は、地域を構成する一要素として「交通」をとらえ、地域のその他の要素とのつながりを考えます。大きくは、地域から交通への作用、交通から地域への作用に分けた視点があり、近年では、地域における交通の実態を明らかにし、課題や解決方法を考えることが主流です。地域資源の発掘や地域活性化への活用、それを支える人材育成が求められる中で、地理学の役割は高まっていると感じていますが、交通地理学からも、地域からの視点を活かした公共交通活性化など、貢献できる課題は多いと考えています。
生物分析検査学研究室
健康状態を維持するために、私たちは絶えず栄養素を摂取しています。生体内では、摂取した栄養素を、消化・吸収・代謝することで、生体反応を恒常的に制御しています。このような生命活動のなかから、からだの異常をいち早く見つけ出すことが臨床検査の使命であり、予防医学に寄与すると考えます。なかでも生化学検査は、血液中の成分を分析することにより、多くの情報を得ることができます。しかし、採取した血液中であっても生体反応は成分に含まれる酵素などのはたらきにより代謝が繰り返すこともあります。本研究室では、こうした生体内の目的成分を正確に分析する研究をしています。血中グルコースは、糖尿病の指標として正確な分析が必要ですが、血液中では血球内の解糖系酵素などにより低下してしまいます。そこで解糖系酵素の反応を抑え、血糖の低下を最小限にとどめることを目指しています。
フードマーケティング研究室
食文化栄養学科では、栄養学や調理のみならず、食文化やデザイン、経営学やフードコーディネートまで学修します。研究室でのゼミでは、実在する企業のメニュー開発を学生自身が行ったり、自らカフェ営業をプランするなどを通じて、商品化までの一連の作業を経験します。さらに、企業や店舗の環境と制約を理解することを経て実際の仕事をイメージすることができるとともに、食ビジネスの技術と知識を身につけ、即戦力を目指した指導を行っています。 社会は常に変化しているので、外食などのあり方や人々の意識への洞察力を重視した、価値を高めるための技術と創意工夫が求められます。学問を社会での実践に変換できるチカラを高めることを目指して、実務家教員の経験と企業連携を活用した、独自のプログラムを採用しています。
環境教育研究室
本研究室には、家庭科教諭をめざす学生が多く、家庭科教育の内容と方法について研究しています。小・中・高の「家庭科」の中に「消費生活と環境」という領域があります。そこでは持続可能な生活をするために、資源やエネルギーの使い方や製品サービスの購入方法をどのように変化させればよいのかを学びます。 家庭科を学ぶ生徒が、国連SDGsとも関わらせながら、持続可能なライフスタイルについて主体的に考えられるように工夫した授業案を作成したりしています。 以下、卒業研究のタイトルの一部を紹介します。 ・LCAを踏まえた食育に関する研究 ・地元産農林水産物を積極的に使用している飲食店の「地産地消」に関する意識 ・家庭科における水を大切にするための授業計画 ・エコクッキングの認知度、意識、実行率と今後の課題―女子学生を対象とした調査を基に― ・家庭科におけるごみ問題の教育の検討―ごみ処理施設の調査を通して― ・広がりを見せるフードバンクの成果と課題―事例調査を基に― ・持続可能な社会における古民家再生の在り方 ・子ども食堂の可能性 ・生協におけるSDGsの取り組みとSDGs達成度への貢献可能性について ・CSR報告書からみえるSDGsに対する取り組みと今後の課題
食品栄養学研究室
食品のおいしさは様々な要因で決まっています。食品のおいしさを決める要因の中に「コク」がありますが、その定義は決まっておらず、曖昧に使われてきました。研究室では、「食品のコクは、味、香り、食感のすべての刺激によって生じる総合感覚であり、これらの多くの刺激により、3つの要素である複雑さ(深み)、広がり、持続性を感じる味わいである」と定義しています。 現在、それぞれの要素を、客観的な数値で表すために研究を進めています。コクのある食品には、カレー、シチュー、豚骨ラーメンなどがありますが、これらの味わいの複雑さ、広がり、持続性を数値で表すことができれば、AI(人工知能)での評価が可能となるので、これらの研究を通して、「コクの見える化」の実現を目指しています。また、食品のコクについて世界に発信し、「コクの国際化」も目指しています。
保健養護学研究室
肥満・痩身、生活習慣の乱れ、メンタルヘルス、アレルギー疾患の増加、性に関する問題など、子供たちのかかえる健康課題は多様化・複雑化しています。このように多岐にわたる健康課題の解決に向けて、養護教諭は専門性を発揮しつつ、中核的な役割を果たしながら学校保健活動を推進していきます。より専門性の高い養護教諭を育成するために、本研究室では以下のテーマに取り組んでいます。 ・養護教諭養成課程在学生を対象としたフィジカルアセスメントに関するweb配信教材の検討 ・性別違和を感じている子どもへの対応意欲に関わる教員の個人内要因に関する研究 ・感覚処理感受性の高い子供(HSC)に関する研究 ・1次トリアージ教育についての研究 など
