立教大学福祉学科

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すべての人々が
幸せに暮らすための
社会を構想する

「社会福祉学」は、特定の困難を抱える人々だけでなく、すべての人々が幸せに暮らすことができる社会を構想する学問。福祉学科では、社会問題の実態把握・分析、それに基づく制度の計画・立案、具体的なサービス提供方法などを、現場でのフィールドワークを行いながら学びます。これらの能力は、社会福祉の現場だけではなく、あらゆる場所で活かすことが可能です。あなたの力で多くの人々の生活を豊かにする道を切り拓きましょう。

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Role

Role 新しい福祉の役割
  • Case.01 司法福祉

    Case.01 司法福祉

    Case.01 司法福祉

    統計的には良好な治安が保たれている日本社会において、数少ない犯罪の担い手の多くが、くり返し罪を犯しており、かつ、高齢者や障害者といった「傷つきやすい」人たちがそのなかに多く含まれていることが、社会問題として認識されつつあります。では、どうして、福祉的な支援が必要な高齢者や障害者による累犯が増えてきているのでしょうか。その背景に共通した課題として、社会的な孤立や排除があります。実は、昨今、注目されている闇バイトやトー横キッズにも同様の問題が潜んでいます。司法福祉学/刑事司法ソーシャルワーク論では、社会福祉学/ソーシャルワーク論の観点からこうした社会問題について切り込んでいきます。

    Case.01 司法福祉
    professor 掛川 直之准教授

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    犯罪という誰もが「悪い」ことだと認識している行為を通して、なぜ罪に問われた人を支援する必要があるのかということを社会構造との関係に着目しながら学んでいきましょう。

    keyword

    • #非行・犯罪 #刑罰 #出所者支援 #社会的孤立
    • #社会的排除 #社会復帰 #地域共生社会
    Judiciary
  • Case.02 アート福祉

    Case.02 アート福祉
    Case.02 アート福祉

    障がい者福祉の歴史の中で芸術教育を受けたことの無い「障がいのある人たち」が福祉作業所の余暇活動として描いてきた一見落書きのような絵画や生活雑貨等のガラクタを組み合わせた造形作品等があります。しかし、それらは今日、「アウトサイダー・アート」や「アール・ブリュット」(生の芸術)とよばれる芸術(アート)活動の成果として注目を集めています。具体的には、彼らの作品が現代アートを代表するパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックらのキュビズム(立体派)にインスピレーションを与えたとも言われているのです。
    本学では、福祉を学ぶことの中にさまざまな障がいのある人たちの豊かな可能性を引き出す社会参加の支援活動としてアート活動を福祉支援のひとつであるとして見なしています。
    そして、近年では「アール・ブリュット展」が多くの美術館で開催され、障がいのある人たちから発信される刺激的なアートを感じる「福祉の学び」がここにあるのです。

    Case.02 アート福祉
    professor 結城 俊哉
    特別専任教授

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    障がい者の福祉支援は「当事者が、〇〇できないことを福祉制度やバリアフリー環境で日常生活を支える」という発想を超えて「当事者の持つ豊かな可能性(〇〇できる力)を引き出し、社会参加を実現する」という視点の重要性を学びます。そして、「障がい当事者」だけでなく「私たちの生き方」も含めて「生活のQOL(生活の質)の向上とは?主体性や自己決定の意味とは?」を考えながら「インクルーシブ社会(誰もが排除されない社会)」の実現に向けて一緒に考えてみませんか。

    keyword
    • #障がい者 #アール・ブリュット #表現活動
    • #バリアフリー #生活の質 #インクルーシブ
    art
  • Case.03 災害福祉

    Case.03 災害福祉

    Case.03 災害福祉

    災害とは一般的に、自然現象や人為的な過失によって命と生活環境が大規模な被害を受ける事態をさします。
    被災地にいる全ての人々が被災者になりますが、乳幼児、学齢期の子ども、疾病・障害者、高齢者など、日頃、社会的支援を必要とし、福祉サービスを利用している人たち(潜在層を含めて)は、そうではない人たちに比べて困難の量が格段に増大し内容も複雑化します。できるだけ早く救援を受け、適切なサービスを利用することが必要だといえます。そうでないと一層厳しい状況に陥る可能性があります。
    災害福祉論では災害の先例を深く知り、社会福祉のミクロ・メゾ・マクロのアプローチの進め方を検討します。

