東京工学院専門学校

Contents01
挑戦の舞台は世界!ビジネスイベントを日本へ誘致するプランを提案

挑戦の舞台は世界!ビジネスイベントを日本へ誘致するプランを提案 【コンサート・イベント科】

■課題解決に挑む学問
芸術・表現・音楽>>音楽
■該当するカテゴリー
官公庁・公社・団体

「出張」が地域経済を活性化させる!?

「出張」が地域経済を活性化させる!? 観光や旅行というと、プライベートで楽しむものというイメージがあるかもしれません。
しかし、仕事の場面においても、出張の際にはホテルや飛行機を利用し、業務後には近隣の観光スポットに足を伸ばすこともあるでしょう。
つまり、ビジネスで訪れる人を増やすことは、地域産業の活性化や街のにぎわい創出に大きな意味を持ちます。同様に、コンサート・スポーツ・展示会といった様なイベントも、それにともなう移動や宿泊を生み出すため、経済にもたらす効果は大きいです。
日本国内だけにとどまらず、世界各国は今、さまざまなビジネスイベントを誘致することで集客交流を狙い、地域や自国の経済を活性化させることに力を入れています。そのようなビジネスイベントは、企業などの会議(Meeting)、研修旅行(Incentive)、国際会議・学会(Convention)、展示会・イベント(Exhibition/Event)の頭文字をとり、総称「MICE」と呼ばれています。

現代の日本に着目。「推し活」を提案のカギに

現代の日本に着目。「推し活」を提案のカギに 2025年11月、「AFECA Asia Youth Challenge 2025」がインドネシアで開催されました。この大会は、アジアにおけるMI CEの振興などに取り組む団体AFECAが、アジア各地の若者から自国を舞台としたMICEのプランを募り、競い合うもの。ここに本校のコンサート・イベント科などエンタメ・クリエーター系学科に所属する学生チームが、日本から唯一参加しました※。学生たちは、現代の日本や世界から見る日本に着目。「推し活」「おもてなし」「もったいない精神」という3 つをポイントに据えました。プランの骨子は、大阪で日本の新しいカルチャー「推し活」に焦点を当てた体験型展示会を行う、東京で日本のエンタメを宣伝すると共に、業界の過剰消費に問題提起するイベントを開催する、大阪から東京への移動経路で、地方創生に焦点をあてたキャンペーンに参加できる、というもの。さらに東京のイベントで用いたイベント資材はエンターテインメントを学ぶ学校へ寄付して教材として再利用するといった、SDGsへの配慮も盛り込みました。
※PR TIMES :2025年12月8日発表プレスリリース記事より

イベントは多彩な分野に広がり、地域貢献もできる

イベントは多彩な分野に広がり、地域貢献もできる 大会では、学生たちが工夫を凝らしたポップなプレゼンテーションが高い評価を受けました。英語でプレゼンを行い、資料もすべて英語で作成したことは、学生たちにとって大きな自信につながりました。また、参加したアジア各国の若者と交流し、学びや将来に対する熱い思いに触れて刺激を得ることもできました。
コンサート・イベント科をはじめとしたエンターテインメント系の学科は、ライブなど音楽イベントへの興味をきっかけに入学する人が多いです。今回のチャレンジを通して多くの学生は、「自分たちの学びはビジネスイベントにもつながっている」という気づきを得ることができました。日本や地域をテーマにしたイベントを考えたことで、イベントという仕事を通して地元の盛り上げに貢献できることも学びました。
学生たちはすでに、「来年、自分がこの大会に参加するなら」という視点で日本と世界を見つめ始めています。