実践養護学研究室
保健室には毎日様々な理由で子供たちが来室します。それらの来室記録は統一した様式はなく各学校が独自に作成しています。手書きのものも多く、養護教諭はそれらの記録を一人ひとりデータに打ち込んで来室者統計を算出しています。現在、学校保健情報のデータ化が求められています。そのような中、来室者がタブレット端末で入力しそれが即座にデータ化されれば、仕事の効率化が図られるばかりでなく、本アプリを使用した学校相互で来室状況を比較したり、年間を通じた実態を把握したり、個人カルテを作成できたるすると考えます。本アプリの仕様は、現職養護教諭への保健室来室時のアセスメント項目の実態調査及びインタビュー調査をふまえ作成しています。
栄養生理学研究室
高校、大学の部活動を中心に、選手個人個人の栄養状態の調査を行い、その状況に応じた栄養・食事指導を行います。いわゆる「スポーツ栄養」を経験値ではなく、科学的なアプローチによって行うことを目標としています。具体的には大学生男子陸上長距離選手、大学生・高校生ラグビー選手、高校野球選手などを対象に食事調査、各種身体計測などの栄養アセスメントを行い、その結果に基づいて栄養指導プランを立てて、実施していきます。調査は継続的に行い、その栄養指導プランを検証します。最終目的は選手のコンディショニングを良好にすることです。高校生を対象とする場合には、保護者との連携も重要となり、保護者会などを通して情報を共有、協力を依頼していきます。
薬学部薬学科 薬局管理学研究室
医療の世界も働き方改革により変化しつつあります。医師および看護師が医療をメインで支えてきましたが、今後は、医師や看護師以外の職種も前線で医療を担っていくことになります。薬剤師は病気を治療するうえで欠かせない「薬」を扱う職種ですから、患者さんにより身近な存在でなければなりません。当研究室では地域医療において薬剤師が患者さんを支えるにはどうすればよいかを研究しています。まだ薬剤師の在宅業務が一般的でなかった10年以上前から、教員が医師、看護師、介護支援専門員などと連携し患者宅におもむき在宅医療の一端を担ってきました。また、研究室の学生と一緒に患者宅を訪問し、問題の解決に向けてディスカッションをしてきました。私達の夢は、患者さんの苦痛、家族の苦悩をできるだけ取り除くことにより、患者さん、そしてそれを支える家族全てが「笑顔」で過ごせる在宅医療の実現です。この医療を実現するには患者さんに対する「思いやり」がかかせません。研究室の信念は、「良い教育をするには学生さんを好きになること」、「良い医療をするには患者さんを好きになること」です。
皮膚生理学研究室
皮膚は表層から、表皮、真皮、皮下組織からなっており、最表層の表皮では最下層で細胞が増殖し、順次表面に押し上げられ、角層となり、最終的に剥がれていきます。健康な皮膚にはこの表皮の増殖~剥離が正常であること、そして、表皮内の様々な代謝が正しく働くことが重要であり、我々の研究室では主にこの表皮の代謝に関して研究を進めています。多くの保湿系スキンケア剤に高分子ヒアルロン酸が配合されていますが、我々の研究室では皮膚に塗布した最小のヒアルロン酸(超低分子ヒアルロン酸)が一般的なヒアルロン酸より効果が高く、さらに様々な種類の影響を皮膚に与えていることを見出しており、新たなスキンケア素材としての検討を進めています。また、角層中に存在する脂質のセラミドは皮膚の潤いに重要で、現在多くの化粧品に配合されていますが、まだまだその調節メカニズム等、明らかになっていないことが多く、興味深い研究対象です。我々の研究室では角層中のセラミド量を高めるスキンケア素材の探索も行っております。 さらに、この様な表皮内の様々な代謝の解析に加え、より有効なスキンケア剤を産み出すべく、埼玉県内の企業と協働での研究も進めています。
病態解析学研究室
医療栄養学科では、からだと病気の仕組みを理解した食事療法や栄養療法、おいしい食事の調理や食品の開発・研究など食品の機能性、そして医薬品について詳しく学び、医療に限らず幅広いライフステージに対応することができる管理栄養士を目指すことができます。 近年、管理栄養士によるスポーツ選手の栄養サポートが注目されています。スポーツ選手の栄養サポートにかかわる管理栄養士には、食事状況を把握する能力、身体計測・血液検査・生理学的検査の結果を読み取る能力に加え、選手個々に合わせた栄養管理、栄養指導の実践力や選手が気兼ねなく話せる環境・関係を築く能力が求められます。とりわけトップアスリートでは、教科書通りでは不十分なこともあり、より対象選手に合わせたパーソナルな栄養マネジメントを実践するための研究が必要です。 そこで、病態解析学研究室では、スポーツ栄養学・スポーツ医科学の観点から「高強度運動によって消化管に生じる病態のメカニズムの解明を目指す基礎研究」と「競技パフォーマンスの向上を目指すスポーツ選手に対する栄養サポート」の二刀流で取り組んでいます。