三条市立大学 2021年4月開学 公立大学
工学部・技術・経営工学科
■世界的なものづくり産業の集積地「燕三条」で学ぶ
「燕三条」は新潟県の三条市と燕市にまたがる、世界的に有名なものづくり産業の集積地です。この地でつくれないものはないともいわれるほど、多種多様な加工技術があります。和釘づくりに端を発し、ノーベル賞の授賞式で使われるカトラリーや新型ウイルスのワクチン保管庫など、時代が求めるものを高い美意識で生み出し続けて今日まで発展してきました。本学はそんな燕三条のイノベーションの歴史と経験に学べるスペシャルな大学です。
■ものづくりの基盤となる確かな知識と技術を身につける
ものづくりのベースとなる機械工学を軸に、材料工学、電気・電子工学、情報・制御工学など、幅広い工学分野の理論を学びます。技術的なイノベーションは、複数の工学分野の複合領域で起きるからです。一つの工学分野を掘り下げて学ぶのではなく、幅広い工学分野の知識を身につけることで複合領域の理解を深め、イノベーションを生み出せる人材へと成長します。
■工学だけじゃない① 技術のマネジメントを学ぶ
生み出したアイデアをイノベーションへと発展させるためには、単なる技術の開発にとどまらず、その技術の権利を守ったり、付加価値を付けるなどして技術をマネジメントする必要があります。研究開発(R&D)や品質管理など、企業の現場で経験を積んだ教授陣が、実践的な技術マネジメントを講義します。決して机上の空論にとどまらない、リアルビジネスで通用する活きた知識を習得します。
■工学だけじゃない② 経営・アントレプレナーシップを学ぶ
アイデアがあるだけでは、ビジネスにはなりません。ビジネスとして成立させてサステナブルに経営を続けていくためには、様々な経営マネジメントの知識が不可欠です。それはお金の知識だったり、組織や人のマネジメントだったり、マーケティングの知識だったり…そしてなにより、挑戦するというマインドが重要です。本学では、社会のルールとしての経営知識の習得も、失敗を恐れないアントレプレナーマインドの育成も同じように重視して、カリキュラムをデザインしています。
■プロジェクト演習
グループに分かれてテーマに沿ったディスカッションやプレゼンテーションなどを行い、論理的思考や課題解決、分析に基づいた提案力などを鍛えるプログラムです。グループの意見をまとめるリーダーの役割は持ち回りで全員が経験する仕組みとなっているため、リーダーシップやドライブ力、プレゼンテーション能力を繰り返し学んで身につけることができます。互いの自由な感性を尊重しながら意見をまとめあげていく経験を通じて、人間性の豊かさも育みます。
■産学連携実習 -複数の企業の現場を体験することができる価値ある学び-
大学での学習内容を企業の現場ではどのように使い、活かすことが出来るのか。実際のビジネスの現場で体験することを目的とする「産学連携実習Ⅰ・Ⅱ」は、地域の連携企業の協力のもと、2年次と3年次において実施されます。
産学連携実習は1年次のカリキュラムから段階的に発展するようデザインされています。
1年次では、「燕三条リテラシ」という座学の講座で、三条地域における金属加工の歴史や燕三条地域の産業構造を学ぶとともに、この地にある多様な業種の企業を見学します。工学に対する興味や学習意欲を高めるとともに、大学での学びが実際の社会に繋がっているという認識を新たにし、大学生活のさらなる充実も同時に図ります。
2年次では、「産学連携実習I」というカリキュラムにおいて、異なる業種の3社に赴き、実際のビジネス現場における「企画」「開発」「生産」という3分野の仕事について体験します。学生たちは、自分がどんな仕事にワクワクするのか、感動するのかなどを知り、未来の自分の働き方についてイメージを膨らませます。
3年次では、集大成となる「産学連携実習II」という長期プログラムに発展します。2年次の実習を基に、希望の分野や実習先企業を選択し、16週間にわたって実習を行います。地域企業のものづくり産業人から、座学からだけでは決して感じ取ることのできないようなプロフェッショナルリズムを肌で感じて学びます。学生たちは、理論による学びと体験による学びを自らの中で融合させ、自分なりの仕事論を構築することで、未来の職業選択への礎とします。
こんな学問が学べます。
- 機械工学
- 経営工学
こんな職種が目指せます。
- インダストリアルデザイナー
- 機械設計・技術者
- 計器組立工
- 金型工
- 金属・材料技術者
- そのほかの機械・電気・化学系の職業
- 経営企画
- 企画業務
- 販売促進
- アントレプレナー(起業家)
- マーケター
- 学校No.7122