北海道エリアのゼミ・研究室検索結果
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こども学科 菜原研究室
「教材」と聞くと、皆さんはどのようなイメージが浮かびますか?「絵本」「紙芝居」「おもちゃ」「道具」等、様々なものを想像するのではないでしょうか。実は今あげたものは実際に「形」としてとらえることができるものです。保育・教育における「教材」とは、必ずしも形あるものとは限りません。時には保育者・教育者の「声」や「身振り手振り」が「教材」そのものになることもあるのです。本研究は子どもたちの豊かな成長に関わる「教材」について幅広く学び、「実践」を通して「保育者」「教育者」としての力を向上させることを目的としています。さらには、就職した際に、保育や教育現場で信頼され、活躍できる人になることを目指しています。
こども学科 高橋研究室
国語を中心に、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の養成に関する研究をおこなっています。子どもの教育に携わる職は一定の資質・能力が求められる専門職であり、単に知識や経験の積み重ねだけでは身に付けることのできない力が必要になります。そこで、自ら考え行動できる保育者・教員養成教育の在り方について研究し、その成果を実践に活かすよう努めています。 保育者や教員には、自ら学んできたことを目の前の子どもの状況を理解することに役立て、より適切な支援、指導ができるようになることが期待されます。必要になるのは、関わり方や教え方の「正解」ではなく、一人一人に合った適切な支援や指導を自ら選択して、実践する力です。短期大学部の授業では、高校時代までに学んできた様々な知識や経験を結び付けながら、専門職として必要な学びをおこなうようにしています。将来に向けて、高校での学びもぜひ大切にして下さい。
こども学科 清水研究室
教育の改革が進められる中、ここでは主に幼児教育施設(幼稚園・保育所・認定こども園)にておこなわれている教育改革について検討しています。これまでに日本では、保育内容の充実や質の向上に向けた様々な施策がおこなわれてきました。そのひとつに、発達や学びの連続性を踏まえた保育や教育において、0歳から18歳までの育ちを見通すことが位置づけられてきました。具体的には、子どもが生活の中でおこなわれる遊びは後の小学校における学習の基盤となる事がより一層強調され、幼保小の連携・接続が強化されています。それは、決して小学校の学習を前倒しすることではありません。ここでの遊びは子どもが主体的に遊ぶことが前提となり、子ども自身が好奇心をもち身のまわりの環境に関わり、考えることや仲間との会話を通して遊びを深めていく事が重要であるということです。 そうした子どもの遊びや、遊びを通した育ちを理解し保障するために、保育士や幼稚園教諭の存在は重要な役割を担っています。毎日子どもと共に過ごしながら、子どもを理解し遊びや育ちの意味を紐解いていこうとする姿勢が、質の高い保育や教育の実現につながります。これらのことから、幼児教育施設における質の向上は、保育者における専門性の向上と切り離すことができないといっても良いでしょう。 こうした幼児教育施設における現在の保育・教育と保育者の専門性について研究を進め、日々の養成教育にも活かしています。皆さんが子どもの頃に楽しんだ遊びの記憶を思い出しながら、今の時代に求められる保育士・幼稚園教諭、小学校教諭を目指して、こども学科で一緒に学んでみませんか。
菊地研究室(社会科教育・環境教育・図書館情報学)
幼稚園・保育所・認定こども園では、散歩・外遊び(園外保育)、小学校では、街探検(生活科)、地域調査(社会科)といったように身近な地域を対象とした保育・学習活動を展開しております。本研究室では、幼児教育(領域環境)、生活科・社会科教育という視点から、どのように身近な地域資源を発掘(こども環境管理士関連)し、有効活用すべきか、授業開発(保育活動開発)を行い、検証を積み重ねています。また、これらの保育・学習活動をどのように接続強化すべきか、その系統化の確立も目指しています。さらに、身近な地域資源の活用前後において、どのような情報の提示、情報の収集等(認定絵本士・学校図書館司書教諭関連)をすることで興味関心を高められるか、考えていきます。皆さんも、本学に入学して、幼少保の免許資格の取得をめざしながら、身近な地域資源を発掘し、有効な教育(保育)活動を考えてみませんか。