Contents02
「スペースポート」の街を持続的に活性化させる宇宙ビジネスにチャレンジ

「スペースポート」の街を持続的に活性化させる宇宙ビジネスにチャレンジ 【大学コースゼミ】

■課題解決に挑む学問
経済・経営・商学>>経営学
■該当するカテゴリー
官公庁・公社・団体

スペースポート(宇宙港)の開発で、地域活性化を目指す

スペースポート(宇宙港)の開発で、地域活性化を目指す 今、世界各国が宇宙への挑戦を活発化させています。惑星探査によって得られるデータや資源への期待などに加えて、宇宙旅行といった新しいビジネスの発展も予測されています。宇宙にまつわる産業の規模は、世界経済フォーラムの試算で2024年約90兆円のところ2035年には約270兆円にも拡大すると言われるほどです。
宇宙ビジネスの核になる存在の1つが、「スペースポート(宇宙港)」。新幹線が延伸されて新たな駅ができると多くの観光客が訪れ、ホテルやレストランがにぎわい、地域が活性化します。それと同じように、スペースポートを中心とした街「スペースポートシティ」にも、地域を活気づかせる存在になることが期待されています。
しかし現在のスペースポートシティには、「打ち上げのときしか人が集まらない」などの課題もあります。「持続可能なスペースポートシティをどう実現するか」というテーマに対し、本学大学コースゼミの学生が取り組むことになりました。

第一人者が講義を担当。フィールドワークはロケットの発射場

第一人者が講義を担当。フィールドワークはロケットの発射場 大学コースゼミに所属するのは、3・4年生の学生たち。2年間にわたって学んできた各自の専門分野と宇宙を掛け合わせて、新たなビジネスや街のあり方を提案すべく、チャレンジが始まりました。
最初に取り組んだのは、宇宙ビジネスへの理解です。日本での宇宙港開設を目指す一般社団法人スペースポートジャパン共同創業者・理事の青木英剛さんを講師に招き、「宇宙ビジネスとは何なのか?」「今、世界では何が行われていて、これから何を目指しているのか?」などを学びました。そのうえで、北海道・大樹町にある北海道スペースポートを訪問。ロケット発射の滑走路や、大樹町が進める「宇宙のまちづくり」に関する取り組みを見学しました。
これらの学びを受けて、「宇宙を感じられる教育施設」「広大な滑走路を会場にした食フェス」などのアイデアを出し、必要な経費や生まれる経済効果など、ビジネス視点も盛り込んだ提案を行いました。

ロケット開発だけでない宇宙ビジネス。文系も宇宙に挑戦できる!

ロケット開発だけでない宇宙ビジネス。文系も宇宙に挑戦できる! 宇宙ビジネスという言葉からは、ロケットの開発や資源の探索、データ活用など、理系分野というイメージが浮かびがちです。しかし新幹線の駅と同じように、スペースポートの誕生は飲食、観光、エンターテインメントなど、必ずしも理系分野ではない様々なビジネスを生み出すのです。学生たちは、日頃の学校での学びが宇宙ビジネスと結びついており、自身の専門性を活かすことができるという気づきを得ることができました。
宇宙ビジネスをテーマにした学修プログラムでの取り組みは、今後も継続します。
大樹町が街づくりの核に宇宙ビジネスを据えているように、福島県は復興のシンボルとして宇宙産業を推進しています。地域創生、コミュニティ、SDGsなど、宇宙には様々な角度からアプローチできます。プロジェクトを通して学生たちは、時代の少し先を見つめ、自身の専門性を活かす方法を考えるという貴重な体験を積むことができています。