    Case.03 災害福祉
    professor 西田 恵子教授

    Message

    東日本大震災、能登半島地震など震災は大きな傷痕を住民に残してきました。風水害等の気候災害も年々増えています。各地で予期しないタイミングで発生する災害の防災、減災に社会福祉の知識・相談技術・マネジメント力をどのように駆使できるか、学びましょう。

    keyword

    • #福祉における危機管理 #災害ソーシャルワーク #避難所 #個別支援計画
    • #当事者参加・住民参加 #災害ボランティア #福祉のまちづくり #地域福祉ガバナンス
    Disaster

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Education

Education 福祉を学ぶということ
  • Case.01

    福祉学科4年 M.A.さんの場合

    人が生きるあらゆる場面に関わるのが
    社会福祉学。
    今は高齢者福祉から
    地域福祉に興味が発展

    福祉学科4年M.A さんの場合
    福祉学科4年M.A さんの場合
    福祉学科4年M.A さんの場合
    福祉学科4年M.A さんの場合
    福祉学科4年M.A さんの場合

    私が入学してまず驚いたのは、この学科で学べる分野の幅広さです。高齢者や児童、障がいのある方への福祉はもちろん、医療や精神的な支援、出産育児、勤労環境など、社会福祉学とは人が生きるあらゆる場面に関わる学問なのだと感じました。入学当初は高齢者福祉に興味があったのですが、実習でお年寄りや子どもたちにさまざまな支援を行う中で、地域の方々からの理解や連携がいかに弱い立場の人たちの居場所づくりにつながるかを実感。そこから地域福祉分野に興味が発展し、今はコミュニティソーシャルワーカーの学びを深めているところです。

    M.A.さんのオススメ科目 コミュニティと福祉

    誰かを孤立させないための地域のあり方とは?

    誰かを孤立させないための
    地域のあり方とは?

    地域社会が抱えるさまざま問題について考え合い、考察を深めていく授業です。制度や政策だけでなく、誰かを孤立させないため、いかに地域住民との連携が必要かを学びました。

    誰かを孤立させないための地域のあり方とは?
  • Case.02

    福祉学科3年F.Y.さんの場合

    日本の福祉は誰かを見落としていないか。
    福祉社会を構造的に見て問題を見出す力が身についた

    福祉学科3年F.Y. さんの場合

    私がこの学科を選んでよかったと思うのは、ただ福祉関連業界で働くために知識や技術を得るだけの学びではなかったことです。例えばある先生は、貧困世帯の子どもに食事を提供する「子ども食堂」について光が当たらない課題について指摘し、「福祉的活動=善」と無条件に受け入れる危険性について教授してくださいました。日本の福祉政策や制度にはまだまだ見えない穴がある。だからこそ対人だけでなく対社会への視野を育み、福祉の構造そのものに批判的な目を向け、課題を見出し挑戦し続ける。そんな「見えないものを見る力」を磨くことが、この学科で学ぶ最大の魅力だと思います。

    F.Y.さんのオススメ科目 ジェンダーとセクシュアリティ入門

    絵本の世界にも社会的問題が潜んでいる

    絵本の世界にも
    社会的問題が潜んでいる

    誰もが知っている絵本にもジェンダ―の問題、性差別や抑圧の問題が潜んでいることを知り、衝撃を受けました。社会で当たり前とされていることに批判的な目を向けるきっかけになりました。

    絵本の世界にも社会的問題が潜んでいる
  • Case.03

    福祉学科4年 T.N. さんの場合

    社会福祉学は、誰かを支援するだけでなく、
    自分が社会に出て生きるための
    実学だと思う

    福祉学科4年T.N. さんの場合

    この学科の魅力は、他者だけでなく自分が生きる上で大切な知識を得られる実践的な授業が多いことだと思います。例えば年金や健康保険などの社会保障制度。「こんな時に、こんな制度が使えるんだ」という気づきを多く得られ、周りの知人や親戚が困った時に役に立てるかもしれないと感じています。福祉を学ぶもう一つの魅力は、社会で生きるいろんな人と触れ合いながら学べること。おかげで「なぜこの人はこのような行動をするようになったのか」という、相手の背後を想像しながら支援法を考える力が身についてきたように感じます。

    T.N.さんのオススメ科目 ソーシャルワーク実習指導

    ソーシャルワークの現場を知る貴重な学びと体験

    ソーシャルワークの現場を知る
    貴重な学びと体験

    ソーシャルワーカーとしての力を現場での実践を重ねながら磨くことのできる授業です。私は、児童養護施設で問題を抱える子どもたちと向き合い、信頼関係を築く大切さを学びました。

    ソーシャルワークの現場を知る貴重な学びと体験