【経済経営学部 現代経営学科】
■課題解決に挑む学問
経済・経営・商学>>経済学
■該当するテーマ
豊かな暮らし
認知能力と非認知能力
自分が生まれ育った地域に愛着を持ち、そこに住む人々が幸せになることを望むのは、自然なことです。地域に貢献したい、そのために地域から求められる人材になりたいという希望を持って大学に進学する人は多くいます。地域貢献は、教育、福祉、行政、ビジネスなど、さまざまな形があります。地域に貢献する人材になるためには、地域がどんな課題を抱えていて、人々は何を求めているかを見つけ、そしてそれを解決に導く力をつけなければなりません。いわゆる課題発見・解決能力です。そのために必要なのは、学力テストでは測れない非認知能力、つまりコミュニケーション能力の高さや、人々と協調しながら事業を進めるといった能力です。
しかし、非認知能力だけでは大きな事業やプロジェクトを遂行できません。ベースとして、基本的な理解力、論理構成力、データ処理能力、経営の基礎知識、AIリテラシーが備わっていなければ、大抵は企画倒れに終わってしまいます。
地域から求められる人材に成長するには
この様に、認知能力と非認知能力はバランス良く開発する必要があります。また、地域貢献にはリーダーも必要ですが、リーダーを支える高い能力を持った多数のフォロワーも重要です。リーダーには、課題解決のためのアイディアをまとめチームを牽引する能力が求められます。一方、フォロワーには、地道に課題を分析し、地域と粘り強く対話し、プロジェクトを支えていく力が求められます。同時に、リーダーにもフォロワーにも、地域に寄り添い、地域の人々と価値観や課題を共有するための広い視野、豊富な社会科学の知識、エネルギッシュな行動力が要求されます。したがって、地域から求められる人材に成長するには、大学で経営学だけではなく、経済学も法学もIT技術も幅広く学ぶ必要があり、合わせて非認知能力を高める必要があります。環太平洋大学は、広い分野のエキスパートを揃え、認知能力と非認知能力のバランスの取れた開発に取り組んでいます。
地域や高等学校等とのハブとなり課題解決に取り組む
現代経営学科 大池准教授の研究室では、講義やゼミを通してSociety5.0の時代をたくましく生き抜く、AIには代替できない人間ならではの強みをもった職業会計人の育成に取り組んでいます。2025年4月から新設された会計コースでは、1年次終了までに日商簿記検定2級の全員合格を目指します。そして「ジレンマ克服型商品開発実習」により、会計をはじめとした現代経営学科での学びを科学的根拠とした課題解決演習に取り組みます。学生は複数の関係者のハブとなり、利害を調整しながら納得解を生み出すために試行錯誤します。つまり、大学で学んだ会計等の知識による「認知能力」と他者とつながる力の「非認知能力」の両面から課題解決に取り組むのです。ゼミでは湯郷温泉女将の会との「湯郷温泉水配合入浴料」や、岡山県立興陽高等学校と石川県立輪島高等学校との「きゅうりのバスソルト」が協働で開発され、地域で販売されています。
【次世代教育学部 教育学科】
VUCA(ブーカ)という言葉をご存じでしょうか。これは「Volatility変動性、Uncertainty不確実性、Complexity複雑性、Ambiguity曖昧性」の頭文字を取った造語で、予測不能な時代を意味しています。まさに今はVUCA時代。今日の常識が明日も通用するとは限りません。
「日本で行われてきた暗記型の理科教育や、理系・文系というものの見方を脱して、多領域からインターディシプリナリーに物事を捉える力を育むのがSTEAM教育です。この教育の実践によって、22世紀の人類のあり方を考えられるような人が育つと考えています」。著書には『世界一わかりやすい物理学入門』『世界一わかりやすい物理数学入門』があり、人気教育番組で何度も授業を行った川村先生。共著『未来につなぐSTEAM保育』では、「ワクワクドキドキ体験」を学びにつなげる保育現場での実践方法を紹介しています。
「STEAM教育の実践によって、幼児・児童・生徒の非認知能力を伸ばせます。そして、それが認知能力の向上にもつながっていると明らかになっていきます。その裏付けがあれば、ポジティブな未来を予想して確実に行動できる未来志向の若者を育てられるはず。」と意欲的に語ります。
【国際経済経営学部 国際経済経営学科】
日本の観光産業は、訪日客の増加や地域観光の活性化など大きな可能性を持つ一方、人手不足やサービス品質のばらつき、データ活用の遅れといった課題を抱えています。観光需要の拡大に対して十分な人材や仕組みが追いついていない地域も多く、観光客の満足度をどのように高めていくかが重要な課題となっています。さらに、観光客の行動やニーズに関するデータが十分に活用されていないことも、観光産業の発展を妨げる要因の一つとなっています。
国際経済経営学科では、ビジネスデザイン、DXイノベーション、観光ホスピタリティの3つのコースを設け、ビジネス・デジタル・観光の視点を横断しながら現代社会の課題を学びます。観光を単なるサービスとしてではなく、経済や経営の視点から産業として捉え、ビジネスの仕組みや価値創造のプロセスを理解することが特徴です。マーケティングやデータ分析、ICT活用などの知識を組み合わせ、観光客の行動データや地域資源を生かした観光戦略を構想します。
本学では、ホテルオークラとの連携により、ホスピタリティの現場を学ぶ機会を提供しています。ホテルオークラから現役スタッフを教員として派遣していただき、長年培われてきたホスピタリティの精神や接遇スキルを実践的に学びます。日本のホテル文化を支えてきた「おもてなし」の理念に触れ、顧客満足を高めるサービスの在り方を理解します。さらに、学科で学ぶDXやデータ活用、マーケティングなどの知識を生かし、観光やサービス産業をビジネスの視点から分析し、新しい体験価値を創出します。実務の知見と大学での学びを融合させることで、デジタル技術とホスピタリティ、そして「おもてなし」を生かした新しい観光ビジネスを構想できる人材を育てています。