Contents03
防災イベントに向けてVRコンテンツを開発。市民の意識向上に貢献

防災イベントに向けてVRコンテンツを開発。市民の意識向上に貢献 【情報システム科】

■課題解決に挑む学問
情報学・通信>>情報学
■該当するテーマ
健康・安全

モノや仕組みの備えに加え、心の備えが防災には不可欠

モノや仕組みの備えに加え、心の備えが防災には不可欠 本学では学科の枠を超えて学生がチームを結成し、各自の専門性を持ち寄りながら社会課題の解決に取り組む「TECHNOSゼミ」を行っています。2024年度のゼミでは、その年の元日に発生した能登半島地震をきっかけに、防災をテーマに設定。自治体や企業の取り組みを学んだうえで、誰もが楽しみながら防災に関する知識を得られるすごろくを開発しました。このプロジェクトに注目した小金井市と国分寺市から、「市民が防災への意識を高めるために協力してほしい」という依頼が寄せられました。自治体にとって、防災は重要なテーマです。被害が予測される場所や避難経路・避難場所を示したハザードマップの作成や備蓄品の準備など、様々な備えが行われています。しかし、それらも市民の意識がともなってこそ、力を発揮します。両市で毎年開催されている「防災フェスタ」に出展し、防災意識の向上に貢献することが、2025年度の合同ゼミのテーマになりました。

VR映像ならではの臨場感が理解や納得を促進

VR映像ならではの臨場感が理解や納得を促進 学生たちはまず、自治体の取り組みや課題について改めてヒアリングを実施。そこで得た情報を前年度に作成したすごろくに落とし込み、バージョンアップさせました。2025年度は新たな挑戦として、備蓄品の設置場所などを説明するVRコンテンツを作成することにしました。制作にあたっては、備蓄品が置かれた公園などを訪問し、360度カメラで撮影。説明文の作成やナレーションも学生が担当しました。編集作業などは、東京都の防災コンテンツを手がける会社と協働。プロの協力を得て、VRならではの臨場感あるコンテンツが完成しました。
防災フェスタ当日は、子どもからお年寄りまで、多くの人がVR映像を体験。日頃の見慣れた景色の中に防災情報が表示されるというVRの特徴を活かした説明に、驚きの声が上がりました。来場者アンケートでは、9割以上の人が「発見や気づきがあった」と回答。市からの期待にもしっかりと応えることができました。

仕事に不可欠な専門性や立場を超えた協同をリアルに体験

仕事に不可欠な専門性や立場を超えた協同をリアルに体験 2025年度は、市からの依頼を受けていたこともあり、いわば「仕事」としての取り組みでした。仕事には責任がともないます。このことは学生に自覚を促し、成長へつながりました。また、プレッシャーもあったからこそ、来場者からの声や市からの「良かった」という評価に対して、大きな達成感・満足感を得ることができました。
TECHNOSゼミは、様々な専門分野を持ち、考え方も異なることがあるメンバーが協力してプロジェクトに取り組みます。これは実際の仕事と同じであり、TECHNOSゼミの大きな魅力です。VRコンテンツ制作会社との協働も含め、在学中からリアルな仕事を体験できたことも、プロジェクトで得た大きな財産でした。
プロジェクトは現在も発展中です。避難場所への理解を深めてもらうための模型づくりや、新聞紙でスリッパを作るワークショップなど、防災意識のさらなる向上に向けた学生たちの挑戦が続いています。

Contents04
指導も運営も学生が担当。地域に開かれた「テクノスポーツクラブ」

指導も運営も学生が担当。地域に開かれた「テクノスポーツクラブ」 【スポーツビジネス科】

■課題解決に挑む学問
体育・健康・スポーツ>>スポーツ学
■該当するテーマ
共生

地域につながりを生み出すスポーツクラブ

地域につながりを生み出すスポーツクラブ 近年、地域社会における住民同士の「つながり」の大切さが再認識されています。
世代を超えて地域住民が交流することが、安心・安全な暮らしや、地域の文化を受け継ぐことにつながるからです。ここで期待を寄せられるのが、地域のスポーツクラブです。スポーツは、子どもからお年寄りまで誰もが楽しむことができます。
同じクラブに通う人たちが、スポーツを通して交流を深め、地域に「つながり」を広げていくことができるのです。
地域のスポーツクラブは、学校の部活動に代わって児童・生徒がスポーツに親しみ心身の健康を育む場としても期待を集めています。しかし、期待に十分に応えるにはまだまだ人員が不足しているなど課題もあります。家庭の経済状況によってはスポーツクラブに通うことが難しいといった、「体験格差」も問題になっています。

