湘央生命科学技術専門学校の学部・学科紹介

救急救命士の国家資格制度は、1991年の制定から30年以上が経過しました。現在、救急救命士を養成する専門学校や大学は全国に40校以上ありますが、本校の救急救命学科はそうした中では本州で最も早く、1993年に開設された救急救命士の養成課程です。
救急救命士は、救急現場や救急車内で誰よりも早期に傷病者と接するプレホスピタルケア（病院前医療）を担う医療従事者です。電気的除細動、気管挿管、薬剤投与など、救急救命士が行うことができる医療行為（特定行為）は拡大され、社会からの期待と責任は増加しています。
3年間の救急救命学科の課程を修了すると救急救命士国家試験受験資格を取得することになりますが、専門科目の授業のほとんどは救急救命士や大学病院で救急医療に携わる現役の医師が担当しています。
1年次は救急医学を中心に医学全般の基礎を学ぶとともに、学内実習により1次救命処置など実際の救命処置法を習得していきます。2年次には、より高度な医学知識とスキルを習得していきますが、危険物取扱者や毒物劇物取扱者など関連資格の取得にもチャレンジします。3年次には学内授業だけでなく、近隣自治体消防機関の協力のもとでの救急車同乗実習、大学病院救命救急センターでの臨床実習など、学外実習により実践力や医療スタッフとしての心構えを学びます。