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個々の能力を引き出す働き方で、障がいを乗り越える

■学問大分類:医学・歯学・薬学・看護・リハビリ
■学問小分類:リハビリテーション・作業療法・理学療法
■提供:関西医療大学

発達障がいが、就労の妨げにならないように

障がいのある・なしに関係なく、誰もが社会の一員として活躍できるまちづくりが必要とされている現在。障がいを持ちながらも、企業の中で働いている人がたくさんいます。その一方で、他の人と自分の違いに悩み、就労が難しい状況へと追い込まれていく人がいるのも事実です。その原因を調べ、解決の方法を模索しているのが、関西医療大学 保健医療学部の大歳教授の研究グループ。発達障がい者の就労をテーマに研究を行い、これまでに多くの研究成果の発表と、発達障がい者の就労を支援する活動に取り組んできました。発達障がいを理由に、就労できない人もいれば、一度は社会に出てその後、働けなくなっている人もいます。一人ひとりに合った就労支援ができれば、世の中が少しずつ変わっていくはずです。また、少子化や労働人口の減少などの問題解決にもつながっていきます。発達障がいを乗り越えて社会で活躍するには、どのような環境が必要なのでしょうか。

一人ひとりの特徴を理解することが、最初の一歩

発達障がいを持つ人の身体的な特徴を調べると、感覚・刺激に対してとても敏感であったり、逆に鈍感であることが分かりました。例えば、近くで道路工事をしている場合、最初は騒音が気になりますが、徐々に慣れていき、うるさいのが当たり前になるのが一般的な反応です。一方、発達障がい者の場合は、環境に慣れることができなかったり、逆に騒音がまったく気にならないというケースが多々あります。聴覚だけでなく、発達障がいを持つ人は、感覚がうまく機能しないことで、体の動きがぎこちなかったり、自分の思うように体を動かせないケースが非常に多いのです。まずは、こうした特徴を理解しておくことが、就労支援体制の土台となります。また、研究グループでは、一般就労経験のある障がい者へのヒアリングや調査によって、どんな環境や事実が就労を疎外する原因になっているのかを突き止めることにも成功しました。

それぞれの能力を引き出す新しい働き方

発達障がい者が就労する上で大きな影響を受ける要素は、3つあります。「コミュニケーションの問題」「人間関係の問題」「仕事とのマッチングの問題」です。中でも、学歴が高い人や仕事がよくできる人は、上記の3つに加えて「周囲の期待度の問題」にも悩みます。能力が高いからこそ周囲の期待がどんどん高くなり、上手く受け流せずに、期待がそのままプレッシャーになるケースです。このような職場での問題を解決して、発達障がいを乗り越えて就労できる環境を作ることが、同グループの研究目的です。発達障がい者と一緒に仕事をする上で、知っておくべきことがいくつかあります。例えば、急なスケジュール変更をしない、キャパシティ以上の仕事をさせない、といった注意です。発達障がいの特徴を知った上で、適材適所で仕事を任せるのが、これからの働き方。こうした誰もが活躍できる場を作り出すことが、社会のさらなる発展につながっていきます。

親の心に寄り添える専門職が、子育てしやすい未来をつくる

■学問大分類:医学・歯学・薬学・看護・リハビリ
■学問小分類:看護学
■提供:関西医療大学

親を責めるだけでは、児童虐待はなくせない

「児童虐待」と聞くと、多くの人が「親が悪い」と決めつけがちです。確かに、子どもへの暴力は絶対にあってはならないことですが、単純に親を責めるだけでは、根本的な問題は解決しません。親がどうして子どもに暴言を吐いたり、体罰や暴力を奮うのか、その背景を理解する必要があります。例えば、虐待を行う親の中には、周囲にサポートしてくれる人がなく、社会からの孤立を強く感じている人が多くいます。また、自身が子どもの頃に厳しいしつけを受けるなど、傷ついた体験をもっている人が少なくありません。こうした親自身が抱える「ストレス」「心の痛み」「孤立感」「不安」といった感情が、虐待という行為の背景にあります。児童虐待の原因を解決するには、親が心理的に安定した状態で、自信を持って子育てに取り組める環境が必要です。そのために用意されているのが、親が回復していくためのプログラム、親の回復にフォーカスした研究が行われています。

親が持つ本来の力を引き出すプログラム

親の回復を図る「MY TREE ペアレンツ・プログラム」の普及に取り組んでいるのが、関西医療大学 保健看護学部の平尾准教授。同プログラムでは子育てについて学ぶだけでなく、同じ境遇にある参加者(親)が、それぞれの悩みや不安を語り合い共感を得ることで、ひとりではないと思えたり、自身が仲間に受け入れられることを通して、過去の傷ついた体験を癒していきます。プログラムの中で一人ひとりが尊重され、仲間とつながることを通して、本来もっている力を輝かせていくのです。まずは、本人が安心して何でも話せる環境を作っていくことが重要です。参加者は、お互いの名前も住所も知りません。プログラムの場だけの仲間として接するからこそ、これまで誰にも語れなかったことも打ち明けられ、時には互いに涙を流します。語ることは、自身の内面を見つめ直し、自身と向き合う機会になります。

看護職が、子育てに専念できる社会を作っていく

平尾准教授は、同プログラムによって起こる参加者の変化を検証し、その効果を証明することで、プログラムの地域への普及に取り組んでいます。また「これから看護師や保健師、助産師を目指す人材にも、現在の児童虐待が抱える問題点とその解決方法をしっかり学んでほしい」と考えています。例えば、保健センターや児童相談所などで働く保健師が、こうした知識を学んでおくことで、子育てに苦痛を感じている親に寄り添い、同じ境遇にある親どうしを繋いだり、地域の社会資源を活用し、孤立を防ぐことができます。一方の看護師は、虐待を受けた子どもたちの治療をきっかけに、親の心のケアも行うことができます。看護職は、親をケアするとともに社会のつなぎ役にならなければなりません。子育て支援や虐待予防についての正しい知識を持ち、親の立場になって理解・支援できる専門職こそが、安心して子育てできる地域づくりのキーパーソンであると言えるでしょう。

  • 学校No.2280
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