親や先生、友だちとは違った立場だからこそできることがある

親や先生、友だちとは違った立場だからこそできることがある 期待が大きいものの課題も抱えるスポーツクラブ。その運営に本校は、2009年から取り組んでいます。テクノスポーツクラブと名付けられたクラブの最大の特徴は、学生が主体になって運営していること。授業の一環であるため、利用者の会費を抑えることができます。経済状況による体験格差の解消に貢献できるのです。学生は子どもたちにとって指導者であると同時に、「頼りになるお兄ちゃん・お姉ちゃん」でもあります。親や学校の先生とは違った距離感だからこそ、他ではできない相談ができたり、励ましの言葉が心に響いたりという効果が生まれています。地域に求められる「つながり」の構築に一役買っているのです。
学生たちは子どもへの指導に加えて、保護者への対応も行います。出欠の管理や月謝の引き落とし、SNSの運用など、実際のクラブ運営も経験。座学では養いきれない実践力を磨くという、教育面での課題解決にもつながっています。

実践を通して得た自信と自覚が成長の原動力に

実践を通して得た自信と自覚が成長の原動力に 子どもや保護者から頼られることで、学生は自信と自覚を得ています。日頃の学びが地域の役に立っていると実感でき、それが学びへのモチベーションにつながり、成長の原動力にもなっています。スポーツビジネス科では、「企業や自治体が抱える課題をスポーツの活用によって解決する」という学びを展開し、企業への提案も行っています。親や学校の先生という「上下の関係」、友だちなどとの「横の関係」とは違った、学生と子どもという「斜めの関係」の意義や可能性について、学会で発表も行いました。それらの実践的で高度な学びの土台に、テクノスポーツクラブでの活動があります。テクノスポーツクラブには、スイミングとフットサルがあり、今後体操を加えることも検討しています。本学の他学科と協同すれば、ピアノ教室や英会話教室を開講することも可能です。テクノスポーツクラブと学生たちの、さらなる挑戦に期待が集まっています。

Contents05
地域の魅力を発信する音楽フェスを学生の専門性の力で盛り上げる

地域の魅力を発信する音楽フェスを学生の専門性の力で盛り上げる 【コンサート・イベント科 映像メディア学科 音響芸術科】

■課題解決に挑む学問
芸術・表現・音楽>>音楽
■該当するテーマ
豊かな暮らし

小金井市のにぎわい創出に期待が集まる「KOGANEI MUSIC JAM 」

小金井市のにぎわい創出に期待が集まる「KOGANEI MUSIC JAM 」 地域住民が豊かな暮らしを送るための施策の1つとして、各地の自治体は市民が文化に親しめる機会の提供に力を入れています。コンサートをはじめとする音楽イベントの開催もその一例。市民は音楽をたっぷりと味わい、充実した時間を過ごすことができます。また、他地域からたくさんの人が訪れ、街ににぎわいが生まれます。
本学のある小金井市は、幅広い層の来場者に音楽を楽しんでもらうとともに、市の魅力を発信することを目的として「KOGANEI MUSIC JAM」を開催しています。
地元出身のミュージシャンや小金井市ゆかりのアーティストが出演するこのイベントをより良いものにすべく、本校が連携して取り組むことになったのは2025年のこと。前年までの開催で課題になっていた、会場のホワイエ(ロビー)をフェスの盛り上がりや地域の魅力発信に向けて有効活用するという役割を任されました。

