成蹊大学のスペシャルコンテンツ

進学の、その先へ。
なりたい「わたし」を一緒に見つける
進路情報ポータルサイト

自然と共生してきた人の知恵や工夫を、過去から学び未来の社会へとつなげていく

【国際共創学部 国際共創学科 財城ゼミ】

■課題解決に挑む学問
文学・歴史・地理>>地理学
■該当するテーマ
環境

気候変動や異常気象の問題に向き合う研究

近年、地球温暖化やヒートアイランド現象による都市部の昇温を背景に、記録的な猛暑や極端な集中豪雨、台風などが頻繁に発生しています。自然災害や健康被害などさまざまなリスクが増大する異常気象は、もはや現代社会が解決すべき最重要課題のひとつとなっています。その課題に向き合うのが、過去・現在・未来と、気候変動を多様なデータで読み解いていく財城先生の研究です。江戸時代から明治時代にかけて、日本各地の古文書に記された天気の記録や気象観測値をもとに当時の気候を復元。これによって、現在までの気候変動の時間的な推移や、地域ごとの特徴を明らかにしていきます。「とくに、江戸時代後期の“小氷期”と呼ばれる寒冷な時期には飢饉がたびたび発生しており、当時の天候と飢饉との関係についても詳しく考察します」。自然と人間社会のつながりを探ることで、将来の異常気象や食糧危機にどう備えるかを考える手がかりを追究していきます。

過去のデータから人と気候の関わりを学び未来へのヒントを探る

この研究が目指すのは、江戸時代から現在へと続く「気候の100年・200年の変化」をより詳細に調べ、過去の気候と人々の暮らしの記録を未来の防災や環境教育に活かすことです。研究が進むことで、過去から現在までの気候変動の全体像がより正確にわかるようになり、その結果、今起きている温暖化がどの程度異常なのか長期的な視点から評価が可能に。将来の気候変動を、より確かな根拠にもとづいて予測・対策できる社会の実現が期待されます。また、歴史資料を通じて「人と気候の関わり」を学ぶことは、持続可能な社会づくりに向けて過去の知恵を活かす道を開くことにもつながります。「地球温暖化を止める研究があるとすれば、本研究は過去から培った科学的な知見を活かしどう適用していくかというもの。昔の人が自然とどう向き合ってきたかを知ることで、これからの地球温暖化の時代を生きるヒントを見つけたいと思っています」。

洞察力、分析力、コミュニケーション力を磨き、課題解決に挑戦

具体的な取り組みとしては、気候学の視点から気候変動や環境問題をとらえるだけでなく、歴史資料や古文書を読み解きながら、江戸から現代までの都市と気候の関わりを探ります。2026年新設の国際共創学部では、文系的な社会・歴史の視点と理系的なデータ分析や地球科学の手法を組み合わせることで、過去と未来をつなぐ新しい学びの可能性を広げます。1年次の授業で、フィールドワークをベースにデータ収集と分析の基本スキルを学び、3年次のゼミで文献や論文で知識を広げて自分の“やりたい研究”を見つけ、4年次のゼミで仲間と議論しながら研究を形にして卒業論文としてまとめます。「その中で身につける資料を読み解く洞察力、データを扱う分析力、伝達や議論を進めるコミュニケーション力は、社会の幅広い分野で活躍する大きな原動力になるはず。自然と社会を複眼的に考えるための知識とスキルを磨きながら、未来の課題解決に挑んでいきましょう」。

  • 学校ID.GK000293
  •  

近隣エリアから専門学校のオープンキャンパスをさがす

資料・願書請求できる学校をさがす