こども学科 笠師研究室
■実は「わかってもらえる」と「わかる」ことは難しい? 誰かと話をしたり、相談事をしたとき、「そういうことを言ったんじゃないんだけどな」とか「あんまりわかってもらえなかった」と感じたことはありませんか?あるいは、反対に、相手のことをわかっているつもりだったのに、本当は全然わかっていなかったということや、自分の中で理解や共感が上手くできず、何か引っかかりのような気持ちが残るという経験をすることもあると思います。 ■人が人を「わかる」、「わかり合う」こととはどういうことか いったい、人が人を「わかる」、そして「わかり合う」とはどういうことなのでしょうか。どうやらここには、一方通行ではない、「お互いに共有された理解」というものが必要だといえそうです。では、それはどのようにして達成できるのでしょうか。どのようなやりとりを通して「わかり合う」ことができるのでしょうか。この答えを見出すキーワードとして、「対話」、「一緒にひとつのものを見ること(共視)」、「感情を活用すること」を用いてこれらの問いに答えることをめざしています。 ■授業の中で教えていること 子どもが思っていることを「わかってもらえた」と感じ、その思いを誰かと一緒に共有することができる経験は、「他者への信頼」と「自分への信頼」を形成する上で非常に重要なものです。またそれは、困っていても上手くSOSを出せない・相談できないために、悩みながら子どもを育てる保護者や家族にとっても同じです。 授業では、子ども、そして保護者や家族支援のためのコミュニケーション技術、地域や他の専門職との連携・協働について教えています。私自身はソーシャルワーク*1を専門とするため、「社会資源を活用し、人や地域をつなぎながら支援することのできる保育者・教育者」の養成・教育に力を入れています。 *1「ソーシャルワーク」とは、社会福祉士や精神保健福祉士などの社会福祉専門職による、人や組織、地域を対象にした相談援助のことをいいます。現在、保育ソーシャルワークやスクールソーシャルワークなど、保育や教育の分野でもソーシャルワーカーの支援が必要とされており、令和4年6月の改正児童福祉法において、「こども家庭ソーシャルワーカー認定資格」が創設され、主に児童や家庭への相談支援等によるソーシャルワークを行うことが期待されています。こども家庭ソーシャルワーカー認定資格を取得できる人は、社会福祉士や精神保健福祉士だけでなく、保育士(保育所等で主任保育士等として4年以上の相談援助実務経験が必要)等も対象としており、令和6年度から養成が始まっています。
こども学科 石澤研究室
こどもたちから「先生」と呼ばれる職業に就きませんか。教員免許の取得に必要な教職関係の講義を受け持っています。高度専門職として身に付ける知識や、ICT活用・模擬授業を通して実践的な指導法を学び、小学校2種免許や図書館司書教諭等の資格取得を目指しましょう。特に、児童理解を深める視点や情報収集について、事例研究を通して具体的に学ぶことを大切にしています。「先生」には、こどもを愛おしく思うこと、一人ひとりのこどもたちと誠実に向き合うこと、仲間と協動的な学びを積み上げていくこと、そして、学び続けること。これらは、どれ一つも欠かすことはできません。そんな資質を持っている方、一人ひとりの個性やよさが表出したり生かされたりする学校生活を構築し、寄り添い温かな支援と適切な指導を行う、「信頼される先生」になりませんか。40年近くの現場の経験をもとに、あなたの学びを支えます。
こども学科 角田研究室
皆さんは、保育について深く考えたことがあるでしょうか。「保育士になりたい」「幼稚園の先生になりたい」「こどもに関わる仕事をしたい」等、将来の夢を抱いている皆さんの“現在”から、保育者になった“未来”を想像してみてください。こども達と一緒に遊ぶ姿や、こども同士のケンカの仲裁をしている姿など、保育者になった“未来”に見える姿は様々かと思います。皆さんのように、保育施設で働いている保育者も様々な考え方や特技を持ち、保育を行なっています。こども学科では、保育の理論と実践を学び、こども理解を深めていきます。そして、皆さんが自身の長所を活かし、保育施設で輝ける保育者を養成しています。 また、こども学科では、保育士資格を含め多様な資格取得が1つの大きな目標です。しかし、保育士資格は取得をしたらゴールではありません。時代によって変化するこどもを捉え、最善の保育を実現し、「保育の質向上」を実現し続けられるよう、こども学科では保育者としての姿勢も学んでいきます。こども学科で同じ志をもつ仲間と出会い、共に学んでいきましょう。