多彩な学科が、強みを生かした企画を提案・実施

多彩な学科が、強みを生かした企画を提案・実施 本学から様々な学科が参加し、それぞれの専門性を生かした企画、あるいは学科を横断したチームによる企画など、バラエティに富んだ提案を行いました。デザイン科の学生たちはSNSでの拡散を狙ったフライヤーを制作し、ミュージック科はホワイエに流れるBGMを作曲。ホワイエ内特設ステージの音響や館内アナウンスは音響芸術科が担当しました。コンサート・イベント科、映像メディア学科、音響芸術科などによるコラボチームは、来場者参加型の企画を立案。自分の夢を書いていただくメッセージボードを作り、子どもから大人まで楽しめる企画を展開しました。
さらに、姉妹校の東京エアトラベル・ホテル専門学校の学生たちも協同。観光・ツーリズム科は小金井市の文化や名所を紹介するパネルを展示し、まちの魅力を発信しました。ホテル科は、本フェスをイメージしたノンアルコールカクテルを創作して会場前の飲食スペースで提供し、イベントのにぎわい創出に一役買いました。

視野の広がりは将来の財産に。イベントとのさらなる連携も

視野の広がりは将来の財産に。イベントとのさらなる連携も 準備期間中はもちろんのこと、フェス当日も学生たちは主体的に運営に携わりました。
座席の位置やトイレの場所など、来場者から寄せられる様々な質問に対応する姿を、担当の芝川裕哉先生は「コンシェルジュのようで頼もしかった」と振り返ります。
今回のフェスへの参画を通して学生は、日頃の学びが地域で暮らす人の喜びや笑顔につながっていることを実感できました。地域の魅力発信というテーマを掲げたイベントに携わることで、自分の専門分野だけではない、より広い視野を得ることもできました。これは社会人として成長していくうえで重要な財産です。
「KOGANEI MUSIC JAM」は来年以降の開催も予定されています。声優・演劇科による会場のMC、建築学科によるステージの装飾、情報システム科によるチケットの販売管理など、より幅広い領域で連携を行い、イベントの成長に貢献することが期待されています。

Contents06
学生が考案したおもちゃが企業の可能性を広げ、地域ににぎわいをもたらす

学生が考案したおもちゃが企業の可能性を広げ、地域ににぎわいをもたらす 【ゲームクリエーター科】

■課題解決に挑む学問
人間・心理>>心理学
■該当するカテゴリー
メーカー

包装のほかに段ボールの用途は?学生が商品開発にチャレンジ

包装のほかに段ボールの用途は?学生が商品開発にチャレンジ 東京都小金井市は、様々なジャンルの製造業が集まる「ものづくりの街」です。
しかしその知名度は決して高くはないため、人材採用や顧客開拓などで苦戦を強いられることもありました。東京都内とはいえ、労働人口の減少や若者の都心への流出は小金井市にとっても他人事ではありません。ものづくりの街としての存在感を高めることは、企業にとっても地域全体にとっても重要な課題となっています。
この課題の解決に向けて本校は、市内の段ボールメーカーと連携した取り組みを行っています。同社は、包装に次ぐ段ボールの新しい用途を模索していました。
そこで本校のゲームクリエーター科に、「若い着眼点や発想を活かして、段ボールのおもちゃを考えてほしい」という要望が寄せられたのです。プロジェクトを通して学生が地域の企業や人と関わり、理解を深めることが地域の活性化につながるという期待もありました。

子どもたちに大人気の商品が完成。新たなおもちゃも誕生

子どもたちに大人気の商品が完成。新たなおもちゃも誕生 プロジェクトに取り組むにあたって、メンバーは段ボールメーカーにヒアリングを実施。企業の悩みごとやこれまでの取り組み、段ボールの特性などを聞き取りました。
すでに商品化されていた段ボールのおもちゃを子どもたちが組み立てて遊ぶ様子も観察し、改善点などを議論しました。企画や試作にあたっては、3Dプリンターやバーチャル映像という、本学ならではの学びを活用。これらのプロセスを経て商品化されたおもちゃの機関車は、体験ブースを設けた商工祭りで、予約券が5分で満席になるほどの人気を集めました。
プロジェクトは2025年度も継続しました。この年は、前年度に提案したものの商品化にいたらなかった「ロッキングチェアアニマルカー」をブラッシュアップ。段ボールメーカーが製造を受け持ち、学生が販売するという役割分担を行って製品化することが決まりました。今後、学生が販路開拓に取り組んでいく予定です。

