これからの“働き方

トイレががまんできない病気、かかったらどうする?

■学問大分類:人間・心理
■学問小分類:心理学
■提供:埼玉学園大学

慢性疾患という、やっかいな病気があります。

人はだれしも、排便をコントロールします。でも、それが難しくなる病気があるってご存じですか?「炎症性腸疾患」という病気で、潰瘍性大腸炎や、クローン病が挙げられます。この病気は、ほかにも血便、腹痛、発熱などを伴い、慢性疾患という完治が難しい病気で、いわゆる難病と呼ばれています。移動や食事のタイミング、また食べ物そのものにも制限があり、気を使いながら生活する事になるため、とても息苦しいものであると考えられています。 ただ、このような状況でも仕事を見つける、仕事をする、という事ができないと生活ができません。この様な慢性疾患があっても働くことができる職業はあります。そういう職業への見つけ方、見つけた後のアプローチ方法、働く前後の人間関係などに役立つ研究を行っているのが、埼玉学園大学の人間学部、心理学研究科の羽鳥健司准教授のゼミナールになります。

罹患した人を心理的に支える援助プログラムを開発中!

日本で難病指定されている病気のうち、最も患者数の多い炎症性腸疾患者への心理学的な援助は、日本ではほとんど研究されていません。症状が悪化する時と軽快する時があるので、軽快している時は社会生活を送れますが、それでもやはり常にトイレが心配なため、引きこもりがちになったり、学校生活や就職活動で非常に困る体験をします。羽鳥ゼミでは、こういう人たちへの心理学的な援助を行う研究を行っています。難病罹患のような重大な出来事を体験すると、まるで自分の人生が終わったかのような絶望感に包まれてしまうことがあります。しかしながら、冷静に考えてみると、やれることが一つもなくなっているわけではないことに気づきます。この研究が進めることにより、困難事態に直面した時であっても、絶望しにくくなり、また絶望してしまったとしても、そこから抜け出すための糸口を探したりしやすくなる為の、心理学的な援助プログラムを開発しています。

病気に対する心理学、というアプローチ。よりよい社会を目指します。

このゼミでは、この様に難しい病気にかかった人への手助けを心理学的にアプローチし、働く、という社会生活までの支援研究を行っています。このゼミナールについての魅力や学びについて、羽鳥先生はこう語ります。 「人を助けたいという情熱と現象の冷静な観察力や分析力を併せ持つ人が向いています。初めての取り組みには壁がたくさん立ちはだかりますが、簡単に諦めないでください。そのためには、関連する分野で蓄積されている知見をたくさん吸収することです。「知見」は単なる情報だけではありません。信頼できる人が言っていることを良く聞くことも大変重要です。アイデアはある日突然湧いて出てくるのではなく、これまで多くの人たちが積み上げてきた知見を徹底的に身に着けた結果見えてくるわずかな違和感や矛盾が素晴らしいひらめきにつながります。」 昨今叫ばれている働き方改革の中で、この様なアプローチもあります。あなたも心理学を活かして社会をよりよくしてみませんか?

10年後のまちづくり

将来が想像しにくい、とお悩みの高校生へ。

■学問大分類:文学・歴史・地理
■学問小分類:歴史学
■提供:埼玉学園大学

「10年後の未来」、その長さを計りましょう

「10年後、あなたはどんなことをしていますか?」現在高校生の方の10年後というと、20歳代の後半。就職して数年が経ち、仕事にもだいぶ慣れてきて中堅と呼ばれ始める頃です。その人の活躍ぶりや、会社の体制によっては主任や課長といった役職についているかもしれません。また私生活でも、結婚をする人や子供が生まれている人も、家を建てている人もいるでしょう。ざっと考えただけでもこれだけのイベントが控えており、人生の重大な転機がたくさん詰まっています。実際、今後の10年は「想像もつかない」と考えている人も多いのではないでしょうか?では、10年を人類の歴史レベルで考えるとどうでしょう。ホモ・サピエンスの誕生は約20万年前といわれており、この10年が2万回も繰り返されて今に至っている事がわかります。一人ひとりにとっては重大な10年でも、歴史レベルで考えるととても短いあっという間の期間なのです。