音楽表現・音楽療育 伏見研究室
幼児期の教育は、幼児一人ひとりの特性や発達段階に応じた多様な体験を通して、幼児の主体的な活動を促し、幼児期にふさわしい生活が展開される必要があります。表現(音楽)に関する領域では、元気よく歌おうとして叫ぶような大きな声で歌ったり楽譜どおり正確に演奏したりすることではなく、音楽に親しみ、その楽しさを十分に味わうことから音・音楽の美しさや面白さを感じ取り、豊かな感性を育てることが重要です。音楽表現というと、音を出すことに意識が向けられがちですが、幼児の音楽活動は、聴く、動く、歌う、奏する、つくるなどが挙げられます。大学の講義や保育者への研修会では、音・音楽と身体の動きを融合したエミール・ジャック=ダルクローズの音楽教育法を中心に、体験を重視した内容にしています。伝統文化である「わらべうた」をはじめ、さまざまな音や音楽を使った遊びを体験しながら、音楽の魅力を感じ取ったり、「音楽を通して何を育てるのか」を考えたりすることを大切にしています。 ■地域との連携・実践 幼児や障がいのある子どもとの音楽活動をライフワークにしてきました。本学の学生も、幼稚園教育要領をはじめ、保育や音楽教育、療育に関する文献から学ぶとともに、実際に保育現場に赴いて保育者の指導を観察したり、体験学習を通して子ども理解を深めたりしています。より質の高い保育者養成を目指す具体的実践例として、江別市の大学連携学生地域活動支援事業に採択された「障がいのある子どもたちの音楽あそび」のほか、2024年度は、東本願寺札幌別院子ども会「北翔大学のおねえさんとあそぼう!」や大丸札幌店こどもワークショップフェスティバル「絵本や歌で遊ぼう」、愛敬園子育てサロンでの「わらべうた遊びとミニコンサート」などを企画・運営し、地域と連携を深めるとともに、ゼミ生の実践力を高めています。 ■保育者養成 担当科目である「保育内容(表現)」「保育内容(言葉)」「教育実習事前指導(幼・小)」などでは、演習や実技、グループワーク、プレゼンテーションによる実践的な授業を心がけています。学生の多くは、幼稚園教諭一種免許状や特別支援学校教諭一種免許状、保育士資格などの取得を目指し、幼稚園や特別支援学校での教育実習や、児童福祉施設での保育実習を控えています。子どもたちの前で話をしたり、絵本や紙芝居、パネルシアターやペープサートなどの児童文化財を用いて演じたり、保育環境を整えたりします。そのため、作成した教材を持参して、近隣の幼稚園・保育所・認定こども園などを訪問し、実践する機会をより多く得られるように配慮しています。授業やゼミナールで訪問する保育施設には卒業生が活躍していることも多く、それが学生の安心感や学習意欲を高めています。学生時代の見学や体験学習がきっかけとなり、ボランティアや保育補助のアルバイト、就職に繋がるケースも多く見られます。北海道幼児教育連絡協議会理事として、様々な情報を共有し教育実習や就職、研修などの課題解決に向けて協議したり、札幌市私立幼稚園連合会や北海道私立幼稚園協会とも連携することによって質の高い保育者の養成に努めています。
舞台芸術分野 村松研究室
舞台芸術分野の学⽣たちは、興味関⼼に基づいて「役者・声優」、「バックステージ」、「舞台⾐裳」、「動画・映画」の研究領域に分かれます。それぞれの研究領域には共通する⼟台があります。その⼟台とは、舞台芸術創造の過程が常に多くの⼈たちの関わりの中で行われるということです。別の言い方をすると、関わった人々が、常にコミュニケーションを⾏い常に協働しているのです。それが舞台芸術創造の土台であり特徴です。このことは、最新の舞台芸術創造であろうと伝統⽂化とも⾔える「芸能」の世界であろうと変わることはありません。 また、創造されたモノに関しても、表現する側と観る側がともに楽しみ互いに交感し合うことによって、⼀義的な価値・評価だけではなく、様々な価値・評価となり得るという特徴があります。そしてそのことが多くの⼈たちとの交流となっていくのです。このような特徴を有する舞台芸術創造が、⼈材育成、地域の活性化に役⽴たないわけがないと考え、またそれが少しでもより良い教育⽅法論となり「教育改⾰」に繋がっていくのでは・・・と信じて研究・実践を⾏っています。