「段ボール夢の研究所」がスタート。学生も活動に加わる

「段ボール夢の研究所」がスタート。学生も活動に加わる 2026年1月には、2年間にわたって連携してきた段ボールメーカーが、社内に「段ボール夢の研究所」と名付けた部署を新設しました。産学連携で商品開発や地域でのイベントを行うこの部署の誕生は、学生の活動が評価された結果ともいえます。部署の開設時には、小金井市商工会が記者発表会を開催しました。その席に、ロッキングチェアアニマルカーを提案した学生も参加。開発の経緯などについてプレゼンテーションしました。大勢の報道陣を前に発表を行うというこの経験を通して、学生は大きな自信を得られたと言います。また、製品化までの提案や説明というプロセスを経験することで、「自分は人に説明する仕事が向いていそう」という、自身の新たな一面に出会えました。
2025年度は、精密機器メーカーや木造製品メーカーとの連携もスタートしました。
金属や木材という新たな素材を使ったおもちゃの開発に向け、学生たちの挑戦はまだまだ続きます。

Contents07
ホッケーの魅力をより多くの人へ伝えたい!協会と連携しPR映像を作成

ホッケーの魅力をより多くの人へ伝えたい!協会と連携しPR映像を作成 【映像メディア学科】

■課題解決に挑む学問
情報学・通信>>情報学
■該当するカテゴリー
広告・出版・マスコミ

女子日本代表「さくらジャパン」の密着ドキュメントを制作

女子日本代表「さくらジャパン」の密着ドキュメントを制作 スポーツの世界でも知名度は重要な課題です。世の中にあまり知られていないと、選手も資金もなかなか集まりません。日本ホッケー協会も同様の課題を抱えていました。そこで、女子代表チーム「さくらジャパン」が2024年開催のパリ五輪へ出場したことを機に、知名度向上に乗り出すことにしました。その際、若者の発想に期待が寄せられたことから、本校との連携が実現しました。
プロジェクトに取り組んだのは、映像メディア学科。まずはホッケーやスポーツ全般を取り巻く状況をリサーチし、協会関係者などにヒアリングを行いました。そのうえで大会前の壮行試合や合宿、練習などの様子を撮影し、密着ドキュメントを作成。選手による自撮り映像を盛り込んだのは、学生ならではのアイデアです。映像はYouTubeで公開。大会当日には国際映像に合わせてSNS上でプロが実況と解説を行うという、「応援配信ライブ」も企画・運営しました。

PR映像第2弾には、最新の映像技術を駆使

PR映像第2弾には、最新の映像技術を駆使 2024年度の取り組みは非常に好評で、翌年度も取り組みを継続することに。
今度は、ホッケー全体のPRをテーマにすることになりました。
新たなテーマに対して、学生たちは再びリサーチを実施。スピーディーで繊細なスティックの扱いこそが、ホッケーの大きな魅力であることを発見しました。とはいえ、専門的な話はホッケーを知らない人には難しすぎます。言葉ではなく映像で「すごさ」を表現することが求められましたが、伝え方によっては単調な解説動画のようになってしまうという難しさもありました。
この難題に対してプロジェクトチームは、ドローンによる空撮やスーパースロー映像など、最新の映像技術を駆使。カメラワークに工夫を凝らしたダイナミックかつ繊細な映像表現を実現しました。完成したPR動画は協会の公式YouTubeチャンネルなどで公開されており、ホッケー競技の人気拡大に貢献しています。