美術史を紐解き、歴史の流れを探る、埼玉学園大学の湯浅ゼミ。

埼玉学園大学の人間学部 人間文化学科で開講している湯浅ゼミは、日本の国宝(古代・中世)を美術史的に鑑賞、研究を行うゼミナールです。文化財の写真を見ながら、一点一点の特徴や見どころ、その時代の作品に共通する要素、ほかの時代の作品との違いなどを理解したり、仏教美術(仏像、仏画、寺院建築)だけではなく、世俗の作品(物語的な絵巻物や書道芸術など)も扱ったりしています。その中で、似たような作品でありながら、国宝と重要文化財とがあるとして、その境目はどのような点か、などを理解していきます。 このゼミでの学びで先生が気を付けている事をお伺いすると、 「指定文化財にはそれぞれに意味や価値があることを理解することが第一ですが、指定されていないものにはそれがないと考えるような感覚や態度は、重大な誤りであることを理解してもらいたいですね。」とのお言葉を頂きました。

史学に触れることは、過去を振り返るのみならず、現在、未来を見渡すこと。

この言葉の真意を問うと、 「直接的に、あるいは、短絡的に、「この学問は、こういう役に立つ」ということでなしに、ある学問それ自体が独立した目標となって受け容れられるような、そういう「ひとづくり」に資したいし、無批判に古いものを守るのではなく、「伝統を守る」「過去の遺産を活かす」とはどうあるべきか、反面、現状を維持し未来に手渡すことの大切さと難しさを、学生と共に考えていきたいですね。また、先に話したように、いわゆる「お宝」的なものばかりが意味や価値をもつのではなく、生きているということは、たとえ年表に残るような出来事には関わらなくとも、それだけで正に今、あなたも「歴史」を紡ぎつつある、その真っ只中にいるのだということを胸に刻んでもらいたいのです。」 美術を通して価値観や想いを紐解き、見えてくる長い歴史の流れ。未来を切り拓くために、過去を知る。こんな学問、とても面白いと思いませんか?

エネルギーと世界

石油はいつまで使える?いつまで使うべき?

■学問大分類:経済・経営・商学
■学問小分類:経済学
■提供:埼玉学園大学

私たちの生活に欠かせない石油が抱える問題

私たちの生活に欠かせないエネルギー源である石油。日本は産油国ではないため、石油を輸入に頼っている状況です。石油は現在、世界全体のエネルギー需要の34%をまかなっており、最大のエネルギー源となっています。(第2位は石炭の27%、第3位は天然ガスの24%です。)ただし石油の埋蔵量や産出量は一定ではなく、安定的な確保は、今日も世界各国にとって重要な課題の1つです。今から半世紀ほど前には、地球に存在する石油はあと30年で枯渇すると言われたことがあり、世界に大きな衝撃を与えました。しかしそれ以降、今日まで世界は引き続き大量の石油を使い続けている状況が続いています。なくなると言われていたのに一体どのようにして使用する事が可能になったのでしょうか。この問題に対して経済学、企業経済学を通じて企業活動を対象に研究を行っているのが、埼玉学園大学の経済経営学部、伊藤研究室です。

石油はなんだかんだで、なくならない?

伊藤研究室では、石油を安定的に確保する課題について、古くから世界の石油生産の主要な担い手であり、今日もメジャーズ(大手企業)と呼ばれる国際的な石油企業の活動の分析を通して研究を行っています。これらの企業は、かつては手を付けることの出来なかった海洋の深海部油田(水深2000メートルを超え、海底からさらに8000メートルを超えるような地層にある油田など)、北極圏の油田などの発見と開発に成功してきました。それによって現在も私たちが継続的に石油を利用する事ができているといわれています。今後これらの発見・掘削開発の技術はより高まっていく事で、有限でありながらも使える埋蔵量、産出できる量も増えていく事しょう。ニュースなどでたびたび目にする、石油の枯渇論争が起きるのはこういった残存埋蔵量の試算と油田開発技術のせめぎあいが一つの理由になっていると考えられます。

温暖化への影響に向けた取り組みも見逃せません!

