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先生はどうやって教え方を考えている?保健体育を教える楽しさとは

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体育学部 スポーツ科学科・ダンス学科・健康スポーツ学科

担当教員 全教員
学部/学科/コース 体育学部 /スポーツ科学科・ダンス学科・健康スポーツ学科
所在地 <本学キャンパス> 東京都世田谷区北烏山8-19-1

このゼミ・研究室の研究テーマ

質の高い人生の実現
  • 教育改革
  • スポーツ
関連キーワード
  • 教育
  • 教員養成
  • 保健体育教員
  • 教え方のコツ
  • スペシャリスト

学校の先生はなぜ一人ひとり教え方が違うの?

高校生であれば、誰もが持っているであろう教科書。しかし教科書を読んだだけでは、なかなか内容を覚えられないものです。授業も同じで、先生が教科書の内容をそのまま話しただけでは生徒に全部を理解してもらうことはできません。

そのため先生は、教えるべき内容を自分の中でまとめたうえで、"どうしたら生徒たちにわかりやすく教えることができるか"を考えて授業を行っているのです。初見でも理解しやすい順序で、内容をかみ砕いで説明したり、何らかのエピソードを挟んで生徒たちの印象に残りやすくしたり、語呂合わせや替え歌に乗せて耳に残るような暗記方法を伝えたり。先生一人ひとりが"こうだ!"と思った教え方で生徒たちの理解を促しているのです。有名なところでは、日本史の「鳴くよウグイス平安京」や元素記号の「水兵リーベ僕の船」といった語呂合わせも、誰もが覚えやすい暗記方法として広く世の中に知られています。

体育の教え方のコツは「課題の焦点化」

では、語呂合わせで教えられない保健体育には"わかりやすい教え方"というのは存在するのでしょうか?

保健体育では生徒たちに身体の動かし方を教えていきますが、同じ動きを繰り返させるのではなく、お手本の動きを見せながら動作の重要な部分を生徒たちに教えてポイントを認識させる「課題の焦点化」を行います。

たとえば、側方倒立回転、いわゆる“側転”を教える際、教えるのが上手な先生は、側転ができる生徒をモデルにしてデモンストレーションを行ってもらいます。さらに、そこで別の生徒4人には「モデルが側転しているときに左右の手足が床のどこに着いているか」を確認させ、その場所に印をつけてもらいます。そして印4つが一直線上に並んでいることを生徒全員に認識させることで、「側転をするためには手足を一直線上に着くことが重要」であることを教えます。その後、具体的な課題を理解した生徒たちはグループで協力しあって、自分の手足がどの位置に着いているかを確認しながら、一直線上に着けるように練習を重ねて側転ができるようになるのです。

豊富なノウハウを持つ教員から「教える」方法を身につけ、「授業で勝負できる先生」を目指そう!

このように、スポーツや運動・ダンスをわかりやすく教えられる先生は、最初にスポーツ・運動・ダンスを「できる」ようになって、次にその動きの意味を「わかる」過程を経て、ようやく最後に「教える」段階にたどり着いています。

保健体育教員養成の長い歴史と実績を持つ日本女子体育大学では、さまざまなスポーツ競技を理論と実践の両面から学ぶところから始まり、「できる」「わかる」を身につけます。「教える」ための基礎をしっかりと習得したうえで、具体的で実践的な指導プログラミングや体育授業の展開方法を学ぶことができるカリキュラムが整えられています。運動が得意・苦手、好き・嫌い、友だちと関わることが得意・苦手にかかわらず、すべての児童・生徒が「仲間と関わりながら、“わかった” “できた”という成果を実感できる授業を計画・実践できる先生」になるために学び、「授業で勝負することのできる先生」を目指します。

本学は、体育に関するスペシャリストを多く輩出してきた学校であり、学生たちに教えてきた教員陣も体育を「教える」ことのスペシャリストです。そんな経験豊富な教員たちから教え方のノウハウを学んで、生徒たちに「教える」ことの喜びや、次第にできるようになっていく姿を見る感動を経験しませんか。みなさん一人ひとりにしかできない教え方がきっと本学で見つかるはずです。

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