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高齢単身者の孤立と農地・農業の保全。「ニュータウンの課題」解決を目指して

■学問大分類:農学・水産学・生物
■学問小分類:農学
■提供:恵泉女学園大学×地域おこしグループ「ニューマチヅクリシャ」

団地で暮らす多くの高齢者が、不安を抱えている

1950年から70年代の高度経済成長期に、都市部に集中する人口の受け皿として郊外に整備されたニュータウン。その象徴といえる集合住宅(団地)では、地域コミュニティの衰退による高齢単身者の孤立が問題になっています。

少子化、未婚率の上昇など、さまざまな要因がありますが、団地で暮らす多くの高齢者が孤独死や社会的な孤立という不安を抱えています。それを取り除くには、ボランティア・趣味などを通じ、団地の内外でつながりをつくることが大切です。

また、ニュータウンの開発によって発展した自治体では、現存する農地・農業の保全も喫緊の課題となっています。これを解決するには、地域住民の理解が不可欠です。なぜなら住民は、多様な生物の保全、良好な景観の形成、文化の継承など、農家の生産活動による恩恵をさまざまな形で受けているからです。そしてその上で、自治体、農家、住民と、地域の活性化に取り組む団体をつなぐ必要があります。

農業を通じて人とつながり、共生する方法を研究する

多摩ニュータウンの産官学連携にて、つなぎの役割を果たしているのが恵泉女学園大学です。農業を通じて人とつながり、共生する方法を研究する社会園芸学科では、2020年5月に『キュウリの里親プロジェクト・レスキューリ』を実施しました。

これは、通学制限により学内で栽培できなくなった有機キュウリの苗(約350本)を、近隣住民や農家の方に育ててもらおうというもので、多摩ニュータウンで活動している建築家、アーティスト、個人事業主で編成された地域おこしグループと協力して無償で配布。里親となった皆さんには、キュウリの生育状況をSNSで発信していただきました。

「身近な所で作物を育て、食べることの楽しさを知っていただきたかったので、苗の半分は園芸未経験の市民の方にお渡ししました」と澤登教授。コロナ禍に食を通じて大学と地域、農家、市民、グループがつながったという意味でも画期的なプロジェクトでした。

団地内で農作物を作って食べることが、コミュニティ再生の第一歩

その一方、キャンパスからほど近い貝取・豊ヶ丘団地での『オーガニック・エディブル・コミュニティガーデン多摩』整備計画を策定。これは、花壇のように土を高くして野菜を育てられる木枠を中心として団地の共有スペースをガーデンにするというプロジェクト。(財)都市緑化機構が主催する『緑の環境プラン大賞』に応募し、その賞金を整備資金にあて、2020年12月には最初の取り組みとして、団地内の落ち葉を集めて堆肥をつくるワークショップを開催しました。

「エディブル」(食用の)という単語を使ったのは、このプロジェクトの目的も『レスキューリ』と同じく農作物を通じて人をつなげることにあるからです。コンパクトで美しいガーデンで地域の人たちと一緒に作物を育て、味わう。それがニュータウンのコミュニティ再生の第一歩。先行き不透明な社会をしなやかに生きるための問題解決力、柔軟性、自立学修力も、活動を通じて修得できるはずです。

  • 学校No.505
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