ディレクションと撮影の両方を学べることが大きな財産に

ディレクションと撮影の両方を学べることが大きな財産に プロジェクトを通じて学生は、「わからないことを質問する力」を養うことができたと、担当の相澤一喜先生は振り返ります。今回のホッケーがそうであったように、映像を制作する人は、対象となるテーマのことに詳しくない状態からスタートすることもあります。リサーチし、わからないことはどんどん質問する。そのことが対象の魅力を引き出し、より良い映像制作につながるのです。
「伝える力」「意図を理解する力」も、学生が得た大きな財産です。ディレクターはカメラマンにイメージする映像を伝える必要がありますし、カメラマンはディレクターの言葉の意図をくみ取る必要があります。ディレクターもカメラマンも、出演者にシーンの目的や求める演技を伝えなければいけません。映像メディア学科では、目指す職業の枠を超えて、ディレクションと撮影の両方を学ぶことができます。そのことが2つの力をバランス良く養うことにつながりました。

Contents08
駅から広がるコミュニティと沿線のファン作りをデザインが後押し

駅から広がるコミュニティと沿線のファン作りをデザインが後押し 【デザイン科】

■課題解決に挑む学問
芸術・表現・音楽>>デザイン
■該当するカテゴリー
広告・出版・マスコミ

ビールを入り口にして多くの人が交流するイベントを

ビールを入り口にして多くの人が交流するイベントを 鉄道会社は今、駅を中心とした街の魅力向上に力を入れています。便利であることはもちろん、わくわくするモノやコトと出会ったり、様々な人との交流が生まれる場をプロデュースすることで、「住んで良かった」「訪れて良かった」と思ってもらえる街づくりを目指しているのです。
JR中央線武蔵小金井駅の駅前で開催された「小金井ビールフェスティバル2025」も、「街をもっと良くしたい」という思いからスタートしたイベントです。同駅の近隣ではこの年、新たにクラフトビールの醸造所が開業していました。中央線には、駅員がビールの原料となるホップを栽培するという、ユニークな取り組みを行っている駅もあります。ビールをきっかけにして地域の多様な人たちが交流し、コミュニティを作りだそうという小金井ビールフェスティバル2025。そのPRに向けたポスターなどメインビジュアルの制作に、本学デザイン科の学生が取り組むことになりました。

地域の魅力に着目。親しみやすい表現を追求する

地域の魅力に着目。親しみやすい表現を追求する 今回のイベントは単にビールを楽しむものではなく、幅広い世代が集まり、交流して楽しむものです。小金井という街に愛着を感じてもらうことも大きな目的。学生には、「中央線のファンをさらに増やすにはどうしたらよいか」という問いかけがありました。
ここで学生が着目したのが、阿波おどり、桜、江戸東京たてもの園という小金井の名物や名所です。これらを親しみやすいイラストで表現することにしました。また、ホップを手にした駅員の姿や、中央線の列車などもイラストにして盛り込むことに。「小金井らしさ」「ビールのイベント」「子どもも楽しめる」という複数の要素を矛盾なく、なおかつ直感的に伝えるために何度も何度もイラストを描き直し、納得のいく表現を探りました。
こうして採用されたポスターは、新宿より西の中央線・青梅線という広いエリアで掲示されました。ポスターには採用されなかった次点の作品も、うちわのデザインとして採用され、会場で配布されました。

関わる人みんなの思いを受け止め、たどり着いたデザイン

関わる人みんなの思いを受け止め、たどり着いたデザイン 最初の提案から最終的な完成までの間には、イラストやデザインの変更が数度にわたって行われました。会場マップなど、詳細な情報の決定が納期の直前になってしまい、慌てて対応したこともあります。担当の高橋泰江先生は、「実際の仕事でも同じことは起こります。それを経験できたことも、貴重な学びになりました」と振り返ります。クリエイティブな仕事では、作り手のアイデアに注目が集まりがちです。しかし実際には、イベントの主催者など、一緒に作る多くの人の思いも込められています。それらを受け止め、ときに変更などを重ねながらみんなが納得できたからこそ、多くの人の目にとまるポスターが生まれました。そういったプロセスを経験できたことが、大きな財産になったのです。
イベントは来年も計画されています。本学では、グラフィックにとどまらず、Webデザインも含めた提案を行い、にぎわいと交流の促進に貢献していく構想を練っています。