富山医療福祉専門学校の学部・学科紹介

看護学科では、看護師として必要な専門知識と技術を教授し、地域住民の保健・医療・福祉に貢献できる看護専門職業人の育成を目指しています。その人がその人らしく生きていけるよう、看護師には変化する社会のニーズに対応し、保健医療チームの一員として心と体の両面から人々をサポートできる知識・技術・人間性が求められています。
本学科では、基礎看護技術を身につけるために、学内で「演習」を行います。看護実習室には、基礎看護コーナー、手洗い・洗髪コーナー、母子・小児看護コーナー、在宅看護コーナーを完備し、演習では「呼吸音聴診シミュレーター」や「静脈採血シミュレーター」、「AEDトレーニングシステム」などの多様な教育シミュレーターやトレーニングモデルを用いて、よりリアルに専門的な技術を学んでいます。
また、講義においては、人体の仕組みを学ぶ「からだの構造と機能」や、病気の特徴・症状・検査・治療・処置について学ぶ「疾病治療論」、薬物が生体に及ぼす薬物作用について学ぶ「臨床薬理学」など、あらゆる専門分野の講師陣によって専門性を追求することができます。そして、看護行為の基礎となる知識、技術、態度を学ぶ「基礎看護学」をはじめ、「成人看護学」や「老年看護学」、「小児看護学」、「母性看護学」、「精神看護学」、「地域・在宅看護論」など、看護実践能力の育成に向けたカリキュラムが組まれています。
こうして学内で修得した知識・技術・態度を統合し、看護を実践できる能力を養うため、県内の総合病院に加えて保育所、老人保健施設、訪問看護ステーション、精神障害者社会復帰施設などでも実習を行っています。臨地実習では、実際に学生が患者さんを受け持ち、看護を経験します。さまざまな年代・立場の人との関わりをとおして看護を実践の科学として学び、観察能力や判断能力、人間関係への適応能力、問題解決能力、倫理的側面への配慮など、看護専門職業人として必要な能力の修得に励んでいます。