他方で石油にまつわる問題として、地球の温暖化への影響が挙げられます。伊藤研究室では、石油大企業が行っているこの問題への解決活動についての研究も進めています。地球温暖化ガスの排出を抑制する課題については、1つは石油などの燃焼から排出された二酸化炭素などを大気に放出させず、地中深く、あるいは深海に閉じ込める方法が検討されています。もう1つは、太陽光、風力、地熱、バイオマスなどを用いた発電を飛躍的に増加させることです。化石燃料にいつまで依存するかを判断する上で、この課題にどれだけ成功するかがカギとなるでしょう。伊藤先生にこの研究室の魅力を聞くと「現代の経済について学ぶ意欲を持つ皆さんにお勧めします。このテーマは、日本1国レベルに留まらず、世界全体に及ぶ広がりを持っています。現代世界を理解するための広い視野を身につける事が出来るでしょう。」との事。世界を広げる学びが、ここにあります。

10年後のまちづくり

10年後、「ウェルネスビジネス」の価値が高まる!?

■学問大分類:経済・経営・商学
■学問小分類:経営学
■提供:埼玉学園大学

10年後、日本の街はどうなっているのでしょうか?

日本は高齢社会といわれており、既に人口の4分の1が高齢者となっています。今後、2025年には団塊の世代が75歳後期高齢者となり、ますます少子高齢社会が加速していきます。このような状況で社会保障の制度の充実化を目指す中、少子化の影響により、高齢者を支える働き手のマンパワーの不足が深刻な問題となっています。また、多くの高齢者が医療に頼るため、医療費の高騰も見逃せません。現在、医療の利用者負担は1~3割(年齢や収入により異なります)ですが、残りの金額は主に患者が加入している健康保険組合等が負担しています。健康保険組合の財源は加入者の月々の負担によって成り立っており、今後後期高齢者の医療利用が多くなるにつれて加入者の月々の負担額が増えていく事が予想されます。この様な状況の中、埼玉学園大学の経済経営学部、一戸ゼミでは、「人生100年時代のウェルネスビジネスに関する研究」をテーマに研究を行っています。

ウェルネスビジネスとは何でしょう?

ウェルネスという単語は、良好な健康状態を指すありさま。これをビジネスに展開するという事はつまり、医療や介護といった、体調が悪くなった時に利用するサービスではなく、健康の維持や予防といった観点で提供するサービス、という事になります。わかりやすい所でいうと、スポーツジムでの運動による健康増進などが挙げられるでしょう。一戸ゼミでは、医療や介護サービスの充実の重要性を理解しつつも、『予防』の視点から、健康の保持・増進すなわちヘルスプロモーションの視点が重要であることを学んでいきます。現時点において健康に貢献している企業等についての分析をしながら、ウェルネスビジネスについて学んでいきます。ヘルスプロモーションの視点から健康をとらえることにより、今までになかった新たなビジネスの芽や新たな取組への示唆が得られることが期待でき、人生100年時代が現実味を帯びてくることに貢献していきます。

フィールドワークで社会の実態を知りつつ、人への優しさを身につけます。

現在、一戸ゼミでは産学連携を進めています。企業との共同研究を行い、フィールドワーク等を実施しながら、地域に住む人々や企業人との交流を通して、生きた社会を実感し、地域の現状を把握し、ニーズや課題を発見し、何等かのイノベーションを起こすことが可能となるよう進めています。また、このゼミでの学びを通して「人の痛みがわかる」資質を得られると一戸先生は語ります。「この学びを行う大学生の立場は、一般的に最も身体的能力が高く、恵まれている環境にあると言えますが、高齢になる、子育てと仕事の両立が大変で睡眠時間が確保できない、障害を抱える、介護する、難病と闘うなど、患者や要介護者などケアをする、ケアをされる立場の人々に対する感度の高さと優しさが本研究(学び)を通して成長することでしょう。「人に優しい仕事」ができるセンスとコミュニケーション能力が身につき、社会に貢献する人材となることが期待できます。」

10年後のまちづくり

イライラした場面を何度も思い出しリピートする、あの現象って?

■学問大分類:人間・心理
■学問小分類:心理学
■提供:埼玉学園大学

怒りだすと、その場面をやたら思い出すあの現象って?

コンビニで買って後で食べようとしていたプリンを兄弟に食べられた。マラソンの授業で一緒に走ろうって言っていた友達が先に行ってしまった。両親が顔を見るたびに勉強しろと言ってくる、、。身の回りには怒りの原因がいっぱいあります。そしてそんな時に少なからず、相手に対して怒ってしまった事があると思います。また、その場では抑えても、お風呂や寝る前に思い出して怒りがわきあがる事もあります。さらに、次の日に怒りの原因になった人に会ってイライラ…という事もありますね。怒りは、一旦は忘れることもありますが、何かのきっかけでぶり返されてしまい、長引く感情でもあります。もやもやと怒りが長引くのは、過去の出来事が自分自身の描くイメージに沿って「解決されていない」という感覚が残っているためです。このような、怒りの感情を研究しているのが、埼玉学園の人間学部心理学科の 遠藤寛子准教授のゼミナールです。

埼玉学園大学の心理学科、遠藤先生にお伺いした「怒り」のコントロール

遠藤先生は前述の状態を、こう語ります。「これを思考の未統合感といいます。この感覚があると、過去のある場面を堂々巡りする思考が生まれ、怒りが維持されてしまいます。また、この感覚を持つことは不快なので、忘れようとして別の対象に注意を向けようとしますが、かえって堂々巡りの思考が増えてしまい、逆に怒りが長引くことも分かっています。これまでの研究から言えることは、思考を未統合(未整理)のままにしないことです。」さらに怒りのコントロールについてこう続けます。「実は、「書く」=「過去の怒りに向き合うこと」が有効であると分かってきました。しかし、ただ書けばよいというものではなく、怒りの言葉から新たな視点に気づくことが必要になります。過去と現在の気持ちと向き合うこと、自身の信念に気づくこと、経験からの意味を見出すという過程を踏むことで、自身について冷静 に考えられるようになります。」

心理学の視点から「怒り」をコントロールできる人、社会へ

この手法は青年期後期から成人を対象としたもので、遠藤ゼミでは、小学生でも適用可能な心理教育プログラムを検討しており、将来的には、小中学生にも適用できる手法を考案しているそうです。「心理学のみならず国語の専門家や小学校の現職教員のご協力を得ながら進めている」とのことでした。今回ご紹介した研究は、心理学的視点で怒りを解釈し、制御方法を明らかにしています。心理学を切り口に人の感情を捉えてみることで、自身の感情を俯瞰して眺めることができ、怒りの制御方法も身につくかもしれません。昨今、社会は働き方改革に取り組んでおり、内容に不公平感を感じたり、社会の急速な変化にストレスを感じたりと、怒りを抱きやすい環境といえます。怒りをどのように制御するかについては、働きやすさのヒントになりそうです。心理学を学ぶ事で別の観点から知り得なかった自分自身を発見し、働きやすい社会を目指してみませんか?

これからの“働き方

教員を目指す方は注目!「レジリエンス」を高めよう!

■学問大分類:教育・保育
■学問小分類:教育学
■提供:埼玉学園大学

先生という職業は「ブラック」なの?

過酷な労働を強いる業種や企業は「ブラック」と呼ばれますが、教員の仕事もその一つとみなされることがあります。例えば、部活の顧問などを担当した場合、しっかり見ようとすると放課後の数時間や、土日、練習試合の為のコネクションづくりなど、仕事は多岐に渡ります。しかしながら公立学校の教員には「給特法」という法律があります。これは、給料月額の4%相当を「教職調整額」として支給する代わりに、時間外勤務手当や休日勤務手当を支給しないと決めた法律です。そのため、残業をいくら行っても金額は固定で、報酬が非常に少ないという現実があります。また、教室というグループの中での生徒間のいじめ、さらに保護者からのクレームへの対応など、過酷な局面もある為、教員という職業はしばしば、ブラックとみなされることがあります。このような教員の働き方を学ぶのが、埼玉学園大学の人間学部・子ども発達学科の吉野准教授の「教職概論」です。

キーワードは「レジリエンス」、これって一体どういうもの?

せっかく教員になっても、疲弊して職を去ってしまう人は少なからずおり、そういう人は法令(ルール)をよく知らないことも珍しくありません。知らないがために身を持ち崩しては、元も子もありません。そんなケースを避けるために、吉野先生の展開する授業では、教員の仕事に関する法令を学んでいき、教員として必要なレジリエンス(折れない心)を高めていく事ができます。働きながら調べる事は、忙しくてなかなか難しいため、あらかじめ理解をした上で就業していく事で、一種の心構えに繋がりそうです。また現在、教員の働き方を変えるべく、文部科学省も「チームとしての学校」という考え方を導入しています。今まさに起こっているさまざまな改革の方向性についても知る必要があります。さらに一方で、教員は一般企業などで働いている人と比べて恵まれている部分もあり、それらについても学んでい きます。

これから教員を目指すひとへ

正しい知識を得ることでレジリエンスが高まると書きましたが、それ以前に一定程度のレジリエンスは必要です。教員を目指す人は真面目な人が多いですが、大らかさも持ち合わせていないと、いざというときには脆い、というケースがあるそうです。先生からこの学びにおける学生さんへの想いをお伺いしました。「人を相手にする仕事はたくさんありますが、教員は病んだ人や困った人ではなく、普通の人を相手にします。しかも、大人よりはるかに自由な子どもたちです。マニュアル通りには進まないことも多々あります。そんな現実を前に、次にどうするかという展望を持てる人が向いていますし、学びの過程でそれを身に付けてほしいとも思います。この10年程で、教員採用試験の倍率は下がり続けています。教員という仕事は子どもたちが直接目にできる数少ない仕事でもあるので、正しい知識を持ち、子供たちにとっての良いロールモデルとなってもらいたいです。」

10年後のまちづくり

スポーツビジネスを制する者は街づくりを制する!?

■学問大分類:経済・経営・商学
■学問小分類:経営学
■提供:埼玉学園大学

スポーツ観戦を通じて行う地方のまちおこし。

あなたは好きなスポーツはありますか?日本には様々なプロスポーツがあります。この中でもサッカーは、野球が国民のスポーツ娯楽であった環境に、大きく影響したといえるでしょう。かつて野球の試合は、テレビ中継を通して多くの人が目にするコンテンツでした。サッカーがプロ化した90年代、当初は同じ路線をたどりましたが、途中から地域密着型へと路線をシフトします。この地域密着は、競技場などのインフラを整えつつ、地元企業の町おこしに目を向けたアプローチ。J2、J3とすそ野を広げて参加チームを増やして日本各地をカバーし、地元にあるチームへの応援が当たり前にある、そんな状況を作り出しつつ、観戦にやってくる他地方からの観客に対して地域の魅力をアピールして、観光を主とした地域産業に貢献するモデルです。このケースを見本に、プロスポーツの活動が地域社会と密接に関わりあうようになってきています。

埼玉学園大学の薄井研究室でスポーツビジネスを研究中!

埼玉学園大学の経済経営学部、薄井研究室ではスポーツビジネスを取り扱っています。消費者は、テレビやネットでもスポーツを観ることができますが、スタジアムなどで実際に観る機会を提供することは、地域おこしに直接つながります。また、地域が一体となって特定のスポーツチームを育成・応援していくことは、スポーツを通じた地域の一体性を作り上げていきます。またスポーツビジネスの研究は、消費者がスポーツをする機会についても考え、地域で様々なスポーツをする機会やスポーツをする施設が存在している必要があり、こちらもまちづくりの問題と大きな関係を持っています。研究室では、たとえばJリーグのJ2やJ3のチーム作りなどの事例を具体的に調べて、スポーツとまちづくりの関係を考えていきます。また、地方自治体のスポーツ施設のあり方を具体的に調べ、どのような立地や運営が地域にとって必要なのかを考えていきます。

例えば、スポンサーの話、例えば、スタジアムの立地の話。

普段、何気なくみている選手たちのユニフォーム。そこには多くの企業の名前が入っています。これは、チームのスポンサーであり、ユニフォームへの広告を出すことへの見返りに、チームへ資金を投資しているのです。中にはスタジアムそのものの名前を商品名にしていることもあります。(熱心なサポーターはスポンサーに共感し、その企業や商品を応援します。)近年のプロスポーツのマーケティングは地域密着とはいうものの、マスコンテンツとしての性質も持っていますし、スタジアムの建設問題なども、まさしく街づくり。税金を投入しながら作ることを視野に入れていても、そのスポーツに興味のない層への説得材料が必要になってきます。興味のある事柄を単に個人的な問題として捉えるのではなく、地域や社会との関係で捉えようとする意識を持ち、広い視野を身に付けることができます。多彩な広がりをもつスポーツ研究、その奥深さを学んでみませんか?

これからの“働き方

生き残る企業へに欠かせない「戦略的意思決定プロセス」とは!?

■学問大分類:経済・経営・商学
■学問小分類:経営学
■提供:埼玉学園大学

企業の存続成否を決める、戦略的意思決定

世界は日々、変化をしており、様々なビジネスのニーズの出現と消失が起こっています。その中で企業も創業・廃業のサイクルを成していますが、企業の長い存続には、戦略的な意思決定が欠かせません。話をイメージしやすくするために一つ問いを設けましょう。「あなたは自動車メーカーの社長だとします。今後の電動化に、どう対応しますか?」あなたはこれに対し、今あるテクノロジーを革新して、立ち位置の保持を目指す?それとも、電動化に対応できる部品メーカーと協業して流れを促進する?もしくは、自動車で培ったノウハウを基に、新規事業を立ち上げる?などなど、いろんな対応が考えられるかと思います。判断を誤れば競争力を失ってしまう状況で、この意思決定は非常に慎重な選択が必要です。また、経営者の管理範疇を超える大きな会社では、この問いに自分の一存で今後を決める事が難しいと言えます。この様な課題に対し、2つの代表的なアプローチが挙げられます。

意思決定プロセスに関する大きな2つの流れをご紹介!

経営学では、戦略的意思決定プロセスに関して、2つのモデルが提示されています。一つは、「意図型の戦略策定プロセス」というモデルで、顧客のニーズや他社の動向、技術変化の推移、等々に関するデータを徹底的に分析し、トップダウンで戦略を決めるモデルです。もう一つは、「創発型の戦略形成プロセス」というモデルで、現場の社員や中間管理者など組織内部からのアイデアをもとに、ボトムアップで戦略を作り上げていくモデルです。これらのモデルの研究は、資源配分や権限の委譲などの大きな要素に注目するため、チームの構築や人員の配置、議論の手法などの細やかな要素についての考察は手薄なので、実践的には限界があります。このような状況を解決すべく、埼玉学園大学の文研究室では、上記のモデル研究をより深く進めながら、 専門能力や知識が多様化・高度化し、個人の力だけでは問題解決できない現代社会において求められる、「戦略的意思決定プロセスの実践的なモデル」を探究しています。

協働やアイデア発想をより計画的にできる未来がやってくる!

文教授は言います。「より具体的には、組織または組織間横断的なチームを結成し運営する技術や、そこで活動するメンバーのアイデアを創出し、試作し、完成させ、普及させていくまでのプロセスと、その中で活用できる、多様な思考法や発想術などに関する研究(学び)を取り上げます。この研究が進むことにより、これまで経験に基づきながら自己流であるいは偶然に頼ってきたところに、より体系的な、協働のための手法、アイデア発想のための教育・訓練の方法を提案することができます。この研究を広く社会へ普及させ、人々が多様な場面で応用できるような活動に取り組んで行きたいと考えます。」 組織に所属し、その中のある部署で上司からいろいろ教育・訓練されながら、おおよそ定型的な仕事をするという、現在の働き方。今後の大きな「働き方」改革は、組織の最先端を学べる文研究室から生まれてくるかもしれませんね?